神様の母「伊弉冉命」を巡る旅・島根県の「揖夜神社」と「熊野大社」

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神様の母「伊弉冉命」を巡る旅・島根県の「揖夜神社」と「熊野大社」

神様の母「伊弉冉命」を巡る旅・島根県の「揖夜神社」と「熊野大社」

更新日:2017/02/17 09:55

西脇 聖のプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター 西脇 聖 神社検定2級

島根県は神話の国であり、たくさんの神様の伝説が残る場所です。その神様達を生み出す原点となったのが「国産み」の伝説に登場する伊弉冉命(いざなみのみこと)と、夫である伊弉諾命(いざなぎのみこと)。神様たちの母・伊弉冉命は、火の神を産み出す時に命を落としあの世とされる「黄泉の国」へ行きます。島根県には、そんな伊弉冉命を祀る不思議なスポットがあります。今回は伊弉冉命に由縁のある二つの神社を紹介します!

黄泉の国の入り口?伊弉冉命を祀る揖夜神社

写真:西脇 聖

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「黄泉の国」と呼ばれる「あの世」と「現世」を繋ぐ境目の場所と言われる「黄泉比良坂」の近くにある揖夜神社は、黄泉の国に最も縁深い場所だと言われています。ご祭神とされる伊弉冉命は黄泉の国にいるとされる神様ですが、現世では神様を多く生み出した子宝のご利益があると言われています。
大きな本殿に祀られているのですが、参拝している時に目の前に鏡があるのが印象的です。ここに参拝している自分が映るので、素直な気持ちで参拝しようと気が引き締まります。

境内に祀られている「事代主命」って?

写真:西脇 聖

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揖夜神社には、「事代主命(ことしろぬしのみこと)」を祀る社があります。この事代主命とは、一般的に「恵比寿さま」と呼ばれる神様で、商売繁盛などのご利益で信仰される神様です。
地元に残る伝説で、事代主命はある女神様に内緒で妻問いに通っていたという伝説があるそうです。その女神様とは誰の事でしょうか?この神社に祀られている伊弉冉命か、本殿の横に祀られている三穂津姫がいらっしゃいますが、三穂津姫は事代主命の母とされる神様です。
境内を歩いていると、夫が黄泉の国まで迎えに来るほどの女性だったので、事代主命の心を射止めるくらい、伊弉冉命は美女だったのではないか。そんな想像をせずにはいられません。

息子の心も射止めた?伊弉冉命を祀る熊野大社

写真:西脇 聖

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熊野大社といえば、世界遺産に登録された和歌山県の熊野を思い出しますが、島根県にも熊野大社があります。この熊野大社の本殿に祀られているのが「神祖熊野大神櫛御気野命(かぶろぎくまののおおかみくしみけぬのみこと)」と言い、神話に登場する素戔嗚尊(すさのおのみこと)の別名です。
そして、その本殿の横にあるのが「伊邪那美神社(いざなみじんじゃ)」です。この伊邪那美というのは、素戔嗚尊の母の伊弉冉命の別名です。素戔嗚尊は母に会いたいと泣いて暴れて高天原を追放されて出雲の地に降り立つという伝説が残っているくらい、母想いの神様なのです。

素戔嗚尊は奥さんと母との板挟み?

写真:西脇 聖

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伊邪那美神社と対になって本殿の隣に立っているのは、稲田神社です。この神社には、櫛名田比売命(くしなだひめのみこと)が祀られています。櫛名田比売命は素戔嗚尊の奥さんです。そして、この神社に一緒に祀られているのは、足名椎命(あしなづちのみこと)と手名椎命(てなづちのみこと)。櫛名田比売命の両親です。
これを、現代風に置き換ええると、奥さんの両親と同居しながらも、隣の部屋に自分の母親も住ませていて、嫁姑問題の板挟みになっているみたいな状況!想像すると、ちょっと恐ろしいかも。神様の世界も大変だなぁと考えさせられてしまいます。

御神山から流れてくる恵みの御神水

写真:西脇 聖

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伊弉冉命とは関係ありませんが、熊野大社に訪れたのであれば抑えておきたいポイントがあるのでご紹介します!
熊野大社の本殿の左奥にある荒神社の横に水が湧き出る場所があるのですが、ここは御神山から湧き出た水が流れてきている場所です。このお水は御神水として参拝者に親しまれています。参拝者が楽しめるように清美してありますとホームページにも書かれているので、是非この水に触れてみてください。
熊野大社はパワースポットとしても人気の高い場所なので、御神水にも期待してしまいます。

伊弉冉命は恐ろしい神様ではない!

島根県は神話の魅力が溢れる場所です。その中に登場する神様の母として、また黄泉の国の住人として登場する伊弉冉命。
黄泉の国で夫に変わり果てた姿を見られ、醜い姿で追いかけるという話のイメージの強い神様ですが、実際に島根県で伊弉冉命が祀られる場所に足を運ぶと、もしかして伊弉冉命は美しく魅力的な女神様なのではないか・・・ と想像を掻き立てられる場所ばかりです。
伊弉冉命が祀られている場所は、どこも美しく厳格な雰囲気が漂う場所が多いので、是非注目して足を運んでほしいと思います。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/06/22 訪問

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