神社のカフェで絶品ランチ。川越氷川神社「むすびcafe」で頂く幸せごはん

神社のカフェで絶品ランチ。川越氷川神社「むすびcafe」で頂く幸せごはん

更新日:2016/11/08 11:13

中島 誠子のプロフィール写真 中島 誠子 3児の子連れ旅ライター、子連れキャンパー
埼玉県川越市にある川越氷川神社は、縁結びのパワースポットとして有名な神社。そこに結びをテーマとした「むすびcafe」があります。神社のカフェでありながら、おしゃれでスタイリッシュ。ランチやスイーツが絶品と人気です。お料理は、食材の一部を神前に供えてから調理をするという神社のカフェならではのこだわりも。食べるだけでほっこり幸せな気分になれますよ。神社の参拝後の休憩にいかがでしょうか。

川越氷川神社と「むすびcafe」に込められた想い

川越氷川神社と「むすびcafe」に込められた想い

写真:中島 誠子

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川越氷川神社は、1500年以上の歴史を持つ、全国でも有名な縁結びのパワースポット。ご祭神として二組の夫婦神様と家族の神様をお祀りしており、縁結びをはじめ、家庭円満、子宝の神様として信仰されています。今回ご紹介する「むすびcafe」はその神社の境内、結婚式場氷川会館の中にあります。

木の温もりで囲われ、やわらかな光に包まれた店内は、とても居心地がいい・・・不思議と幸せがやって来そうな空間です。そんな素敵な空間を作られたのは、家具デザイナーの小泉誠さんとグラフィックデザイナーのデザイン山口信博さん。内装と店内グラフィックに、お二人の想いとこだわりが感じられます。

ただおしゃれにデザインされているわけではなく、カフェの一つ一つに意味があり、日本の年中行事や伝統文化、人生礼儀等を尊ぶ心が随所に込められています。例えば、カフェの名前。「むすび」という言葉には、本来「ものを生み出す、目に見えない力」という意味があり、古事記では神様の名前にも出てきます。むすびcafeは、人や地域を結ぶ場として"新しい幸せを生み出したい"という想いが込められているのです。

カフェの入口の扉の取手には、嵐で倒れた神社の御神木を活かし、座卓に使われている材木は神社の大鳥居と同じものが使われています。また、ホッと落ち着く空間には、高さのヒミツも隠されているんですよ。実際に座ってみて感じてください。

フレンチのシェフが腕をふるう絶品フレンチ!

フレンチのシェフが腕をふるう絶品フレンチ!

写真:中島 誠子

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川越氷川神社では、毎日神様に米、酒、塩、水をお供えしています。そのお供えもののことを神饌(しんせん)と言います。神饌を下げて皆で頂くことを「直会(なおらい)」と言い、昔から神々が召し上がったお食事やお酒を頂くことにより、人々も神様のお力を頂くことができると考えられてきました。

むすびcafeでは、メニューに使われる一部の食材を神前にお供えして調理しています。きっと神様の力が食材に込められていることでしょう。こうしたお料理を頂けることは神社のカフェならでは!とてもありがたいことですね。

カフェで人気の高いメニューは、なんとフレンチのコース料理。神社のカフェでなぜ?と思うかもしれませんが、実はカフェのある氷川会館は、神社での結婚式の披露宴を行う場所でもあります。むすびcafeの料理長はフレンチの料理人。カフェで腕をふるう傍ら結婚披露宴のお料理も手掛けているのです。

フレンチはA、B、Cの3コース。1,200円〜2,550円(税抜)とお手軽に味わえるフレンチとして人気ですが、見た目も味もカフェの域を超えているのが驚きです。野菜はシェフ自ら契約農家に足を運び仕入れていて、お料理には季節の野菜がふんだんに使われています。また、お肉・お魚から選べるメイン料理は、その時々の美味しいものが提供されます。季節のものが入った自家製パンも美味しいですよ。お魚とお肉のメイン料理2種とケーキも付いたCコースは記念日にもぴったりです。

※画像はAコース(取材日のお肉料理は「豚肩ロースのポッシェ」)

美しすぎる和食ランチ「結び膳」

美しすぎる和食ランチ「結び膳」

写真:中島 誠子

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和食の料理人が作るランチは、結び膳A、結び膳B、彩り結び膳の3コース。全てのコースに付いている12種の季節の盛り合わせは、蓋を開けると、工夫をこらして作られた繊細で美しいお料理がずらりと並んでいます。

