『インフェルノ』片手にダンテの謎解きへ!フィレンツェ観光名所5選

『インフェルノ』片手にダンテの謎解きへ!フィレンツェ観光名所5選

更新日:2018/07/25 15:44

藤谷 愛のプロフィール写真 藤谷 愛 地方移住ブロガー
2016年10月に公開される、トム・ハンクス主演の映画『インフェルノ』は、あの「ダ・ヴィンチ・コード」の続編。謎解きをベースに、パリの観光名所を次々と巡った前作でしたが、今作の舞台はイタリア・フィレンツェとなり、華やかさと謎も前作以上に深まっています。

原作片手に散策すれば、ほとんどの観光名所を網羅できる『インフェルノ』。主役になったつもりで、「花の都・フィレンツェ」へ謎解きに出かけましょう!

物語はここから始まる!「バディア・フィオレンティーナ教会」

物語はここから始まる!「バディア・フィオレンティーナ教会」

写真:藤谷 愛

地図を見る

「神曲」とその作者、ダンテ・アリギエーリを軸として進む『インフェルノ』。この物語のキーパーソンである男が、冒頭に身を投げるのが「バディア・フィオレンティーナ教会」。978年に建てられた修道院が元ですが、その後何度も、建て替えや改築が繰り返されて現在に至っています。現在ではお土産ショップも併設しており、オリジナル石鹸なども販売しています。

入り口はダンテ・アリギエーリ通りからとなります。開館時間は月曜15:00〜18:00と限定的なのでご注意ください。

トム・ハンクス演じる、ラングドン教授とヒロインが疾走する「ボーボリ庭園」

トム・ハンクス演じる、ラングドン教授とヒロインが疾走する「ボーボリ庭園」

写真:藤谷 愛

地図を見る

ラングドン教授が、巻き込まれてしまった謎を解くために向かうヴェッキオ宮殿。しかし敵に追われながら疾走したのが、メディチ家の住居でもあったピッティ宮殿の裏にある「ボーボリ庭園」です。

広大な庭園には数多くの見どころがあり、写真の「ポセイドンの噴水」も凄い勢いで駆け抜けるスポットの一つです。そして行き着く先が、人工洞窟「ブオンタレンティのグロット」。当時、貴族たちの間では、宮殿内や庭に人工洞窟を作るのが一種のブームになっていました。この洞窟を使用したシーンも小説には登場し、かなり重要なシーンなので、映画の中でも注目です!

ちなみに、小説内では短時間で駆け抜けている庭園ですが、実際には散策するだけでも超大変な巨大庭園。心臓破りの坂もあるので、観光には余裕をもって臨んでくださいね。

秘密のドアを抜け「ヴェッキオ橋/ヴァザーリの回廊」へ!

秘密のドアを抜け「ヴェッキオ橋/ヴァザーリの回廊」へ!

写真:藤谷 愛

地図を見る

写真に見えるヴェッキオ橋の上部が、メディチ家の専用通路でもあった「ヴァザーリの回廊」。

この回廊は、メディチ家の住居であったピッティ宮殿から、執務室のあった現・ウフィツィ(=オフィスの意)美術館まで、安全に移動できるようにと、ジョルジョ・ヴァザーリによって1565年に建築されました。回廊内にはメディチ家の絵画コレクションなどが並び、この場所もボーボリ庭園に続く疾走シーンとして『インフェルノ』に登場します。

「あの地図」を見つけたい!謎が目白押しの「ヴェッキオ宮殿」

「あの地図」を見つけたい!謎が目白押しの「ヴェッキオ宮殿」

写真:藤谷 愛

地図を見る

1314年に完成したゴシック様式のヴェッキオ宮殿は、フィレンツェ共和国の政庁舎や、メディチ家の住居として使用され、現在ではフィレンツェ市庁舎でもあり、美術館/博物館として一般公開中です。

この宮殿では、「五百人大広間」を埋め尽くすフレスコ画に潜む文字の謎や、ダンテのデスマスクに隠された謎など、謎の先にまた謎があり、物語の中でも多くのページ数を割いている舞台です。写真の「地図の間」には16世紀当時の分割された世界地図がたくさんありますが、小説内に出てくる「あの地図」はどれなのか、じっくり時間をとって探してみてくださいね。

最後は、カフェ「リヴォワール」で、ラングドン教授のお勧めを

最後は、カフェ「リヴォワール」で、ラングドン教授のお勧めを

写真:藤谷 愛

地図を見る

「リヴォワール(RIVOIRE)」は、同じくシニョーリア広場に位置するヴェッキオ宮殿の正面にある老舗カフェです。1872年、創業時のオーナー、エンリコ・リヴォワールはチョコレート職人で、当時はホット・チョコレートがイチオシメニューでした。

「シニョーリア広場に来たら欠かせないもの―メディチ家の獅子像の見学と、カフェ・リヴォワールで飲むエスプレッソ」

現在でもチョコレート菓子が多いのもその名残かもしれませんが、ここはラングドン教授の言葉を思い出しながら、彼のお勧めをいただくことにしましょう。

まだまだあります!『インフェルノ』で描かれる観光名所

今回ご紹介した場所の他にも、ドゥオモ付属美術館、洗礼堂、ダンテ・アリギエーリの家などなど、『インフェルノ』で描かれる場所を巡るだけで、フィレンツェの観光名所はほぼ制覇できます。次のホリデーは、ぜひフィレンツェ・謎解きの旅へどうぞ。

*記事下の「関連MEMO」には、『インフェルノ』の中でも謎のハイライトともいえる「ヴェッキオ宮殿」や、フィレンツェ観光に役立つ記事がありますので参考にどうぞ。

掲載内容は執筆時点のものです。

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -