広場はドゥカーレ宮殿と2つの大きな教会(カテドラーレとサンドメニコ教会)に囲まれています。サンドメニコ教会はルーカ・デッラ・ロッビアのレプリカのテラコッタでゴシック様式、それと調和する青と白のコントラストがとても美しいです。その向かいには真っ白に輝くファサードを持つカテドラーレが彩ります。
ルネッサンス時代の味わいが色濃く残るウルビーノにおいて、ちょっと異質な建物のカテドラーレは、もともとあった聖堂が地震で被害を受け、18世紀末から19世紀にかけネオクラシック様式で建て替えられたもの。ウルビーノの中では新しい様式なのです。
また、カテドラーレの横にあるドゥカーレ宮殿(現マルケ国立美術館)には、ラファエロの「物言わず人」があり、ウルビーノのルネッサンス文化の鑑賞は、リナシメント広場に集結しています。
白くシンプルな造りのカテドラーレを堪能したら、建物正面左手に回って直ぐ横にある、洞窟礼拝堂も忘れずに見学しましょう!階段を下りていくと、ひっそりと眠る「カテドラーレの洞窟」と呼ばれる、カテドラーレの下に4つの礼拝堂が、まさに洞窟のごとく配置されているのが見物です。一番奥の部屋には、洞窟の中にキリストが横たわる姿が見られます。
心臓破りな急な坂道、その名も「Via Raffaello」そうラファエロ通りです。この坂道の途中にラファエロの生家があり、14歳までこの家で過ごし、画家である父から絵を教わったといいます。現在、当時の様子を再現して調度品が置かれ、コピーではありますがラファエロの作品も飾られています。※残念ながら撮影は不可です。
また、この坂を登りきったローマ広場には、右手に筆、左手にはパレットを持ち、自画像でも見ることができるベレー帽をかぶった姿で遠くを見つめるラファエロの像があります。像の台座には三人の少年の彫刻があり、立っている少年は「ウルビーノのラファエロ」と、ラファエロがこの地出身であることを示すプレートを持ち、座った少年の一人は紙を広げ、もう一人の少年は、パレットをひじ置きにしてその紙を一緒に眺めています。
これも画家であったラファエロを象徴するものですね。
街にはカフェやホテル、そしてドルチェ(デザート)に至るまで、ラファエロのネーミングが付けられていたりしてラファエロを身近に感じられるのです。
先のラファエロ像のあるローマ広場前、レジステンツァ公園の中を通る「Viale Bruno Buozzi(ブルーノブオッツィニ通り)」に入ってみましょう。しばらく進むと左手に、ふと視界が開け目の前にドゥカーレ宮殿やカテドラーレなどの壮大なルネサンス建築群が立ち現れます。まさにマルケ州の宝石と言わしめている歴史息づくウルビーノが広がる様は圧巻です。建造物がライトアップされた夜も美しいですが、周りは人気の少ない公園なので女性の一人歩きは避けた方がいいでしょう。
ヴューポイントを目指す日が土曜日だったらラッキー♪朝市の立つ「Viale Bruno Buozzi(ブルーノブオッツィニ通り)」には、日用品から食料品までずらりとお店が並んでいます。滞在日がこの日にあたったら是非とも足を運んでみて下さい。
朝市にはその場で食べられる物もあるので、買い食いもまた楽しいのです。お薦めはフリットミストと呼ばれる、タコやイカ、小エビのから揚げ!熱々をほおばりながら、ウルビーノの日常を垣間見てみましょう〜お昼過ぎにはお店は片付けに入るので、午前中に出かけることをお薦めします。
山合の高台にあるウルビーノへのアクセスはバスのみ。本数も少なくちょっと面倒ではありますが、歴史地区へのエントランスの一つであるサンタルチア門前から見る田園風景もとても美しく、思わず深呼吸をしたくなるほどです。
では、どうやってウルビーノまでアクセスするの?
一番わかりやすいのは国鉄ペーザロ駅から46番バスに乗って終点まで。降りると大きなショッピングセンター「Porta Santa Lucia」の地下に位置しているので、歴史地区の入り口となる上層階までエレベーターで上がりましょう。そこには緑の大地が眼下に広がる高台の街ウルビーノが待っています!
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