2時間サスペンスドラマのロケ地!越谷「日本庭園 花田苑」

2時間サスペンスドラマのロケ地!越谷「日本庭園 花田苑」

更新日:2016/08/04 18:00

Naoyuki 金井のプロフィール写真 Naoyuki 金井 神社・グルメナビゲーター
越谷レイクタウンで知られる埼玉県越谷市にあるのが『越谷市日本庭園花田苑』。
平成3年に開園され、正式名称は「花田第六公園」と素っ気ないながら越谷市民の憩いの場として親しまれています。その中でここ数年、日本庭園の造詣が京都や金沢の趣があると、TVを始めとしたロケ地として重宝されているのです。
特に2時間サスペンスドラマには欠かせない「花田苑」の魅力をご紹介いたします。

花田第六公園より"花田苑"の方が趣があります

花田第六公園より"花田苑"の方が趣があります

写真:Naoyuki 金井

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『花田苑』は越谷市の公園で、東京ドームの約半分である2.1ヘクタールの大きさですからそれほど広くはありません。しかし、公園と云っても構成は純日本風廻遊式池泉庭園で、桜、紅葉、黒松、紫陽花、梅など約一万四千本の樹木が植えられていて、四季折々の姿を楽しむことができます。

江戸時代に名主を務めた宇田家の長屋門(復元)が入園口になっており歴史ある佇まいです。大きな鯉がたくさん泳いでいる池を中心に、特色ある木橋・石橋、大滝・飛び石、園内を一望できる築山、趣ある石灯籠などが点在し、園内を一周する豆砂利の散策路の所々で琴の音が聞こえます。東京から近く手ごろな大きさと風雅な情景、そして庭園の周囲を覆う樹木などでビルや住宅が全く見えないことが、ロケ地として好まれたのです。

2時間サスペンスドラマと云えば京都でしょう

2時間サスペンスドラマと云えば京都でしょう

写真:Naoyuki 金井

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2時間サスペンスドラマの人気シリーズ「山村美沙サスペンス 赤い霊柩車」と云えば多くの方がご存じのドラマでしょう。石原葬儀社の社長・石原明子(片平なぎさ)が推理し事件を解決するお馴染のドラマで、京都を中心にストーリーが展開しています。平成25年11月放映の『赤い霊柩車32 羅刹の三姉妹』は、ここ花田苑がロケ地として使われました。

茶道家元の一周忌の野点で起こる殺人と云うかなり重要なシーンの撮影が行われ、当日は主演の片平なぎさを始め、神田正輝、大村崑、山村紅葉、若林豪らのレギュラーキャストが勢揃いしました。庭園内にある茶室を中心に、京都風情を感じさせる園内の竹林などで撮影が行われ、京都に行かずとも事件を手早く起こすことができたのです。

最近人気の金沢も事件現場としては注目です

最近人気の金沢も事件現場としては注目です

写真:Naoyuki 金井

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かつてはシリーズでしたが、最近は水曜エンタの中の一企画としてテレビ東京で放映されているのが"水曜ミステリー9"。その一話で俳優・三宅裕司が刑事役を務めた『金沢のコロンボ 2』は、平成27年5月に放映されました。サブタイトルは「東京−金沢 花嫁連続殺人事件 加賀繍の髪飾りに秘められた謎」と、いささか長いですが、金沢を舞台としたストーリーです。

こちらの撮影では残念ながらキャストは来苑せず、風景カットの撮影のみされました。兼六園とは規模も造りも比べものになりませんが、《徽軫灯籠》などは引きやアップで撮っておけば、僅かな時間の放映ならば金沢と見間違える事請け合い。まさに兼六園のダイジェスト版とも云える花田苑なのです。

サスペンスに付きものは跡継ぎ問題なんです

サスペンスに付きものは跡継ぎ問題なんです

写真:Naoyuki 金井

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2時間サスペンスの事件には、跡継ぎに関するストーリーが多くあります。特に茶道などの家元相続では日常茶飯事的に事件が起こっています。前述の赤い霊柩車の様に茶道であれば園内の茶室が利用できますが、華道や能・狂言(意外と歌舞伎は馴染みがあるので事件は起こしにくいようです)と云った場合はどうするのでしょうか。

それも心配はいりません。花田苑の一角には日本の伝統芸能振興の拠点として平成5年に作られた『こしがや能楽堂』があり、能舞台と共に中庭見所、和室や楽屋、大広間等の施設があるので、どのような要望にもお応えできるのです。

館内には能の展示室もあり見学は勿論のこと、能や落語などのイベントも開催されています。また一般の方もこの施設を借りることができるので、家元気分に浸ることも可能です。

ロケ地としての人気スポットはここなんです

ロケ地としての人気スポットはここなんです

写真:Naoyuki 金井

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2時間サスペンスドラマ以外にもロケ地としては数多く使用されています。TVでは『JIN−仁−』『仮面の姫』『ゲイジツ野郎』等や、映画ではつんくプロデュースの『篤姫ナンバー1』のロケ地として使用されました。また企業の宣伝・PRや商品撮影のスポットとしても活用されています。

こうしたロケや撮影で比較的好んで使用されるスポットが、木・石橋が連なる4連橋の周辺。決して華美ではなく木と石のコントラストが撮影背景に良く、落ち着いた和の緑と合いまった風情がとても評判なのです。4連の橋を渡りながら、ドラマの主人公やモデルになったつもりで散策してみてはいかがでしょうか。

最後に。。。

花田苑の見学には100円の入園料がかかりますが、こしがや能楽堂の見学は無料です。また別途有料になりますが、花田苑では定期的に「開花亭茶会」や「やすらぎの茶席」などの気張らないお茶会が開催されています。更に能楽堂では、「こしがや薪能」などの公演も行われています。
日本最大級のショッピングセンター・イオンレイクタウンとあわせて、訪れてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/12 訪問

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