小倉城は1602年、関ヶ原合戦の功労で入国した細川忠興によって築城されました。コンパクトな作りのお城なんですが、ちょっと変わった形をしています。最上階の屋根の下、ぐるりと一回り大きくなっているのがわかりますか?
コレ、4階よりも5階の方が大きい「唐造り」と呼ばれる構造で、文化人でもあった細川忠興が考案した、当時は全国唯一の珍しい城でした。しかし1837年、城内から発生した火災によって全焼。2年後に再建されましたが、天守閣は再建されませんでした。
その後歴史の荒波に揉まれ長らくそのままでしたが、1959年に北九州市民の熱望により天守閣が再建されました。なんと新しく作られた天守閣は鉄筋コンクリート! この豆知識は北九州の人たちなら誰でも知っています。
しかし、城にあまり興味のない人からすると、「ちょっと変わった形の城だな〜」くらい。ですがここで諦めずにぜひ中に入っていただきたい! 大名かごは城内にありますし、外から見るのと中に入るのとではガラッと印象が変わりますよ!
空調が効いており、城内はまるで綺麗なミュージアムのよう! 1階は歴史ゾーンで当時の小倉を模したジオラマが出迎えてくれます。約1500体の和紙人形で作られており、スイッチを押すと映像が出たり説明をしゃべってくれたりと、見ごたえ十分です!
階段を上がって2階は城内体験ゾーン。リアルなからくり人形たちが「島原の乱」出陣前夜の作戦会議をしながら出迎えてくれます。こちらもスイッチを押すと人形たちが動き出します! 私たちと同じ大きさなので、なんだかちょっぴり怖いのもご愛嬌です。
からくり人形を横目にすすむと、キャラクター化された戦国武将や忍者たちの顔ハメコーナーが登場! 両面に絵が描かれており、その向かいには鏡が設置されているので、写真を撮ってくれる人がいなくても自撮りできちゃう、痒いところに手が届く仕様になっております。
そして満を持して登場の大名かご! みんな一度は憧れた、あの大名かごに自由に乗れちゃいます。さらにびっくりなのが、スイッチを押すと大名かごが自動で動き出すこと。ゆっくりと浮き上がり、前後にゆらゆら揺れるこの感じはまるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。着物を着ていないのが不思議なくらいです。
もちろん大人もOKで撮影もOKなので、二人以上で行って思う存分撮影しちゃってください! 動画もオススメですよ!
もちろん小倉城は大名駕籠だけではありません! 城内体験ゾーンには殿様クイズなるコーナーがあり、趣向を凝らしたクイズで殿様に詳しくなることができます。ポップな映像が可愛い「殿様の1日」や、実際に配膳することができる殿様の食事クイズなど、歴史に全く興味のない人でも楽しめるコーナーに仕上がっています。
さらに上の階に上がると映像体験ゾーン。現代的なからくり人形が、時にはかつらを飛ばしたりしながら、当時の小倉を案内してくれます。
「唐造り」の4階5階は、企画展示ゾーンと展望ゾーン。小倉の街を見渡すことができ、天気のいい日は最高の眺めです。自販機などもあり空調もゆるめなので、景色を眺めながらゆっくり休憩するのもオススメです。
またお堀には、立派な鯉や人懐っこい亀などの生き物もたくさんいて、癒されますよ〜!
歴史や城に興味がない! なんて人でも楽しめちゃう小倉城。ぜひぜひ大名かごに乗って、殿様クイズで遊んでみてくださいね。思った以上に楽しめますよ!
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