写真:古都の U助
地図を見る「むらすずめ」とは、岡山県倉敷市を中心に製造、販売されるお菓子で、カステラのような生地を薄く焼き、餡を包んだお菓子です。その生地の色や焼き上げる際できる気泡も、豊かに実る米を連想させ、かつて天領として備中米が集まり蔵が立ち並ぶ倉敷の銘菓として相応しいものとされています。
元祖とされる「橘香堂のむらすゞめ」以外にも、今では「村雀」「むらすずめ」などが色々なメーカーで製造、販売されています。
メーカーによって表記が漢字であったり平仮名だったり様々ですが、共通するのは豊作を祈願する豊年踊りの際に被る編み笠を模したその形状。
豊作を祈願し踊る人々の様は、豊かに実った稲穂に雀が群がり優雅に舞っているようだと、明治10年当時の倉敷町長が命名し、橘香堂の「むらすゞめ」が誕生しています。
写真:古都の U助
地図を見る創業160年を誇る「廣榮堂」は、絵本作家「五味太郎」氏デザインのパッケージが可愛らしいきびだんごでお馴染みのお菓子屋さんです。こちらでも倉敷銘菓「むらすずめ」が製造・販売されているほか、岡山銘菓「調布」やようかん、最中なども販売されています。
写真は倉敷市美観地区を流れる倉敷川の高砂橋よこにある倉敷雄鶏店です。こちらは明治時代の町屋を利用した店舗で2014年にリニューアル。1階にはおしゃれな喫茶スペースが有り、廣榮堂自慢の季節の和菓子や夏場はかき氷がいただける他、2階はギャラリーとなっています。
写真:古都の U助
地図を見る「橘香堂」は、元祖「むらすゞめ」を製造するお店です。駅前から倉敷美観地区へ向かう倉敷中央通沿いの本店のほかに、美観地区店などにも支店があります。
そもそも、むらすゞめは橘香堂の初代が考案したお菓子で明治10年、当時の倉敷町長林孚一(はやしふいち)によって命名されたお菓子です。店舗によって、村雀と漢字で書いたり平仮名表記だったりしますが、橘香堂は「むらすゞめ」と表記します。
美観地区店では「むらすゞめ」の手焼き体験も受け付けています。焼きたては多少不恰好になったとしてもやはり格別の味。スイーツ好きの方にはぜひオススメです。
写真:古都の U助
地図を見る倉敷土産におススメの「むらすずめ」ですが、地元で密かに評判が高いのが木本戎堂の「村雀」。お店は外観からしてとてもレトロでどこか昔懐かしく、思わず入店せずにはいられません。店内に入ると色とりどりの可愛らしい干菓子やせんべいなどもあり、お菓子を入れる昔ながらのガラス瓶やレジ台などマニアにはたまらないお宝も。
こちらの村雀は他店と比べると日持ちはしないのですが、きめ細かな生地と餡の風味も良くとても美味しいです。そのほか、ぼっこう饅頭という素朴なおまんじゅうもあり、そちらもおすすめです。
写真:古都の U助
地図を見る「むらすずめ」の変化球としておすすめしたいのは、美観地区の「くらしき美味処」などで販売される「いろはに美味すずめ」です。定番だけでも白桃、マスカット、チョコ、抹茶、カフェモカ、レアチーズ、カスタードなどの味があり、そのほか季節限定では桜、りんご、レモン、スイートポテト、マロンなども登場します。生地や餡、クリームなど味も見た目も色とりどりで、お土産にしても華やかで喜ばれそうですね。
ちなみにこちらでは、種類豊富なフルーツ味のきびだんごが好評な「いろはにきびだんご」のシリーズもあります。
「むらすずめ」は、ほとんどの店舗でバラ売りされているので、アートなギャラリーや美味しい物がいっぱいの町歩きのお供としても、お土産としてもぴったりです。
ぜひ一度お試し下さい!
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(2024/4/23更新)
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