スイス美しき秘境「ソーリオ」芸術家たちが愛した絶景と魅力

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スイス美しき秘境「ソーリオ」芸術家たちが愛した絶景と魅力

スイス美しき秘境「ソーリオ」芸術家たちが愛した絶景と魅力

更新日:2017/04/12 09:28

フルリーナ YOCのプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター フルリーナ YOC 音楽講師、ライター、旅行ブロガー

壮麗な山々が旅人を魅了するスイス。そのスイス東部には珠玉の村々が点在。中でもグラウビュンデン州・ソーリオは、画家セガンティーニが“天国の入り口”と讃え「生」に描いた地。フォトジェニックな美しい風景は旅人の心を鷲掴み。サンモリッツ方面からもイタリア方面からもアクセス良好で、おススメしたい絶景の地です。

セガンティーニが見た“生”の光り溢れる「ソーリオ」

写真:フルリーナ YOC

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ソーリオはイタリア国境にほど近いブレガリア谷の高台にある美しい小さな村。スイス6大北壁の一つピッツォ・バディーレ、ピッツォ・チェンガーロ、シオラ山群などブレガリア山系の名峰を眺めるのに最高の場所に位置しています。

写真:フルリーナ YOC

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険しい峰々とは対照的に、村はずれには伸びやかな緑の牧草地が広がります。真っ青な青空・真白き峰々とボンダスカ氷河、透明感あふれる光がキラキラと遊ぶ緑の大地は、まさにセガンティーニが「la Soglia del paradiso(天国の入り口)」と讃えた美しさ。

セガンティーニは3部作“生・自然・死”の「生」舞台として描いたのはこの風景。苦しみに満ちた人生を生きた彼が感じた「生」は、優しく美しいソーリオの風景のような「生」だったのでしょうか。

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この山間の小さな村ソーリオはセガンティーニのみならず、リルケ・ヘッセ・ニーチェ・新田次郎など多くの文豪や芸術家たちの心をも虜にしました。その風景は時が止まったように、今も変わらずその美しさを見せてくれます。この地方特有の石葺きスレート屋根の家々も、当時と変わらぬソーリオの風景。風景と共に村の佇まいもまた大きな魅力です。

ソーリオへのアクセスはサンモリッツからもイタリア側からもOK!

写真:フルリーナ YOC

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ソーリオへのアクセスはプロモントーニョから。スイス・サンモリッツ方面からのバスも、イタリア湖水地方からのパームエクスプレス(バス)も、プロモントーニョで乗換えとなります。プロモントーニョからは、一気に九十九折の坂道を登って行きます。

バスはカーブをするたびに「プーパーパー プーパーパー」という楽しいクラクションを鳴らします。これは、郵便馬車時代のホルンの音をまねた音。バスのマークもホルンなんですよ。思い出になりますので、ぜひビデオに収めてみては?スイスのバスは現在もその名の通りのpostbus!郵便物を回収配達しながら走ります。

写真:フルリーナ YOC

バスの終点ソーリオのバス停へ到着すると、目の前に壮麗なブレガリア山群の絶景が広がります。

写真右上の切り立った三角の山はスイス6大北壁の一つピッツォ・パディーレ(3305m)。その左がピッツォ・チェンガロ(3370m)、ピッツィ・ジェメッリ(3262m)、そしてボンダスカ氷河。その左にシオラ山群。ブレガリア山系の絵のように美しい山々です。

写真:フルリーナ YOC

村に着いたら谷の下の方も眺めてみてください。ソーリオからイタリア国境の村カスタセーニャまで続く木々は、ヨーロッパ最大の栗林。このブレガリアの谷は古くから栗を主食としてた地で、とびきり美味しい栗の産地としても知られています。秋になり収穫された栗は、カッシーネと呼ばれる小さな小屋で6週間かけ薫製・乾燥させ、皮袋に入れて叩き外皮を取り保存されます。

ソーリオでは栗粉を使ったパンやパスタ・ニョッキ、スイーツやスープなどをレストランやホテルで楽しめます。またジャムやタルト、マロングラッセ、はては栗ビールなんていうお楽しみも!

時が止まったようなソーリオの村を歩いてみよう

写真:フルリーナ YOC

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バス停から坂道を登って行くと、ソーリオの村の中に入ります。時が止まったように見える村も自分の足で歩いてみると、この村の「生」が見えてきます。井戸には冷たい水が流れ今でも洗濯や水飲み場として使われています。

農家の庭ではニワトリが走り回り、村はずれの牧草地では羊やヤギがのんびりと草を食み、夕方になると家々の煙突から煙が立ち上ります。

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ソーリオでは、家も屋根も道も石を積み上げて作られています。歴史を経た石造りの家々は素朴でありながら剛健、そしてやわらかな温かさをも感じます。家の横には薪が積まれ、異国でありながらどこか懐かしさを感じる村の佇まい。

写真:フルリーナ YOC

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村には数軒のお店があります。このお店は品質の高い石鹸などで有名なソーリオプロダクト。ソーリオの森の木々やハーブや花々を使い、昔から伝わる伝統的製法で手作りするBIO製品はお土産にも自分用にもgetしたい逸品。石鹸は洗顔にも使え、お肌がしっとりスベスベになります。スキンケア製品や歯磨き粉も安心安全の良品でとってもいい香り。

