秘境好き必見!映画の舞台パンゴンツォでインド一の星空を!

秘境好き必見!映画の舞台パンゴンツォでインド一の星空を!

更新日:2017/02/23 11:21

インドの首都デリーから約500Km北に、パンゴンツォという美しい湖があります。日本でも人気のインド映画『きっと、うまくいく』のロケ地でもあり、じわじわと観光客も増えています。

インドでありながらチベット仏教信仰が息づくラダックという地域にあり、星空はインド一と言われるその場所はまるで別世界!今回はそんな秘境好きをうならせる絶景だらけのパンゴンツォを紹介します。

パンゴンツォへの過酷で美しい道のり

パンゴンツォへの過酷で美しい道のり
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パンゴンツォへ向かう起点になるのは、デリーから飛行機で約1時間半のレーという町です。インドの小チベットとも呼ばれるチベット文化圏で、ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈に挟まれた町の標高は約3500M。町がすでに富士山の山頂近い高さにあるのです。

そこから車で約5、6時間かけて世界で3番目に高い5360Mのチャンラ峠を越え、4250Mのパンゴンツォへ向かいます。道のほとんどは舗装されておらず、冬場に訪れると雪道を走ることになります。標高が高いため高山病になる可能性もあり、呼吸や体調管理にも注意が必要です。

しかしそんな過酷な道のりも打ち消してくれるのが絶景です!荒涼とした山肌にオアシスのような美しい緑、天気が良ければ万年雪を携えた6000M級の山脈を眺めながらのドライブになります。湖にたどり着くまでの車窓の眺め自体が名物とも言える美しさ。そんな景色に見惚れながらガタガタのオフロードを数時間耐え切れば、念願のパンゴンツォが待っています。

1泊2日6人乗りジープチャーター9500ルピー。
入域許可証1人470ルピー。
宿泊代は別途で、レーのツアー会社でツアーが申し込めます。
※2015年7月時点での値段です。

『きっと、うまくいく』のロケ地、天空の湖へ!

『きっと、うまくいく』のロケ地、天空の湖へ!
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2009年に公開され映画大国インドの歴代興行記録を塗り替えた『きっと、うまくいく』(原題:3 Idiots)はインドアカデミー賞では16部門を獲得し、海外からも高い評価を受け、2013年には日本でも公開され人気となったので知っている人も多いでしょう。そして映画のラストシーンの舞台となったのがこのパンゴンツォなのです。

映画のクライマックスでこの世の果てのような美しさに見とれた人も、実際にその場所を訪れると想像以上の絶景に衝撃を受けるでしょう。乾いた山と空と湖のコントラストが美しく、周辺には水鳥が多く生息し、動物が水を飲みにやってくる姿も見られます。

全長約150Kmの湖の奥へと車を走らせると水の色が驚くほど青く透きとおった深い色になってくるので、時間が許すのであれば奥まで進むことをおすすめします。

インド一と言われる星空、ここにあり!

インド一と言われる星空、ここにあり!
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パンゴンツォの魅力は湖だけではありません。湖沿いにあるメラク村は2010年に外国人が入域できるようになった村で、素朴で優しい人たちが静かに暮らしています。

このメラク村、標高が高く空気が澄んでいることや周辺に町がないので夜は真っ暗になる条件もあり、新月の夜には信じられないほどの星々が空を覆い尽くします。その星空はインド一とも言われ、星空を見るためだけに訪れる人もいるほどです。

メラク村は湖沿いのため標高は約4300M。夜は夏でも氷点下になる場合があるので厚着は必須です。考えうる限りの防寒対策をして星空鑑賞に臨むことをおすすめします。

メラク村に泊まろう!

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インド一の星空をぬきにしても、パンゴンツォへ訪れたならば畔の村へ泊まっていくことをおすすめします。そしてパンゴンツォ沿いの村の中でも外国人が泊まれる最奥の村がメラク村です。入域が許可されたのが最近ということもあり、村にはゆったりした独特の時間が流れます。

メラク村での宿泊は基本ホームステイタイプとなり、5、6人で一部屋を使うことが多いです。夕飯はお願いすれば別料金で作ってくれますが、村にはもちろんスーパーなどはなく小さい売店に僅かな食料があるだけなので、自炊がしたい場合はレーの町から食料を持参しましょう。毛布などを貸してくれる場合もありますが、夜は冷え込むので寝袋を持っていると安心です。

後ろに雪山、前にパンゴンツォという素敵なロケーションでのんびり過ごす時間はここでしか味わえないもの。神秘的な湖の畔で夕日や朝日を眺められるのも宿泊者の特権です。過酷な道のりを頑張って辿り着いたのに日帰りで帰ってしまうのはもったいない!せっかく来たのなら泊まりで存分に秘境を味わいましょう。

ベストシーズンは?

ベストシーズンは?
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レーの町やパンゴンツォが観光地として賑わうのは6月から10月頃までの夏の期間です。冬は標高4250Mという場所にあるためか、塩湖であるにもかかわらず湖には厚さ1Mもの氷が張る特殊な環境で、道も凍っている場所が多く危険です。

写真は全て7月中旬に撮影したのものですが、やはり山間の美しい緑や凍っていない青い湖は夏ならではのもの。人数が集まり車のチャーターもしやすく晴天率も上がるので、なるべく夏に訪れることをおすすめします。

デリーからレーまで飛行機で約1時間半ですが、マナリという町を経由してバスで行く場合は2日以上かかります。デリーからマナリ間が約14時間、マナリからレー間が約24時間。そしてマナリからレーへの陸路は道が雪で閉鎖するので夏の短い間しか通ることができません。毎年6月下旬から9月下旬ぐらいまで通行できますが、道路状況や天候によって通行期間は変わるので注意です。

しかしマナリからレー間の陸路は悪路であると同時に、パンゴンツォにも匹敵するほどの絶景道路。時間をかけて行くことにより高山病対策にもなりますので、体力や時間に余裕のある人はぜひ挑戦してみて下さい。

もう普通の絶景ではもの足りないあなたへ!

果ての果てにある秘境パンゴンツォは、行くまでの道のりや標高の高さも相まって辿り着いた時の感動もひとしお。想像を超える美しい風景は言葉では表しきれません。

もう普通の絶景じゃもの足りない!というあなた。次の旅はぜひパンゴンツォを訪れてみてください。この先さらに普通の絶景ではもの足りなくなってしまう可能性があることは秘密です。。。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/15−2015/07/17 訪問

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