写真:いしい ひい
地図を見るステートフェアは1900年から開催されているワシントン州最大のイベントです。毎年9月に3週間に渡って開催され(2016年は9月2日から25日まで)、朝から夜まで大いに盛り上がります。
会場があるピュアラップ(Puyallup)は、シアトルから南に57キロ、車で1時間ほどの、のどかな町です。
会場の中心に位置するのが、カラフルな遊園地。現代の遊園地では無くなりつつある懐かしいアトラクションが、子供たちを惹きつけてやみません。フリーフォール、ジェットコースター、お化け屋敷、ビクトリア調の回転ブランコなど、どれもレトロな魅力いっぱいです。さらに名物の大滑り台は迫力満点!子供だけでなく大人も楽しめる、やみつきのアトラクションです。
写真:いしい ひい
地図を見るステートフェアはもともと地場産業の振興をはかって行われた品評会から始まりました。現在も、クマの彫刻など手工芸品の展示や、農作物や名産品の紹介など、ワシントン州ならではの興味深いコーナーがあります。
子供たちに大人気なのが、動物の展示コーナー。牛や馬たちは美しい毛並みを競うように並び、さらに豚、羊、山羊など、あらゆる種類の動物に会うことができます。
写真は生後1週間、産まれたばかりの子豚さんたち。愛らしい表情でお昼寝している小さな動物たちの姿に、子供たちは大興奮!いろんな動物と触れ合うことができるのも、ステートフェアの魅力です。
写真:いしい ひい
地図を見る日本のお祭りの屋台と言えば、わたあめ、たこ焼き、鯛焼き。ところ変わってアメリカのお祭りにはアメリカンな食べ物がずらり!
ホットドッグ、コーンドッグ、ハンバーガー、バーベキュー、数え切れないほどの屋台が並んでいます。
七面鳥のモモ肉を焼いた骨付きターキー・レッグは、アメリカならではの豪快な屋台フード。エレファント・イヤーは、巨大なパン生地を象の耳みたいに平たく伸ばして揚げたお菓子で、砂糖やシナモンをかけてかぶりつきます。
いちばん人気が、フィッシャー・フェア・スコーン。1915年からこのステートフェアに出店している名物屋台です。軽い食感のスコーンにはジャムがサンドされて、小腹がすいたときにちょうどいい感じ。1ドル50セント、是非おひとつどうぞ!
写真:いしい ひい
地図を見るステートフェアのメインの出し物は、ロデオ大会!牛や馬を使って行われるカウボーイたちのスポーツです。荒くれ者たちの腕試しから始まった遊びが、今は厳格なルールが定められた競技となり、全米から集まったカウボーイたちが腕を競います。
暴れる牡牛を乗りこなすBull Riding、鞍をつけていない暴れ馬に乗るBearback Ridingなどは、荒々しい動物と振り落とされまいとする競技者の闘いで、迫力満点!
Tie-Down Ropingは、馬に乗って子牛を追いかけ、子牛の首にロープを掛けて引き倒し、子牛の足を縛り上げるまでの時間を競います。Team Ropingは、2人のカウボーイが馬に乗って子牛を追い、一人は子牛の頭に、もう一人は後ろ足にロープをかけるというもの。頑張れ子牛!馬上の選手よりも子牛を応援したくなるかも。
写真:いしい ひい
地図を見る夜にはコンサートが開かれます。2015年はデュランデュランやハート、2016年はティムマグローなど有名アーティストも登場するので、これが目当てでステートフェアに足を運ぶ人もいます。
チケットの値段はアーティストにより異なります。あらかじめホームページでチケットを購入しておくとよいでしょう。
ステートフェア会場の小さなミュージアムも、是非のぞいて見てください。ステートフェアの歴史が分かるだけでなく、日系アメリカ人に関する展示もあります。
太平洋戦争中の1942年、この地はキャンプ・ハーモニーと呼ばれ、シアトル・タコマ地区に住んでいた日系アメリカ人7390人全員が強制的に召集された場所なのです。馬小屋のような環境で数ヶ月を過ごした日系人は、その後はるかアイダホ州の強制収容所に送られていきました。戦争のない平和な時代に生まれ、こうしてアメリカのお祭りを楽しめることに、感謝したいですね。
100年以上続くアメリカらしい伝統イベントを、家族そろってお楽しみください!
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(2024/4/26更新)
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