世界自然遺産・知床の「羅臼岳」で大自然キャンプ!

世界自然遺産・知床の「羅臼岳」で大自然キャンプ!

更新日:2016/07/13 09:49

世界遺産に登録されるとツーリストが押し寄せるのが常ですが、ここ北海道の東端に位置する知床は違います。幸か不幸かアクセスに難があるため、シーズンの夏季でも人里離れた大自然を感じることのできるレアなエリアと言えます。
今回はその知床でもさらに人里を離れるために!?百名山「羅臼岳」の頂上付近「羅臼平」でのキャンプ泊をご案内します。
世界「大」自然遺産の神髄を味わうことのできるアクティビティの一つです。

まずは羅臼岳をご紹介!

まずは羅臼岳をご紹介!
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雲の下は海、すなわちこれが知床半島全図です。この絶景を見ることができるのが日本百名山「羅臼岳(1,661m)」の頂上なのです。しかも今回紹介する「岩尾別コース」なら登り約4〜5時間、下り約3〜4時間という日帰りで楽しめてしまいます。

しかしながら、朝日や雲海を楽しむために今回はあえて山中でキャンプ泊をご紹介します。日帰りなら軽い荷物がキャンプ泊の場合はかなり重たくなりますが、それをするだけの価値があるのです!

頂上付近の開けた場所がキャンプ指定地「羅臼平」です

頂上付近の開けた場所がキャンプ指定地「羅臼平」です
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羅臼岳は美しい高山植物や雪渓が魅力の日本百名山です。その頂上付近にキャンプ指定地「羅臼平」があります。キャンプ指定地が定められている理由は自然保全のためだけではありません。ここはヒグマの生息地であり、遭遇による事故を防ぐためにキャンプ指定地には、フードロッカーと呼ばれる食べ物のにおいを遮断するボックスが設置してあります。夜間、食料はテントの中に置かずに、必ずこのフードロッカーにいれてください。

羅臼平は大きく開けており景色も良く、静かで美しいキャンプ指定地。まさに大自然の懐です。満点の星空はここでキャンプする価値を教えてくれます。

キャンプに必要な水場も多い!

キャンプに必要な水場も多い!
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登山コースには要所に水場があります。登山口から重たい水をたくさん担がなくてよいのがうれしいですね。羅臼平と頂上の途中にあるのが、キャンプ指定地に最も近い水場「岩清水」です。水量が少ないのでコップなどで貯める必要がありますが、周辺の苔が水滴でキラキラと輝いており(写真)、退屈させることはありません。キャンプの際の調理や頂上へ登る際に重宝すること間違いなしです。

キャンプ地で一泊するから見ることのできる早朝の雲海

キャンプ地で一泊するから見ることのできる早朝の雲海
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羅臼平から頂上までは往復1.5時間くらい。頑張って早起きして朝日を浴びながら頂上を目指しましょう。朝の空気が澄んだ時間帯ならではの風景を楽しめるのがキャンプ泊の役得といえます。

頂上を楽しんでから戻ってきてゆっくりとテントで朝食を楽しむのも、キャンプ泊ならではの贅沢なひと時といえるでしょう。

ちなみに雪渓歩きも魅力です!

ちなみに雪渓歩きも魅力です!
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なお、道外の方に人気のあるアクティビティの一つが「夏山の雪渓歩き」。羅臼岳にも途中に涼しげな雪渓があります。この「大沢(写真)」は登り始めてから2時間程度のところに位置します。軽アイゼンを持っていくと安心です。頂上付近の景色だけでなくその道中も楽しませてくれるコースというわけです。

夏の雪渓といいますと白馬岳や剣岳が有名ですが、いずれも山中で一泊を要する本格的登山です。こちらの羅臼岳のように、その気になれば日帰りで楽しめるというのは魅力的ですよね〜。

登山口へのアクセス&注意事項

まずは基点となる町、斜里町から登山口のある「岩尾別温泉」まで行きます。(駐車場やホテルあり。バスの場合は岩尾別バス停から歩いて40分程度で岩尾別温泉です。)そう、温泉があるんですね〜。しかしこれは帰りに入りましょう。

日帰り登山の方で車をおもちでない方は、この岩尾別バス停近辺(ユースホステルあり)または岩尾別温泉付近(ホテル一軒、山小屋一軒)に宿泊する必要があります。バスの本数は限られており、早朝や夕方はありません。関連MEMOのバス情報を事前を参考にしてください。

また注意事項ですが、知床は北海道の山です。夏であっても急な冷え込みが予想されますので、万全な装備で臨みましょう。そして同時にヒグマの山!?でもあります。フードロッカーをきちんと使って、可能な限りヒグマと遭遇するリスクを下げましょう。

では気を付けていってらっしゃいませ〜

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/07/31−2013/08/01 訪問

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