結び膳B、彩り結び膳は、メイン料理をお魚またはお肉から選べます。季節によって内容が変わりますが、取材時に頂いたお魚料理は、「金目鯛の蕪ら蒸し 蕪の葉の柚子胡椒ソース」。ふわっとした蕪ら蒸しの周りには金目鯛が巻かれ、甘みのある蕪の葉のソースが絶妙に合う一品です。また、もうひとつのお肉料理は「牛サーロインステーキ 和風トリュフソース」でした。どれも上品で美味しい、の一言。まるで料亭で頂くようなお料理に、カフェにいることを忘れてしまうかもしれません。

ランチは他に、お結び(おむすび)やノンオイルヘルシーカレー等もあり、コース料理以外にも気軽にお食事ができます。ちょっと食べたいという方にお勧めするのが、「お結び膳」。お結びは、神社でお清めした塩を使った「塩(えん)結び」と、おめでたい鯛を使った「鯛結び」。心がほっこりする優しい一品です。

ランチは平日を中心に提供されています。また、フレンチや和食ランチの数は数に限りがあり、予約が必要なコースもありますので、ご希望の方は必ず予約してくださいね。

※画像は結び膳B(メイン料理はお魚またはお肉のどちらかになります)

女子の心をわしづかみにする幸せスイーツ!

女子の心をわしづかみにする幸せスイーツ!

写真:中島 誠子

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むすびcafeに行くなら、パティシエ特製のケーキは外せません。食後のデザートやカフェタイムにおしゃれなスイーツはいかがですか?お店一番の人気スイーツは、「むすびロール」というロールケーキ。ロールケーキの渦巻き模様には、外側から内側へたどるほど近づくという幸せな意味があります。和三盆糖をふんだんに使った優しい甘さのクリームと栗、しっとりとした生地が抜群に美味しい、食べただけで幸せになりそうなケーキです。

また、女性に人気があるのが、「花簪〜はなかんざし〜」というピンクのミニマカロンやベリー、お花が乗ったかわいいケーキ。七五三や成人式、結婚式等、人生の節目に女性の髪を彩る髪飾りをイメージして作られています。このようにケーキひとつにしても意味が込められているんですよ。

他にも、季節限定のケーキ、地元川越の銘酒「鏡山」を使ったケーキ等、どれにしようか迷ってしまうほど美味しそうなケーキが勢ぞろい。ケーキや焼き菓子の販売もあるので、お帰りに見てみてくださいね。

むすびcafeの贈り物

むすびcafeの贈り物

写真:中島 誠子

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入り口には「結び」にちなんだ雑貨やお菓子、書籍等の販売もあります。お土産の他、お祝いにぴったりの贈り物もたくさん。中でも人気のあるものが、紅白のマシュマロ「enishi 縁」。川越氷川神社では、良縁に恵まれると言い伝えられているお守り(縁結び玉)を毎日二十体配布されているのですが、その縁結び玉をイメージして作ったものです。

また、お米の博士号ともいえる五ツ星お米マイスターが厳選した「むすび米」、伝統的な製法にこだわった輪島の塩、川越氷川神社謹製まもり結びのイラストが描かれた葉書等、神社にまつわる品もお勧め。赤ちゃん用のガーゼやおめでたい文様のてぬぐいもあり、神社参拝の作法が描かれたてぬぐいは、おしゃれで神社らしい品です。外国人観光客にも人気があるようですよ。

むすびcafeのこだわりは品物だけではありません。日本人が昔から大切にしてきた、ものを包み「贈る」という文化。その「心」は、むすびcafeの包材にあらわれています。ギフトボックスや小袋等に使われる紙は、運命の赤い糸を連想させる赤い糸の模様が入った「てまり」という紙を使ったものや、袋の外側にあわび結びが施されているものもあります。

また、袋の持ち手に、神社に欠かせない鈴が添えてあるものもあり、贈られた方もきっとキュンとすることでしょう。ご縁を大切にしたい方への贈り物としてぴったりです。

家族と大切な時間を一緒にくつろげる場所

むすびcafeは、赤ちゃんからご高齢の方まで、様々な世代の方がくつろげる場所です。畳のスペース(小上がり)やお子様用の椅子、絵本があり、氷川会館内には授乳室やおむつ替え台もあるので、赤ちゃん連れでも安心ですよ。店内は車椅子でお食事もできるので、家族みんなで神社へ参拝し、ゆっくりカフェでごはんを食べることも可能です。

神社の参拝後の休憩に、川越散策のランチに、デートに、とってもお勧めです!美味しいごはんを食べて、神様からのお力を頂き、ほっこり幸せな心地になってみませんか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/18 訪問

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