写真:Benisei Rinka
地図を見る多摩動物公園の魅力の1つは、動物の展示方法にあります。広い園内は、アジア、アフリカ、オーストラリアなどエリア分けされており、各動物の細かい説明書きを読まなくても、感覚的にどの地域に住んでいる動物なのかがわかります。
そして、できる限り柵を使わない展示方法により、小さな子供でもとても見やすく、写真も撮りやすく、動物との距離も近く感じられます。上記写真のキリンは、ゲストから約2メートル。カメラのズーム機能を使わなくても、コレだけ大きくハッキリ撮れるんです!
寒い時期や雨天時を除き、オランウータンの綱渡りを見ることができます。その名も「スカイウォーク」。通常飼育されている場所から飛び出し、ゲストが歩いているところのずっと上空をオランウータンが歩いたり、ロープにぶら下がったり。サーカスとは違い、全てオランウータンの体調や気分次第なので、行ったその時に見られるかどうかはアナタの運次第。
しかし、スカイウォークが行われる場所では多くのゲストが立ち止まり、オランウータンが動き出すのを期待しながら上空を見上げています。いざ、オランウータンが綱渡りを始めると「がんばれー!」の声援が飛び交い、無事に渡り終わるとみんな思わず拍手!
時には、上から排泄物が降ってくるようなので気をつけましょう。
写真:Benisei Rinka
地図を見る現在、絶滅危惧種に指定されている肉食性有袋類のタスマニアデビルは、1990年代後半に一匹の個体から発症した「顔面ガン」とも呼ばれる「タスマニアデビル顔面腫瘍病」の感染が広がり、急激に個体数を減らしてきました。
感染が広がる原因は、タスマニアデビルの求愛行動にあるようです。タスマニアデビルは繁殖期の求愛行動として互いにかみつき、その際に感染している個体の腫瘍細胞が健康な相手の体内に入り込んでしまいます。まるで腫瘍細胞を移植されたような状態になってしまうんですね。
そんなタスマニアデビルを救うため、タスマニア州政府は2003年に「セイブ・ザ・タスマニアデビル・プログラム」を立ち上げ、ワクチン開発や飼育下での繁殖、感染地域外の海外の動物園への個体導入などを行ってきました。そして2013年、上記活動の一環として、海外の動物園での普及啓発活動プログラムがスタート!多摩動物公園は、このプログラムへの参画が許可され、日本のみならずアジアで唯一、タスマニアデビルの飼育を行う動物園となりました。
写真:Benisei Rinka
地図を見るタスマニアデビルは、オーストラリア本土から少し南方に位置する「タスマニア島」にのみ生息しています。世界最大の肉食有袋類で、体長は約60センチメートル、体重は6〜12キログラム。直訳すると「タスマニアの悪魔」という名前は、「夜行性」「ヴァ―という威嚇するような鳴き声」「気性の荒さ」「集団で動物の死体をむさぼる」といったことが由来しているとのこと。
多摩動物公園で展示されているタスマニアデビルはガラス越しでご対面となりますが、展示場の奥の方でボーっとしている感じはなく、忙しそうにせかせかと場内を走り回っています。
多くのゲストが見ていても臆することなく、写真のように愛らしい顔を見せに来てくれますよ!
写真:Benisei Rinka
地図を見る子供連れファミリーにオススメしたいのが、「かんさつシート」。入園ゲートからほど近い「ウォッチングセンター」内や、ホームページで入手できます。
かんさつシートには、動物の体や仕草に関する問いかけが沢山書かれており、じっくり観察すれば分かることばかり!このシートを入手してから園内をまわると、普段は「ゾウさん大きいね」「レッサーパンダさん可愛いね」という見方しかしていなかった子供でも、「キリンのツメはいくつある?」「オランウータンって手と足どっちが長いの?」「レッサーパンダはどんなところに寝るの?」など、動物を今までよりも興味深く観察することができますよ。
多摩動物公園は、総面積52.3ヘクタールという、ちょっと想像つかないくらい広大な敷地に、約320種もの動物が飼育されています。園内は坂道が多く、息切れしちゃうこともあるけれど、なぜか何度もリピートしたくなる動物園です。
大人気だった「ライオンバス」の運行は長期休止中ですが、ライオンの展示は引き続き行われており、バスが来なくなった場内でゆったりと過ごすライオンたちを見ることができますよ。
子供連れファミリーはもちろんのこと、大人同士でも色々な発見が待っている多摩動物公園、オススメです!
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(2024/4/18更新)
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