浮見堂公園があるのは洞爺湖の北の湖岸で、道道578号線沿いとなっています。洞爺湖周辺を何気なく走っていると、浮見堂をつい見落としてしまうので、訪れるには事前情報を持っておいた方が確実でしょう。
洞爺湖をすぐ目の前に駐車場があるので、車を停める場所に苦慮することはありません。人気のある観光スポットとはいえ、人でごった返すような場所ではありませんので、駐車場が満杯になる心配はほぼ不要です。
ちなみに、駐車場の西側にある曙公園はキャンプ可能となっていますが、今回紹介する浮見堂公園については不可能です。もし洞爺湖にてキャンプをしようと考えている方は、どうかご注意ください。
公園と名がつくだけあって、芝生や屋根付きのベンチなどが整備されています。湖の景観を楽しみながらの散策はもちろん、ベンチに座ってホッと一息つくことも可能。あるいは夏空の下で、芝生の上にゴロンと寝転がるといったくつろぎ方もありでしょう。
また、ここは「洞爺湖ぐるっと彫刻公園」に含まれ、「夢洞爺」・「輪舞」・「胞」の3つの彫刻が置かれています。それらの彫刻を眺めるのもおもしろいでしょう。
公園の東側に移動すると、洞爺湖に岬が伸びているのが見えてきます。岬へと続く道が途中で岩となっており、小川にミニサイズの橋が架かっています。それらが、なんとも味わい深いものです。
そして、この公園の象徴ともいえる朱塗りの二重の塔「浮見堂」。岬の上に建っているというのが、また堪らないシチュエーションです。一目見たら、この光景に虜にされてしまうでしょう。洞爺湖八景に選ばれるのが、頷けるというもの。
洞爺湖に訪れたら、ぜひこの景観をみておきましょう。また、せっかくの撮影スポットなので、カメラにその景観を収めてみてください。
間近で見た朱塗りの二重の塔は、歴史的建造物のごとき風格をまとい、まさにご利益がありそうです。そして気になるのが、この浮見堂がいつから存在するのかということ。
浮見堂が誕生したのは、昭和12年(1937年)になります。大正初期に訪れた旅僧がもたらした聖徳太子像を祀るため、この二重の塔が建立されました。
その後、平成15年(2003年)に浮見堂は不運にも、落雷に遭ってしまいました。この建物は太子像と一緒に、一度焼失してしまったわけです。
しかし、地元の有志が立ち上がって浮見堂再建期成会が結成され、多くの方々から寄付を募りました。その甲斐があって、焼失の翌年である平成16年(2004年)、浮見堂は太子像と共に無事復元されたわけです。
浮見堂は地元の多くの方に大事にされているのだと、とても実感できる話です。
太子像を見てみたい方は、浮見堂の正面階段を登って、ガラス張りの向こう側を眺めてみてください。中に太子像が安置されているのを見ることが出来ます。
ここは洞爺湖なので、やはり湖の景観を楽しまない手はありません。岬の奥に進んで、波打ち際まで歩いてみてください。
石が多く転がり、ところどころ草が茂っている波打ち際は、整備された公園とはまた違った趣があります。風に揺られて波立つ洞爺湖、また無風状態の静かな洞爺湖、どちらも大変魅力的です。
波打ち際に立って湖を眺めていると、心が軽くなっていきます。日常の疲れが、癒されることでしょう。
洞爺湖の岬に建つ朱塗りの二重の塔がインパクト抜群の「浮見堂公園」。洞爺湖八景に選ばれたその景観は、大変味わい深いもの。公園が整備されていることも合わさって、ドライブで訪れるには最適です。
ちなみに、この公園では毎年7月下旬において、聖徳太子祭が催されています。そのタイミングに合わせて訪れると、より楽しめることでしょう。
浮見堂公園に面する道道578号線は、洞爺湖の湖岸近くに沿っています。ただ、メイン道路である国道230号線との合流ポイントが、浮見堂公園からはかなり離れています。訪れる際は、必ず地図を調べてアクセス経路を把握してください。
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(2024/4/19更新)
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