写真:沢木 慎太郎
地図を見るハワイ、サントリーニ島、グレートバリアリーフ、モルディブと、世界には美しい人気のビーチリゾートはたくさんありますが、タイの「タオ島」ほど神秘に満ちた不思議な島はありません。
世界の旅行者が選ぶ“アジアで一番美しい島”は、沖縄本島や宮古島、プーケット島やバリ島でもなく、タイの「タオ島」(Koh Tao)。世界の中でも10位と、アジア地域で唯一、トップ10に入っている絶景の島です。タオ島北西部にある「ナンユアン島」(Koh Nang Yuan)も美しすぎる秘境のビーチ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るサムイ島から約60km北にあるタオ島は、南北7キロメートル、東西3キロメートルの小さな島。この海域は、普通は2度ある潮の満ち引きがほぼ1日という不思議な現象(日周潮汐)が起こり、地球上でかなりのミステリースポット。
海がとても穏やかで、晴天日が年間300日にもおよぶと言われるほど天気が良く、ダイビング・シュノーケリングのベストシーズンが2月上旬〜10月下旬と長いことも特徴。透明度バツグンの絶景の海は、ジンベエザメに遭遇できるポイントが多く、世界中のダイバーたちが憧れる島です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る日本からタオ島およびナンユアン島への行き方・アクセスは、バンコクやシンガポール経由でサムイ島まで飛行機を乗り継ぎ、サムイ島からタオ島までスピードボート(約120分、600バーツ)で行く方法が一般的です。
タオ島は、ダイビングスクールやダイビングショップが多く、ダイビング初心者でもすぐに潜れるオープン・ウォーターという3〜4日間のダイビングコース(料金は3万円前後)はおすすめ。
講習後はCカード(Certification Card:ダイビングライセンス)が発行され、一定条件を満たせばインストラクターやガイドなしにダイビングができるようになります。運が良ければ、いきなり潜って講習中にジンベエザメに出会えることも。女性観光客に人気があります。
タオ島周辺を代表するダイビングスポットが「チュンポンピナクル」。魚影の濃さはタイ湾随一。ジンベエザメが現れるビッグスポットで知られています。イソギンチャクが生い茂り、クマノミの群れが数千〜1万匹の規模で生息。
「日周潮汐」で特異な海は、天敵が少なく、ダイバーが近づいても魚が逃げないことが特徴です。気がつけば、まわりは美しい魚のカーテンということも。ちなみに、ジンベエザメが目撃できるベストシーズンは、3月〜5月、8月〜11月。
「サウスウエストピナクル」も大物の群れが出現するダイビングスポット。巨大な岩の連なりが水中山脈のように広がり、太陽光で明るく染まるイソギンチャクやサンゴ礁が美しい。ハイシーズンには数万の魚の群れに囲まれることも。
「セイルロック」もおすすめのポイント。タオ島とパンガン島(パガン島)の間にある小さな島で、ツバメウオの大群や大型回遊魚、さらにはジンベエザメが出現することも。サムイ島からも日帰りダイビングツアーが開催されています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るダイビングよりも手軽に安く、海で遊べる観光ツアーが「シュノーケリングツアー」。ナンユアン島を含むタオ島の5つのポイントをグルっと回るツアーです。
内容は1日ツアー(9時〜16時30分)が500〜600バーツ前後。半日ツアー(10時30分〜17時30分)が450〜500バーツ前後。日本で事前に予約するよりも安く、現地のツアーデスク(旅行代理店)や中級以上のホテルで簡単にすぐ申し込めます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るシュノーケリングの1日ツアーでは、メー・ハート湾を出発。最南端の岬をまわり、岩礁のシャークアイランドへ。青く深い海が広がり、透明度が高く、海には熱帯魚の群れ。続いて船は「アオルック」という湾内に停泊。それぞれのポイントで約40分のシュノーケリングを楽しむことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るタオ島のシュノーケリングツアーは、お弁当が用意されているほか、温かいコーヒーや紅茶、お菓子のクッキーが食べ放題。泳ぎ着かれた身体を休めながらシュノーケリングを楽しむことができます。
