写真:藤谷 愛
地図を見る「神曲」とその作者、ダンテ・アリギエーリを軸として進む『インフェルノ』。この物語のキーパーソンである男が、冒頭に身を投げるのが「バディア・フィオレンティーナ教会」。978年に建てられた修道院が元ですが、その後何度も、建て替えや改築が繰り返されて現在に至っています。現在ではお土産ショップも併設しており、オリジナル石鹸なども販売しています。
入り口はダンテ・アリギエーリ通りからとなります。開館時間は月曜15:00〜18:00と限定的なのでご注意ください。
写真:藤谷 愛
地図を見るラングドン教授が、巻き込まれてしまった謎を解くために向かうヴェッキオ宮殿。しかし敵に追われながら疾走したのが、メディチ家の住居でもあったピッティ宮殿の裏にある「ボーボリ庭園」です。
広大な庭園には数多くの見どころがあり、写真の「ポセイドンの噴水」も凄い勢いで駆け抜けるスポットの一つです。そして行き着く先が、人工洞窟「ブオンタレンティのグロット」。当時、貴族たちの間では、宮殿内や庭に人工洞窟を作るのが一種のブームになっていました。この洞窟を使用したシーンも小説には登場し、かなり重要なシーンなので、映画の中でも注目です!
ちなみに、小説内では短時間で駆け抜けている庭園ですが、実際には散策するだけでも超大変な巨大庭園。心臓破りの坂もあるので、観光には余裕をもって臨んでくださいね。
写真:藤谷 愛
地図を見る写真に見えるヴェッキオ橋の上部が、メディチ家の専用通路でもあった「ヴァザーリの回廊」。
この回廊は、メディチ家の住居であったピッティ宮殿から、執務室のあった現・ウフィツィ(=オフィスの意)美術館まで、安全に移動できるようにと、ジョルジョ・ヴァザーリによって1565年に建築されました。回廊内にはメディチ家の絵画コレクションなどが並び、この場所もボーボリ庭園に続く疾走シーンとして『インフェルノ』に登場します。
写真:藤谷 愛
地図を見る1314年に完成したゴシック様式のヴェッキオ宮殿は、フィレンツェ共和国の政庁舎や、メディチ家の住居として使用され、現在ではフィレンツェ市庁舎でもあり、美術館/博物館として一般公開中です。
この宮殿では、「五百人大広間」を埋め尽くすフレスコ画に潜む文字の謎や、ダンテのデスマスクに隠された謎など、謎の先にまた謎があり、物語の中でも多くのページ数を割いている舞台です。写真の「地図の間」には16世紀当時の分割された世界地図がたくさんありますが、小説内に出てくる「あの地図」はどれなのか、じっくり時間をとって探してみてくださいね。
写真:藤谷 愛
地図を見る「リヴォワール(RIVOIRE)」は、同じくシニョーリア広場に位置するヴェッキオ宮殿の正面にある老舗カフェです。1872年、創業時のオーナー、エンリコ・リヴォワールはチョコレート職人で、当時はホット・チョコレートがイチオシメニューでした。
「シニョーリア広場に来たら欠かせないもの―メディチ家の獅子像の見学と、カフェ・リヴォワールで飲むエスプレッソ」
現在でもチョコレート菓子が多いのもその名残かもしれませんが、ここはラングドン教授の言葉を思い出しながら、彼のお勧めをいただくことにしましょう。
今回ご紹介した場所の他にも、ドゥオモ付属美術館、洗礼堂、ダンテ・アリギエーリの家などなど、『インフェルノ』で描かれる場所を巡るだけで、フィレンツェの観光名所はほぼ制覇できます。次のホリデーは、ぜひフィレンツェ・謎解きの旅へどうぞ。
*記事下の「関連MEMO」には、『インフェルノ』の中でも謎のハイライトともいえる「ヴェッキオ宮殿」や、フィレンツェ観光に役立つ記事がありますので参考にどうぞ。
この記事の関連MEMO
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(2024/4/26更新)
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