山中にメルヘンなダム!?福岡県の篠栗町にある「鳴淵ダム」とは

山中にメルヘンなダム!?福岡県の篠栗町にある「鳴淵ダム」とは

更新日:2016/07/14 17:56

岡本 大樹のプロフィール写真 岡本 大樹 原付旅人、アマチュア自然フォトグラファー
福岡県糟屋郡の篠栗(ささぐり)町は豊かな自然に囲まれた小さな町。その中にある「鳴淵(なるふち)ダム」は他では見られない珍しい作りのダムとなっています。なんといっても機械的なイメージの強いダムが、ここではメルヘンチックなのです。ダム好きの方もそうでない方もぜひ一度訪れてみることをオススメします。

山の中にいきなりのメルヘン

山の中にいきなりのメルヘン

写真:岡本 大樹

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福岡市中心部から東に15kmほどの場所に鳴淵ダムはあります。市内から東に伸びるメイン道路である国道201号線に「鳴淵ダム入り口」という交差点があるので、アクセスはかなりわかりやすいと思います。

近づくとすぐに目に入ってくるのが、緑の三角屋根。どーんと真っ直ぐ流れ落ちる滝のような水の勢いにも圧倒されますが、それ以上にこんな場所にヨーロッパ風の小屋がいくつも建っている不思議さに目を奪われること間違いなしです。

ダムというのは機械的なイメージが強い場所であるため、一見ここはダムではなくテーマパークのように思われるのではないでしょうか。

鳴淵ダムの役割

鳴淵ダムの役割

写真:岡本 大樹

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そんな一見ダムには見えない場所ですが、もちろんダムとしての機能を持っています。こちらの鳴淵ダムの主な役割は、洪水調節・流水の正常な機能の維持・水道用水の供給、の3つとされています。当たり前ですが、機能として他のものに劣るなんてことはありません。

そして、この辺りの自然は篠栗耶馬渓と呼ばれるほど豊かであり、ダム湖を含めた景観はとても美しいものとなっています。その中に洋風の建物があることに最初は違和感があるかもしれませんが、ゆっくり眺めていればどこかのリゾートに来ているような気分になれますよ。

鉄道好きさんにもオススメ

鉄道好きさんにもオススメ

写真:岡本 大樹

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ダムの水が落ちていく様を上から見ると、この写真のようになります。67.4mとかなり高い位置からになるので、景色は抜群。水が川となって流れていく様子もよくわかりますし、写真の左側には篠栗町の町章の形に刈り込まれた芝生もあります。

またすぐそばに線路が通っており、ダムと鉄道を一緒に楽しめる珍しい場所となっているので、鉄道好きの方にもオススメできる場所となっています。かなり小さくですが、この写真でいうと真ん中あたりにちょうど通って行っている姿が写っています。

この鉄道路線は福北ゆたか線という愛称もつけられているJR篠栗線の一部。鉄道好きではなくても、自然の真ん中を列車が走っている姿は雄大で見ごたえがありますので、お見逃しなく。ガタンゴトンと音が聞こえるので、すぐに気づくことができると思います。

鳴淵ダムはいろいろなゾーンに分かれています

鳴淵ダムはいろいろなゾーンに分かれています

写真:岡本 大樹

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鳴淵ダムは「コミュニティゾーン」や「やすらぎゾーン」と、いくつものゾーンに分けられており、その中には展望台や芝生広場も設置されています。

「ダムカルチャーゾーン」の高台に位置する展望広場からはダム湖を広く見下ろせる形になり、その大きさがよくわかるので、一通りダム湖周辺を楽しんだらこちらから眺めてみましょう。

また、「エントランスゾーン」ではダムから流れる鳴淵川で水遊びをすることもできます。前述の通り、一定の時間で列車が近くを走り、子供たちもその度に大喜びですので、ファミリーでゆったりしにくるにも最適の場所となっています。

予約をしておけばダムの見学も可能

予約をしておけばダムの見学も可能

写真:岡本 大樹

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さらにこちらのダムでは施設の中を見学することも可能となっています。こちらがその見学への入り口となる扉です。まさにテーマパークの一つのアトラクションに入るようなドキドキ感がありますね。

一週間以上前の事前予約が必要となりますが、ダムのことをもっと知りたい方や、子供の社会勉強の一環として見学をするというのもいいのではないでしょうか。

予約の仕方などは下記の関連MEMOのリンクに見学に関する記述がありますので、そちらをご参照ください。

鳴淵ダムからダムの魅力に触れてみませんか

ダムというとやはり、近代的な工業化の一部として捉えられ、ただの機械といった印象を持っている方が多いと思いますが、実際私たちの生活に大きな影響を与えていることは紛れもない事実です。

知恵と技術力で町を支えるダムを知るきっかけとして、鳴淵ダムはうってつけの場所だと思います。ぜひメルヘンなダムを訪れて魅力に触れてみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/27−2016/07/01 訪問

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