写真:六三四
地図を見る「湯癒の杜 日本湯小屋物語」は霧島市隼人町、県内屈指の美人湯で知られる日当山温泉郷にある家族湯のみの温泉施設。
1971年開業。以前は霧島で一番目に出来た家族湯ということから「家族湯一番」という名で一般家族風呂(二畳ほどの脱衣所と二畳ほどの浴室)のみの営業でした。
2008年、敷地内におとぎ話をテーマとした家族露天風呂「お伽草子」棟をオープン。霧島では初めての内湯と露天風呂を備えた4室の家族湯は、それぞれおとぎ話の世界観が表現されています。
そして2012年、同敷地内に家族風情風呂「枕草子」棟をオープン。
今回はこの「枕草子」に入ります。
写真:六三四
地図を見る枕草子といえば平安時代の歌人清少納言が書いた随筆。「春はあけぼの」第一段は中学校の頃に暗記させられた記憶があります。
家族風情風呂「枕草子」は枕草子になぞらえて、「ヲカシの世界」を表現した四季をテーマとした4室からなります。桜の湯、蛍の湯、月の湯、炭の湯それぞれに枕草子第一段を連想させるお部屋です。桜の湯は壁面にピンクのデザインタイルを埋め込みまるで桜吹雪のよう。蛍の湯は内湯壁面タイルと内湯から望める箱庭の一部に蛍光タイルを施し夜間は蛍が飛んでいるような雰囲気。月の湯は浴場用畳が敷かれ、さながらお月見をするようなイメージです。
そして今回入った炭の湯。
冬はつとめて。・・・火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。
この文章でイメージしたらどんな部屋になるのか?期待がふくらみます。
写真:六三四
地図を見る最近の人気の家族湯にはたいていある畳の部屋。「枕草子」にも4畳半ほどの和室があります。柔らかい絨毯が敷かれテレビもあり、さらに嬉しいことに飲食物の持ち込みもOK!小さなお子さんを持つ親子4人ほどであれば充分くつろぐことができます。
脱衣所と浴室の間には引き戸の仕切りがあり、プライバシーにも配慮がなされています。いくら家族や恋人、気の合う仲間とはいえ服を脱いでいる姿は恥ずかしいものですね。
ちょっとした事ですがこういう心配りがオーナーの人柄を表しているのかもしれません。
写真:六三四
地図を見る脱衣所の洗面台。無機質な素材ではなく温かみのある木と陶器でしつらえた落ち着きのある空間となっています。少しでもリラックスしていただきたい、そんな想いを感じます。日常とは少し違うちょっとした贅沢な気分。これぞ日本人ならではの『お・も・て・な・し』の心ですね。
個人的に嬉しかったのは洗面台に置かれた「温泉成分分析書」。温泉を経営する側からすれば掲示義務はあるのですがおろそかになる部分。しかし当たり前のことは当たり前にする姿勢。全ての部屋に置かれている分析書。これも温泉の印象を左右するポイントになるんですよね。
写真:六三四
地図を見る炭の湯はコチラ!
壁一面、天井位置まで備長炭を埋め込んだ浴室。
鹿児島には2013年9月現在この形状の風呂はここしかありません。いかにも炭の湯らしい造りで笑みがこぼれました。また見た目だけでなく炭のもつ調湿、消臭、吸着作用も温泉に活かす手法は頭が下がる思いです。
さて肝心の湯ですが、泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性、pH7.7弱アルカリ性、高温泉)無色透明、化粧水のようななめらかな湯が特徴的でまさに美肌の湯と言っていい温泉です。湯は源泉100%完全掛け流しで安心して入浴できます。湯温が高いと思ったら天然水で加水も出来ます。
ご自身にあった温泉をおたのしみください。
【施設名】湯癒の杜日本湯小屋物語
【住 所】鹿児島県霧島市隼人町姫城2486
【電 話】0995-42-3406
【泉 質】炭酸水素塩泉
【適応症】きり傷,やけど,慢性皮膚病など
【時 間】10:00〜24:00(貸切家族風呂)
【料 金】1室1時間¥1,500〜¥2,000(貸切家族風呂)
※日曜・祝祭日・年末年始は、料金が異なります。
「湯癒の杜 日本湯小屋物語」は前述しましたが3つの棟からなる家族湯です。
湯だけを堪能したいという方は一般家族風呂1時間1室400円(日曜・祝祭日・年末年始は500円)にお入りください。
時間は7:00から24:00まで。こちらは典型的な日当山温泉地域の家族風呂スタイル。浴槽も決して広くはありませんが湧き出す湯は貸切風呂と同じ泉源からのものです。
湯にこだわり、まずは湯を知りたいという温泉ファンにおすすめです。
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(2024/3/29更新)
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