竹鶴夫妻が愛した風景!北海道余市町「リタロード」はここを見て!

竹鶴夫妻が愛した風景!北海道余市町「リタロード」はここを見て!

更新日:2016/09/07 09:49

ニッカウヰスキーで知られる北海道余市町は、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏と、妻のリタ夫人が愛した町。リタ夫人が当時歩いていた道は「リタロード」と呼ばれ、町民に親しまれるメイン道路となっています。公共施設をスコットランド風にし、歩道もスコットランド煉瓦を輸入するこだわり!駅から余市橋へと歩けば、スコットランドの田舎町に来たような雰囲気の街並みとゆったり流れる余市川がそっと癒してくれますよ。

「リタロード」のスタート地点!リタ夫人も歩いた道を歩こう

「リタロード」のスタート地点!リタ夫人も歩いた道を歩こう
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ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏の夫人リタさんは、余市蒸留所まで政孝氏のためにお弁当を届けていたと言われています。リタ夫人は、スコットランドに似た余市町の気候や風景をとても気に入っていたようで、よく余市橋から余市川や海を眺めていたと伝えらえています。そのため、余市橋は通称「リタブリッジ」とも呼ばれています。

現在、リタさんが自宅から蒸留所まで歩いた道を含む余市駅から余市橋・余市役場までの道のりは「リタロード」と名付けられ、余市町民はもちろん訪れる多くの観光客に親しまれています。レリーフも設置されている余市駅から、政孝氏のお弁当をもって歩くリタ夫人を想像しながら、「リタリード」を歩いてみましょう!

ニッカウヰスキー余市蒸留所を囲む風景はスコットランド風!

ニッカウヰスキー余市蒸留所を囲む風景はスコットランド風!
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余市駅から徒歩で3分程歩くと、すぐに石造りの立派な門を見つけることができるでしょう。こちらがニッカウヰスキーの余市蒸留所の入口で、見学の受付なども行う場所になります。当時の様子をそのまま残すレトロな雰囲気が魅力の外観は、記念撮影にはピッタリのスポット!道沿いに石造りの塀が続き、まさに余市町のシンボル的な存在になっています。

そして、「リタロード」を歩く際にぜひ注目してほしいのが足元!何と、「リタロード」の歩道や近くにある宇宙記念館、消防署前の広場には、スコットランドから輸入されたスコットランド煉瓦が使用されています。また、スコットランド風の街灯やスコットランドを代表する花の一つであるヒースが植えられるなど、徹底してリタ夫人の故郷スコットランドをイメージした街づくりが行われています。

公共施設も全て洋風に!赤い屋根の図書館も可愛い

公共施設も全て洋風に!赤い屋根の図書館も可愛い
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歩道や街灯だけではなく「リタロード」周辺の公共施設もまた、スコットランドの雰囲気を出すために洋風建築で統一されています。余市駅前交番や余市蒸留所向かいにある公共トイレ、消防署などもとてもオシャレです。

その中でも、余市川を渡った先にある余市図書館は、赤い色の屋根に玉ねぎ型のフォルムが可愛らしいデザイン。どことなくニッカウヰスキー余市蒸留所内の施設にも似ているような気がします。

このような街づくりは、観光の目玉としてニッカウヰスキー工場を活用しているという一面もありますが、決してそれだけではありません。二シン漁が衰退した後の町を盛り上げ貢献してくれた竹鶴政孝氏への敬意や、多くの人に慕われた竹鶴リタさんへの余市町民の愛情の表れとも言えるのです。

通称「リタブリッジ」!余市橋にはニッカウヰスキー1号ボトル

通称「リタブリッジ」!余市橋にはニッカウヰスキー1号ボトル
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「リタブリッジ」と呼ばれる余市橋にも、余市町とニッカウヰスキーとのつながりを感じさせるものがあります。それが、橋に取りつけられたモチーフ。これはニッカウヰスキー1号ボトルを模してつけられたもの。竹鶴リタ夫人がこよなく愛した余市橋からの風景に溶け込むように、1号ボトルのモチーフが取りつけられるという、何とも粋なデザインの橋になっています。

竹鶴リタ夫人は政孝氏と結婚して日本に来て以来、結局一度も故郷のスコットランドへ帰ることはできませんでした。もしかしたら、スコットランドに似た風景のこの場所から遠い故郷スコットランドに思いを馳せていたのかもしれませんね。

歩いた後の温泉もオススメ!「宇宙の湯・余市川温泉」

歩いた後の温泉もオススメ!「宇宙の湯・余市川温泉」
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リタロードの最終地点近くにあるのが、「宇宙の湯・余市川温泉」です。余市町は日本初の宇宙飛行士・毛利衛さんの出身地でもあり、この温泉は毛利衛さんゆかりの温泉。源泉かけ流しの温泉が440円で楽しめるということもあり、地元の人に人気の温泉となっています。

「宇宙の湯・余市川温泉」の特徴は、週替わりで楽しめるご当地風呂。ウヰスキーをたっぷりお湯に入れたウヰスキー風呂や、特産のりんごを使ったりんご風呂、ワインぶどうの生産地であることからワイン風呂なども登場します。「リタロード」を歩いて軽く汗をかいた後は、温泉でゆったりとした時間を過ごすというのはいかがでしょうか。

竹鶴リタ夫人が歩いた道「リタロード」で余市町の風景を満喫!

北海道余市町の「リタロード」は、竹鶴リタ夫人が愛した町の雰囲気をそのまま残す穏やかな風景が魅力です。余市橋に取りつけられたニッカウヰスキー1号ボトルのモチーフや、洋風のデザインの公共施設、スコットランドから輸入された煉瓦で造られた歩道など、随所に竹鶴政孝氏とリタ夫人の故郷スコットランドにちなんだ街づくりが垣間見えます。

余市駅から余市蒸留所、余市橋と続く「リタロード」は片道徒歩10分程度の散歩道です。ニッカウヰスキー余市蒸留所へ工場見学に来たなら、リタ夫人も歩いたこの道をのんびりと歩き、余市町ののどかな風景を満喫してみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/03 訪問

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