写真:藤谷 愛
地図を見る「ザ・ベアー・イン(The Bear Inn)」は創業1242年という、驚くべき歴史の長さを持つパブです。「イン」というのは、宿泊所兼パブのこと。1階がパブ、2階以上が宿泊所、という造りで、旅行者に食事と宿を提供し、パブはローカルの人々にもオープンにしていました。しかし、一昔前にほとんどがインをやめ、2階以上もパブエリアにしているお店が多くなってきています。
ザ・ベアー・インも現在ではパブのみ。店舗入り口には、木材に囲まれたとても小さなカウンターエリアがあり、おじさんが二人ほど座ったらもうスペースはありません。奥に入ると少し開けたカウンターと食事のできるテーブルエリアがあります。トイレに行く階段が奇妙な具合に曲がっているなど、その形状や梁の古さに歴史を感じさせる建物です。
写真:藤谷 愛
地図を見る店内でもう一つ驚くのが、天井や側壁すべてを埋め尽くす「ネクタイ」の山!これは、このパブのオーナーが1952年から集め始めたもので、スポーツクラブや学生クラブなど、たくさんのクラブのネクタイです。ネクタイ全体ではなく、先のほうだけ切って額縁に入れられています。当時は、ネクタイと引き換えに、半パイントビールをご馳走していたとのこと。粋な交換条件ですよね。
写真:藤谷 愛
地図を見るバーカウンターでは、小さい店舗にも関わらず、多くの種類の飲み物をオーダーすることができます。特にビールのセレクションはイギリス物が多く、プレミアエールの「ロンドン・プライド」や、オックスフォードのローカルビール「プロスペクト」、数多くのビールの賞を受賞した「ESB」など、ビール好きなら味わってみたいものばかりです。
流石に1パイントずつ飲んだら大変なことになってしまうので、半パイントで2〜3種類飲み比べをしてみてはいかがでしょうか?
写真:藤谷 愛
地図を見るオックスフォードで有名な食べ物と言えば「オックスフォード・ソーセージ」!一般にイングリッシュ・ソーセージは豚肉だけを使用しますが、オックスフォード・ソーセージは、豚、牛両方の肉を使用しています。最近では、地元のお肉屋さん独自の配合で、ハーブやレモンを効かせた、さっぱりした味に仕上げる傾向があります。パブでは独自で作っているところは少なく、入荷するお肉屋さんによって味が違うので、パブでソーセージを食べ歩くのも楽しみの一つになりますよ。
多くのパブで、メニューには「ソーセージ&マッシュ」で載っています。バターでクリーミーに仕上げたマッシュポテトの上にアツアツのソーセージを乗せ、グレービーソースをたっぷりかけてくれます。これと一緒に地元のビールで一杯、は至福の瞬間です。
ザ・ベアー・インでは、屋外にもテーブル席があります。夏の晴れた日だと、落ち着いた年齢の方は屋内、学生たちはかなりの割合で屋外にいます。自分の心地よく感じる場所に陣取って、一緒に旅をしている方や地元の方と、地ビールや伝統料理を味わいながらワイワイ楽しんでみてください。
*「関連MEMO」には同じくオックスフォードにある世界遺産「ブレナム宮殿」の紹介記事があります。参考にどうぞ。
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(2024/4/26更新)
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