ツアーでは、タオ島の北東のヒンウォン・ベイや最北端のマンゴー・ベイを回り、ここでも絶景の海や美しい魚影を見ることができます。そして、最後にタオ島の北東部にある随一の絶景スポット「ナンユアン島」へと向かいます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るシュノーケリングツアーで最後に訪れる「ナンユアン島」。3つの小島が、ひとつの白いビーチでつながった美しい島です。島の頂上には絶景のビューポイントがあり、多くの観光客たちは水着姿で訪れ、どの女性たちもセクシーなポーズを決めています。砂浜は純白に光り輝き、深く青い海が広がり、奇跡のように美しい島です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ナンユアン島」は、ダイビングツアーやシュノーケリングツアーだけでなく、のんびりとしたビーチリゾートを楽しみたい方にもおすすめの秘島。水深が浅いので、シュノーケリングだけでなく、子どもやご年配の方まで波打ち際でゆっくり楽しむことができます。島には素朴なレストランやバー、マッサージがあるほか、ビーチチェアーもレンタルできます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る島全体がビーチリゾートとなっているナンユアン島。ナンユアン島には、素朴なバンガロー風のホテル「ナンユアン アイランド ダイブ リゾート」(Nangyuan Island Dive Resort)が一軒だけあり、周囲から隔絶された絶景の島で宿泊することができます。
シュノーケリングツアーに参加しなくても、タオ島のメー・ハート湾の桟橋から船(約20分、往復料金300バーツ)でナンユアン島に行くことができ、朝から夕方まで秘境ビーチでのんびり過ごすのもおすすめです。
<基本情報>
住所:Nangyuan Island Koh Tao,Thailand
アクセス:タオ島メー・ハート湾から船で約20分
タオ島で宿泊するなら、高級ホテルの「デュシット ブンチャ リゾート」(Dusit Buncha Resort)がおすすめ。断崖に沿って、ヴィラが建ち並び、正面にはナンユアン島の絶景の風景。オープンエアの専用バスルームから眺める海が美しい。青く深い海。透き通るブルー。光り輝くエメラルドグリーンの海がどこまでも遠く美しく重なりあい、遥かな水平線の彼方へと続いています。
<基本情報>
住所:Koh Tao,Thailand
電話番号:+66-7-745-7099
アクセス:タオ島メー・ハート湾からタクシーで約20分
写真:沢木 慎太郎
地図を見るタオ島で過ごすなら「サーイリー・ビーチ」がおすすめ。桟橋のあるメー・ハート湾から北へ約2キロメートルにある地区で、ホテルやお土産店、マッサージやレストラ、コンビニやATMもそろっています。
キャバレーショーやビーチバーといった夜遊び&ナイトライフも充実していますが、なんとも素朴でのどか。夕日がひと際美しいのもサーイリー・ビーチ。浜辺でファイヤーショーを眺めながら、神秘的なマジックアワーを楽しみましょう。
<基本情報>
住所:Sairee Beach,Koh Tao
アクセス:タオ島メー・ハート湾からタクシーで約10分
写真:沢木 慎太郎
地図を見る船でしか行けないような隔絶された小さなビーチが多く、秘境感の漂う南の島、タオ島。あたたかな夕暮れの気配。風の音。足もとに寄せては返す、透明な波。明るい海のやさしさに包まれた楽園は、ハネムーナーやカップルにおすすめです。
タオ島への行き方は、サムイ島から高速船(約120分、600バーツ)を利用。さらにナンユアン島へのアクセスはタオ島のメー・ハート湾の桟橋から船(約20分、往復料金300バーツ)。
※バンコクからサムイ島へのアクセス・行き方は、バンコクエアウェイズが1日10便以上運航(所要時間約1時間20分)
ナンユアン島やタオ島を含むサムイ諸島では、ベストシーズンが2月〜6月(晴天が続き、波が穏やか)、セカンドベストシーズンが7月〜9月(夕方に小一時間ほどスコールが降る程度で、モンスーンの影響はほとんどありません)、10月〜1月はスコールと強風モンスーンの頻度が高く、不安定な天候が続くことも。
タオ島でおすすめのリゾートホテルは「ザ プレイス ラグジュアリー ブティック ヴィラズ」「デュシット ブンチャ リゾート コ タオ」モンキー フラワー ヴィラズ」「ザ プランテーション コ タオ」など。
本文でご紹介したタオ島のオープン・ウォーターの料金ですが、日本人スタッフが常住するダイビングスクールでは約3万円の費用。特にこだわれなければ2万円台でCカードを発行してもらえる店もあります。
ライセンスがない人でも参加できる「体験ダイビング」(半日、約1万円)や、ダイブマスタートレーニングのための本格的なダイビング講座「ダイブマスター」(約2カ月、約8万円)といったコースもおすすめです。
ダイビングやシュノーケリングツアーなどの観光ツアーについてはタオ島のメー・ハート湾やサイリー・ビーチのツアーデスク(旅行代理店)や中級以上のホテルですぐに申し込むことができます。しかし、ツアー内容が同じでも、申し込み先のツアーデスクなどで料金が微妙に異なります。
また、タオ島・ナンユアン島へ安く行くのであればバンコクのカオサンロードからバス&船で乗り継ぐ方法や、バンコクのフォアランポーン駅から夜行列車でスラーターニー駅へ行き、バス&船を乗り継いでタオ島に行く方法などもあります。
なお、サムイ諸島の観光ポイントやベストシーズンの情報などについては、タイ国政府観光庁のホームページとともに、別途記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/23更新)
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