泉温が低いので長湯できる湯治場、島根県・千原温泉。

泉温が低いので長湯できる湯治場、島根県・千原温泉。

更新日:2014/02/24 12:00

島根県邑智郡美郷町にある千原温泉。2004年10月、邑智町と大和村が合併して出来た美郷町は、県の中央に位置しています。この千原温泉は、底板の間から湧き出る源泉に直接入ることができることから、コアな温泉ファンにも人気の温泉です。そんな全国的にも 珍しい千原温泉をご紹介します。

温泉入るのに「面接」

温泉入るのに「面接」
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千原温泉は、古くから、「切り傷・火傷・慢性皮膚病」に特効の「療養専門」の温泉として知られています。少し前までは湯治旅館として営業していたのですが、女将さんの代が変わり、現在は日帰り専用施設として営業しています。湯治旅館の時代は、「観光目的だけや健康な方の入湯はお断り」と先々代・先代の女将が言い続けてきたこともあり、日帰り入浴客は「面接」を受け、その結果によっては入浴を断られていたようです。もちろん今では、誰でも入ることが可能です。

茶褐色の湯船に入ると足下から・・・

茶褐色の湯船に入ると足下から・・・
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この千原温泉、温泉好きの間では人気の温泉だけあって他府県ナンバーの車も沢山訪れています。

縁側のような受付でお金を支払い、建物の中に入ると、係の方がカーテンで仕切られた簡単な脱衣所に案内してくれます。脱衣所からなだらかな下り坂の階段を降りると、その先にあるのが目的の湯船です。

目に飛び込んで来たのは黄褐色に濁った湯船。大きい泡、小さい泡、ポコッポコッと泡が立ち上っています。

炭酸ガスの泡が足元からポコッポコッ、ぬるめですが濃厚な成分とバブ効果のおかげで、体全体をふんわり温めてくれる、まさに至福のひと時です。源泉の湧き出る泉の上に直接囲いをして作られた湯船は洗い場も無く実にシンプルそのもので、当然ですがシャンプーや石けんの使用は禁止になっています。

「湯の花」がびっしり

「湯の花」がびっしり
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源泉掛け流しの千原温泉。絶え間なく底から二酸化炭素の泡がボコッボコッと浮かんでくる。温泉成分の「湯の花」が一面にびっしりとこびりついた湯船には大自然のありがたさを感じます。

温度が低いので湯当たりすることもなく、体に負担を掛けずに長湯ができるので、同じ湯船に浸かっている温泉好きな方としばし、語らうのも良いものです。

川のせせらぎを聞きながら

源泉温度が体温より低いので、冬の時期は1時間くらい浸かったあと、上がり湯としてそばにある加熱された五右衛門風呂を利用するといいでしょう。
目を閉じてゆったりと浸かれば 傍を流れる川のせせらぎと、ボコッボコッという泡の音で日頃の疲れを癒してくれる最高の温泉なので、ぜひ皆さんも一度は訪れてみてはいかがでしょうか。

【施設名】千原温泉(ちはらおんせん)
【住所】〒699−4711 島根県邑智郡美郷町千原1070
【電話】0855-76-0334
【料金】大人500円 小人300円
【営業時間】8時〜18時
【定休日】木曜日

【泉質】含二酸化炭素-ナトリウム 塩化物・炭酸水素塩泉
【泉温】34.5℃

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/01/20 訪問

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