佐渡には、クマ、シカ、イノシシは大型の獣は存在しません。いるのはテンやウサギなどの小動物のみ。ですので、こうした山中の散策路や登山道も安心して歩けます。大佐渡石名天然杉登山道入口までは、両津港から約22km、車なら約40分の距離です。海岸沿いから標高約900mまで一気に登ります。登山口手前の第2駐車場と登山道入り口(写真)向い側の第1駐車場に簡易トイレがあります。トイレ使用後は、トイレの整備費用として100円を支払箱へ投入するシステムです。
登山道入口は稜線近辺にあり、反対側に降りると日本海側。入口から約500mが登りです。遊歩道に至る登り路の両側にも苔むした天然杉や巨木、つたやシダ類、自然の花々を楽しめます。
これを登り切るとほぼ平坦な遊歩道出口(写真)に出ます。更に100mほど進むと遊歩道入口。遊歩道には木のチップが敷き詰められ、やわらかく足の衝撃を吸収してくれます。
視線を上にむけると木々の先端まで蔦類がからみ、溢れる緑に圧倒されます。
写真の杉は、一目見ただけで呼び名が想像できる形をしています。巨大マンモスの象牙を思わせる見事な「象牙杉」。胸高周囲(地上高約1.3mの幹の周囲長)9.6m、樹高18mの巨木は見応え十分です。
こうした名前は公募でつけられています。しかし、名前が付けられた杉はほんの一部に過ぎず、遊歩道脇はさながら名前がない無数の天然杉オブジェの美術館です。出口付近では、象牙杉よりまるで象の鼻に見える天然杉に出会えます。お見逃しなく!
胸高周囲12.6m、樹高21mの更なる天然巨木が登場します。筋骨隆々にエネルギーをため込んだ「四天王杉」の迫力は一見の価値があります。どっしりとした威容を堪能しましょう。
遊歩道や登山道一帯は標高約900mの高原にあり、日本海側の海風が両津湾側斜面へ降りる際に、しばしば霧が発生します。このため、地上では晴れていても、稜線沿いの遊歩道や周回コース周辺は霧と冷気に包まれることもあります。湿潤な空気が冷気となって漂い、周囲は苔や、下草、シダ類、つる類が繁茂する豊かな原生林となっています。
下草も可憐な花で楽しませてくれます。
花を探して歩くのもおススメです。
四天王杉の男性的な威容に比べ、天女が舞い降りそうな枝振りを見せてくれるのが「羽衣杉」です。遊歩道も8割くらい歩いた位置にあります。
また、四天王杉と羽衣杉の間に、一本、凛として立つ「大黒杉」がそびえています。
四人家族が寄り集まっているような「家族杉」があります。自然が作り出した天然杉の造形美に、感嘆の声を思わず上げてしまうでしょう。ネーミングの見事さにも驚くことでしょう。
ほぼ平坦な遊歩道ですが、途中少しだけアップダウンがあります。
一箇所展望デッキと休憩用ベンチがあります。天気が良くても霧がしばしばかかります。視界が良ければ遠くに海の絶景を眺め、吹き抜ける涼しい風を受ける一休みはいかがでしょう。霧がかかる時は、幽玄な世界です。
遊歩道出口近くには、杉の巨木の根元部分がリング状になって潜り抜けできる珍しい形のものもあります。佐渡の自然が作り出した驚異の造形を堪能してみてはいかがでしょう。
樹齢数百年にも及ぶ大佐渡石名天然杉遊歩道の散策はいかがでしょうか。天然杉巨木に、佐渡の荒々しい気候とそれに耐えてきた杉の生命力を感じることができます。まず標高900mの登山口に至る必要があり、レンタカーや自動車があると便利です。海岸沿いの景色も尖閣湾など見逃せない絶景がありますので、海岸沿いのドライブと併せて計画してみてはいかがでしょう。
佐渡にはコンビニが十カ所程度ありますが、広い佐渡ではめったに遭遇せず、以外と不便を感じるかもしれません。出発前にスーパーや自販機などで、ミネラルウォーターやお茶のペットボトルを購入される事をおススメします。関連情報をMEMO欄にリンクしておきます。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/26更新)
- 広告 -