最古の天神信仰が残る“良き地”!奈良「與喜天満神社」

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最古の天神信仰が残る“良き地”!奈良「與喜天満神社」

最古の天神信仰が残る“良き地”!奈良「與喜天満神社」

更新日:2016/07/19 16:58

葉山 花のプロフィール写真 葉山 花 フリーライター

奈良県で有名な観光スポット「長谷寺」がある桜井市初瀬。そこに、とても由緒ある神社があります。それが「與喜天満神社(よきてんまんじんじゃ)」。学問の神様である菅原道真公を祀る、最古の天神信仰が残る神社です。

さらに、女性を守護してくれる神社としても信仰を集めています。そこには、最高神として言い伝えられる女神様にまつわる伝説が残っているからです。今回は、そんな與喜天満神社の魅力をご紹介します。

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神社の名前の由来にもなった「良き地」と伝わる理由

神社の名前の由来にもなった「良き地」と伝わる理由

写真:葉山 花

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長谷寺の参道を歩いていると、奥に国の天然記念物にも指定されている與喜山が見えます。自然豊かな緑の前に立つ與喜天満神社の赤い鳥居は、その緑と赤のコンストラストの美しさに目を奪われます。まずは、手前にある天神橋を渡って、鳥居をくぐってみましょう。

この與喜天満神社は、多くの人に知られているような観光スポットとなっている神社ではありませんが、菅原道真公を祭る日本最古の天神様として大事にされている由緒正しき神社です。

また、鎌倉時代に作られたと伝わる「長谷寺験記」には、この神社の名前である「よき」にまつわる記載があります。それは、主祭神である菅原道真公の神霊が、この地域でとても大切にされている瀧蔵権現からこの地域を守護する神様となるように言われたというものです。生きている間の悪を断ち切り、善を修めるためにも「良き地」に鎮座するようにとこの場所を選んだことが、はじまりとなったと伝わっています。

長い階段を楽しく昇るための見どころスポット

長い階段を楽しく昇るための見どころスポット

写真:葉山 花

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赤い鳥居をくぐると、とても長い階段が目に飛び込んできます。はっきり言って、「もう昇らずに、ここで手を合わせて帰ろうか」と思う人も少なくないと思いますが、諦めずに昇ってみましょう!途中にも、素敵な見どころスポットがあるのです。

それは、與喜寺跡。元々お寺だった場所が神社になったのか、それとも神仏習合時代の名残なのかはわかりません。しかしそれでも、とても信仰深く、ここに住む人々と神様との距離が近い地域だということは容易く想像できます。何より、與喜寺跡から初瀬の街道を一望できるので楽しんでみてください。ここまで昇ってきた疲れも、きっと吹き飛びますよ!

日本最古の木造天神像が鎮座する場所

日本最古の木造天神像が鎮座する場所

写真:葉山 花

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長い階段を昇り切ると、拝殿の奥に歴史を感じる狛犬像。その奥には中門があり、さらに奥には本殿が建っています。最古の天神信仰というくらいなので、この神社の主祭神は菅原道真公。入試合格や学業成就の神様として、信仰を集めています。

また、重要文化財に指定されている日本最古の木造天神像は鎌倉時代にできたもので、「怒天神」とも呼ばれています。実際に見ることはできませんが、パンフレットなどでお顔を拝見すると確かに怒っているようにも見えるので不思議です。「子供が勉強しなくて困っている」という悩みを持っている人にはいいかもしれません。

他にも、境内には撫でて祈願する「撫で牛」の姿を見ることもできます。日本全国の天神神社で見る撫で牛よりもコンパクトですが、とても独特で歴史を感じられるお姿です。

天照大神降臨の地?鵝形石

天照大神降臨の地?鵝形石

写真:葉山 花

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拝殿の左側に不思議な石が祀ってあります。これはただの石ではなく、磐座と呼ばれる神様が宿ると言われる岩。特に、この鵝形石(がぎょういし)は、この神社では特別な存在だと思われます。鵝形石は、日本の神様の最高神として伝わる天照大神が、初めて降臨したと伝えられる磐座だからです。

現在も、女性の守護神として参拝に来る人が少なくありません。実はこの磐座の奥には、他にも2つの磐座が存在し、その様子は天岩戸を表していると言い伝えられている、まさに聖地。この不思議な光景は、ぜひ直接その目で確かめていただきたいと思います。

伊勢神宮との関わりを感じさせる夫婦岩

伊勢神宮との関わりを感じさせる夫婦岩

写真:葉山 花

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実は、與喜天満神社を参拝する前に立ち寄ってほしい場所があります。それがこの夫婦岩。與喜天満神社の社務所の横に祀られています。

夫婦岩と聞いて思い出すのが、三重県伊勢の「お伊勢参り」。そのスタートが、夫婦岩のある二見興玉神社です。二見興玉神社の夫婦岩の前で体を清めてお伊勢参りをスタートすると言いますが、この與喜天満神社にも夫婦岩が存在するというところに注目です。

天照大神の降臨伝説など、與喜天満神社は元伊勢の伝承が残っている場所でもあります。その地に夫婦岩があるのですから、やはり最初に参拝して、與喜天満神社の神様にお会いするための準備をしてから本殿に向かうというのも、乙な参拝方法ではないでしょうか?

信仰を大事にする地域の温かさを感じる場所

與喜天満神社はとても由緒があり、見どころも多く、まだまだ紹介したい場所があります。その中でも注目したいのが、ご紹介した長い階段の途中にある、しだれ梅の数々。天神社と言えば、梅がポイントです。地域の人が奉納したしだれ梅の木がたくさん植えられています。今後は、この梅もどんどん成長し、この神社の大きな見どころになるかもしれません。

神社やお寺の歴史というのは、このように作られていくのだなという地域の温かさを感じる神社でもあります。

この周辺には長谷寺の他にも、まだまだ見逃せない神社やお寺が存在します。観光地に立ち寄った際には、そんな場所を探してみるのも楽しいと思います。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/27 訪問

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