文具に恋する旅をしよう。岐阜・柳ヶ瀬「アラスカ文具店」

文具に恋する旅をしよう。岐阜・柳ヶ瀬「アラスカ文具店」

更新日:2016/07/04 17:18

一番ヶ瀬 絵梨子のプロフィール写真 一番ヶ瀬 絵梨子 コムラード・オブ・チーズ
使う楽しみと使い勝手を両立させた、ありそうでなかった文具を揃えているお店が岐阜市の柳ヶ瀬商店街にあります。それが「アラスカ文具店」。単なる文具のセレクトショップではなく、店主の横山七絵さんらがデザインしたオリジナル文具も多数並んでいるのが普通の文具店とは一線を画すところです。全国の有名文具店に商品を卸す人気ぶりでありながら、地元岐阜に寄り添ってモノ作りを続けられています。

JR・名鉄岐阜駅から徒歩約10分、柳ヶ瀬商店街の小さな文具店。

JR・名鉄岐阜駅から徒歩約10分、柳ヶ瀬商店街の小さな文具店。

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

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アラスカ文具店。なんとも不思議な響きを持つこの文具店は、JR・名鉄岐阜駅から柳ヶ瀬商店街に向かってしばらく北上した場所にあります。長良橋通りという大通り沿いにありますが、木製の小さな看板がひっそりと出ているだけなのでぼんやり歩いていると通り過ぎてしまうかもしれません。北海道から九州にまで、オリジナル商品の取り扱い店舗が全国に広がっている大人気の文具店にしては、意外なほど控えめな佇まいです。

どれもこれも魅力的。お店ごと欲しくなりそう。

どれもこれも魅力的。お店ごと欲しくなりそう。

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

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細長い奥行の店内は、2mあるかないかの通路を挟んだ両側に商品が陳列されています。小さなお店に所狭しと商品が並べられているにもかかわらず、圧迫感や見づらさは感じません。文具や雑貨はどれも「こういうのが欲しかった!」と言いたくなる絶妙なデザインで、文具好きのツボが押されすぎて悶絶してしまいそうになります。

目にも鮮やかなカラフルな文具から、昔から愛されていそうな質素なデザインの文具まで、どれも魅力的です。「お店ごとください!」と、海外セレブのようなことを言いたくなってしまいますが、でも、それができないからこそ、じっくり見て厳選する時間が楽しいのですよね。

どれがオリジナル?わからなくても、幸せな時間。

どれがオリジナル?わからなくても、幸せな時間。

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

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アラスカ文具店には、オリガミやカレンダー、封筒、荷札シールなど心くすぐられるオリジナル文具がたくさんあります。それゆえ、柳ヶ瀬まで足を延ばして来店する旅行者は、おそらくオリジナル文具の購入が目当てでしょう。が、店内にはオリジナル文具だけの特設コーナーはありません。海外の製品も国内のロングセラー商品もそれぞれ区切りは設けず、ごちゃ混ぜの陳列です。

でも文具好きの人であれば、ブランドではなく用途やデザインで分類されている整然さが心地よいと感じられてくることでしょう。オリジナル商品だから買いたい、ではなく、自分が気に入ったものだから買いたい、という気持ちを思い出せるはずです。

お土産にぴったりの、岐阜にまつわるオリジナル文具も。

お土産にぴったりの、岐阜にまつわるオリジナル文具も。

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

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アラスカ文具店の売れ筋商品は全国の取り扱い店や通信販売でも入手可能です(アラスカ文具店直営のオンラインショップはありません)。でも、地元岐阜をモチーフにした商品となると、なかなか他県では手に入りにくいので旅行のお土産にもぴったりですよ。写真は岐阜版の学習シールや鵜が描かれたブックマークですが、ほかに岐阜の風景をモチーフにしたレターセットなどもあります。お土産用、自分が使う用、保存用と3個は欲しくなりますね。

子どもの来店もOK。でも、少しだけ気を付けて。

子どもの来店もOK。でも、少しだけ気を付けて。

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

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アラスカ文具店には、お道具箱や色鉛筆など子どもが喜ぶ文具や雑貨もたくさんあります。日常生活で手にする文具とは少し違う手作り感や異国感、そして欲しい商品をゆっくり吟味して選ぶ時間は、子どもたちの豊かな感受性を育んでくれることでしょう。しかし、小さな店内には壊れやすい雑貨や刃物も少なからず並んでいます。むやみに商品に触ったり、ほかのお客様にぶつかったりしないよう、子どもの行動には保護者がきちんと気を付けたいところですね。

ちなみに写真右側のカラフルなノートは実はコクヨ製。2006年に学生時代の横山さんらがコクヨデザインアワードで優秀賞を受賞された縁なのか、「コクヨってこんな文具も作っていたの?!」と驚くような、普段見かけないデザインの商品もたくさん並んでいます。

「アラスカ文具店」、その印象深い名前の由来は?

一度聞いたら忘れない、どこか懐かしい響きがするアラスカ文具店という店名。やはりそこには横山さんのアラスカに対する深い思い入れが・・・ないそうです!何のお店なのかはっきりわかるように「○○文具店」にする、ということがまず前提としてあり、外国の地名をつなげたら独特の新しい語感が生まれるのではないかと考えて最終的に「アラスカ」を選ばれたのだとか。行ったこともない地名を店名に選んでしまうその大胆さ、ますます興味が沸いてきますね。アラスカ文具店を知っていた方も知らなかった方も、ぜひ一度柳ヶ瀬の店舗を訪れてみてください。名古屋からでも電車で30分ほどの距離ですよ。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/25 訪問

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