村の雑貨屋さんにもソーリオプロダクトの製品が置いてあります。雑貨屋さんでは、ソーリオの蜂蜜・お菓子・栗の蜂蜜・栗ペースト・栗のパイなども置いてあり、美味しい逸品揃い。化粧水や栗ペースト、蜂蜜などを飛行機で持ち帰るときには、割れないようにセーターなどフワフワの物で包み別送の荷物に入れましょう。手荷物では液体やペースト状の物はNGですのでご注意を。

夕暮れの美しさが格別だから!「ソーリオ」宿泊がおススメ

写真:フルリーナ YOC

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栗林とブレガリア谷を見下ろすソーリオの、美しい風景に出会うために、村から少しお散歩してみましょう。年配の方も子供でも、楽に歩ける気持ちのいい道です。まずは村の奥にあるホテルパラッツォサリスを正面に、右の道を歩いていきましょう。

村を過ぎると緑の牧草が広がる道に出ます(この記事の2枚目の写真)。一本道をそのまま進むと、ブレガリアの谷とソーリオの村を望むこの写真の場所に出ます。秋の黄葉の季節はことに素晴らしく、山々は黄金に輝きます。黄葉の時期はその年の気象により異なりますが、おおよそ10月20日ごろが見頃。

もう一つのビューポイントは、村の背後の高台。村から高台に登る小道がいくつかあるので、坂道を登って行きましょう。こちらからはブレガリアの山々を背景にしたソーリオの村を望めます。

写真:フルリーナ YOC

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ソーリオは、サンモリッツなどから日帰りでも十分に訪問可能ですが、宿泊をお勧めしたい場所です。それは山々が夕陽に赤く染まる瞬間が言葉を失う程に美しいから。そして日が沈むと、満天の星が夜空に宝石のように煌めき、真白き山々が闇に浮かびあがります。

写真:フルリーナ YOC

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美しい夕景と星空を見られるかどうかはお天気次第となりますが、ぜひチャレンジしてほしい絶景です(上の写真とこの写真はホテル・ソリーナのベランダからの眺め)。

「ソーリオ」のホテルは3軒、どこも魅力的!

写真:フルリーナ YOC

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村にはホテルが3軒。圧倒的に眺めがいいのは「Hotel Soglina(ソリーナ)」但し、バス停から坂道を登るので、重い荷物があるときは荷物託送(ライゼゲペック)で、前泊地からソーリオの次の宿泊地に送っておくと便利。

もう一軒のホテル、村の教会のそばの「Hotel Stua Granda(ストューア・グランダ)」からも、ソリーナよりは少々展望は劣りますが部屋から山々が望めます。バス停のすぐそばの雰囲気の良いホテルで、レストランも評判。

写真:フルリーナ YOC

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村で一番のホテル「Parazzo Salis(パラッツォ・サリス)」はセガンティーニ、リルケなど芸術家たちにも愛された名門ホテル。もとは1630年に建てられた貴族サリス家の邸宅で、1876年からホテルとなりました。

ホテル内は当時と変わらぬ姿を留め、民族博物館のよう。バスやトイレなどは近代的なホテルのようにはいきませんが、歴史好き、アンティーク好きにはたまらないホテル。ホテルからは山の展望は望めませんが、ホテルの庭の美しさは有名。気候の良い時は庭のテラスでのランチやティータイムもオススメです。

ソーリオへのアクセス

スイスは4000m級の山々が聳えるヴァリス地方やユングフラウ地方も、もちろん素晴らしいですが「ソーリオ」のような小さな村々も有名観光地に劣らぬ魅力があります。ぜひそんな小さな村々にも足を延ばしてみてください。また、ソーリオ訪問の前には、ソーリオが舞台となったセガンティーニ作「生」の絵を!この絵はサンモリッツの『セガンティーニ美術館』で見ることができます。

ソーリオへのアクセスは、サンモリッツ発のバスに乗り、シルヴァプラナ・シルスマリア・マロヤ峠・スタンパなどを経由し、プロモントーニョで下車。またはルガノやコモ湖など湖水地方から絶景を走るパームエクスプレス(バス)でのアクセスも可。どちらもプロモントーニョでソーリオ行きの小さなバスに乗り換え終点です。電車とバスの時刻はSBBのHP(MEMO参照)から検索できます。

またこの地方を訪れるのに必携なのが「ベルグバーネン・インクルーシブ」。このパスをゲットすれば、エンガディン地方のケーブルカーやロープウェイなどを含む交通が乗り放題。このカードは、エンガディン地方の指定ホテルや指定ホリデーアパートメントに2泊以上宿泊すると、無料でもらえます。指定ホテルによりケーブルカーやロープウェイの他、電車やバスもフリーになる追加パスをもらえるホテルもあります。詳しくはMEMOをご覧ください。
それでは皆さん、素敵な旅を!

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/10/16−2012/10/17 訪問

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