芸術的な街の雰囲気を堪能!プラハおすすめ老舗カフェ4選

芸術的な街の雰囲気を堪能!プラハおすすめ老舗カフェ4選

更新日:2018/07/26 11:05

小林 理沙のプロフィール写真 小林 理沙 日本語教師、翻訳家
今もなお20世紀前半に建てられた優雅な建物が多く建ち並ぶ美しいチェコの首都プラハ。街全体が芸術的。飲食も好みによって選択肢が多様で、ビール好きにはビアホール、クラシックなプラハの街の雰囲気にどっぷり浸りたい方はカフェがおすすめです。格式の高い建物や老舗ホテルには老舗カフェがあります。レストランほど堅苦しくなく、お一人様でも気軽に入れるエレガントなカフェで、優雅に時間をお過ごしください。

タイル装飾が圧巻の「カフェ・インペリアル」

タイル装飾が圧巻の「カフェ・インペリアル」

写真:小林 理沙

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「カフェ・インペリアル」は、「アールデコ・ホテル・インペリアル」内のカフェ。『変身』で知られるチェコ人作家カフカも通ったカフェです。

店内はカフェコーナーとレストランコーナーに分かれています。食事メニューもバラエティ豊かで、カモや牛肉などの肉料理やジャガイモで作る団子などのチェコの伝統的な料理や、ビーツのラビオニなどイタリア料理をチェコ風にアレンジしたものなどもあります。質の高い料理と、繊細な味のケーキ類を食べることができます。こちらのシェフは、テレビ出演もされる人気のある有名なシェフです。

インテリアは、白基調でゴールドや青がアクセントカラーになっているエキゾチックな装飾が印象的です。この装飾はすべてラコ社(RAKO)のタイル。余談になりますが、プラハの市民会館の地下も同社のタイルで装飾されています。

カフェ・インペリアルは予約ができず、いつも混んでいますので、なかなか座るのが大変ですが、席がない時も時間をずらして他の時間帯に行ってみてください。

市民会館内のカフェ「カヴァルナ・オベツニー・ドゥーム」

市民会館内のカフェ「カヴァルナ・オベツニー・ドゥーム」

写真:小林 理沙

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市民会館の入り口にあるカフェ「カヴァルナ・オベツニー・ドゥーム」は、シャンデリアがいくつもぶら下がっており、アール・ヌーヴォーのインテリアの室内を優雅に照らしています。写真撮影禁止の室内席だけでなく、外に面したテラス席もあります。優雅な気分に浸りたい方には、室内席が断然お勧めです。

カフェによっては食事メニューは、サンドウィッチやサラダなど軽食のみを提供するところがありますが、こちらの市民会館のカフェでは手の込んだ伝統的なチェコ料理も頼むことができます。

プラハのカフェで頼むエスプレッソには、温められたたっぷりの量のミルクと、お口直し用にグラス一杯の水が付いてくるのがうれしいところです。また、ケーキを頼むと、全種のケーキが入ったワゴンを席まで持ってきてくれます。

1893年創業「カフェ・サヴォイ 」

1893年創業「カフェ・サヴォイ 」

写真:小林 理沙

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「カフェ・サヴォイ 」の魅力は、ネオ・ルネッサンス様式の天井が上品なインテリア。こちらも店内がカフェコーナーとレストランコーナーに分かれています。朝食から食事、ケーキ、夕食までいただけます。機敏に動き、さらに気の利くウエイターたちの働きぶりも見応えがあります。

プラハのカフェで頼むコーヒーにつけてくれるお水も、サヴォイでは微炭酸水と特別。コーヒーも美味しいですが、お茶党には日本でも有名なフランスのお茶ブランド「マリアージュフレール」の紅茶が各種取り揃えてあります。

こちらのカフェは中心部からは少し離れたところにあります。しかしながら、観光客でごった返す中心部を抜けた閑静な地域に足を延ばしてみるのも良いですね。

テレビもある気楽な雰囲気の「カフェ・ドゥ・パリス」

テレビもある気楽な雰囲気の「カフェ・ドゥ・パリス」

写真:小林 理沙

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「カフェ・ドゥ・パリス」は、市民会館のすぐ隣に位置するホテル・パリス内のカフェ。ホテル自体もゴシック様式にアール・ヌーヴォーのテイストが加えられた見応えのある美しい建物です。1904年に創業し、1950年代までプラハの富の象徴の一つとして数えられていたホテルです。ホテル・パリスはチェコの著名な作家ボフミル・フラバルの小説『わたしは英国王に給仕した』にも登場します。

カフェは、1920年代のパリを再現したインテリアデザインで、まさにベルエポックの雰囲気を味わうことができる空間。それと反するかのように、奥のバーコーナーにはテレビが置かれ、アットホームな雰囲気も持ち合わせています。こちらのカフェは朝8時から夜2時までも開いています。

「カフェ・ドゥ・パリス」のガトー・パリス

「カフェ・ドゥ・パリス」のガトー・パリス

写真:小林 理沙

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ホテルが創業した1904年からレシピが守られているケーキ「ガトー・パリス」はお勧めです。チョコレート味のスポンジを土台に、チョコレートムース、チョコレートムースの中には黄桃が入り、そこにミントとPARISと書かれた丸いチョコレートが添えられています。ケーキ全体をゼリー状に近いマジパンが覆っている一品です。甘すぎず、繊細な味のハーモニーが楽しめます。

カフェをより楽しむために、

先にご紹介した市民会館のカフェの名前にもありますが、チェコ語で「カヴァルナ」 はカフェのことです。たいていのカフェにはカヴァルナもしくはカフェの表示がありますので、こられの言葉を手かがりに、カフェをお探しください。

外国旅行で私たち日本人が戸惑うことの多いチップの習慣ですが、チェコでは飲食費の1割程度を置くのが通常です。飲食店によっては1割のチップ料金割り増しで請求するところもありますから、その場合はもちろんチップを置く必要はありません。

チェコなどスラブ系が多い文化圏では表情が硬い人が多いですが、お気に入りのカフェやレストランを見つけ、短い滞在期間でも何度か通うとお店の人が顔を覚えてくれて、心なしか彼らの表情が変わるのがわかります。

今回、プラガの中でも優雅なクラシックスタイルのカフェをご紹介しました。どこに行っても素敵な経験になることでしょう。ぜひプラハのカフェで優雅なひと時をお過ごしください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/30−2016/07/04 訪問

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