ペルー・クスコからチチカカ湖へ 標高4000mの天空を駆け抜けるバス旅!

ペルー・クスコからチチカカ湖へ 標高4000mの天空を駆け抜けるバス旅!

更新日:2016/06/17 17:52

ジュマペル ヤマモトのプロフィール写真 ジュマペル ヤマモト
南米随一の観光地マチュピチュにも近いクスコは、それ自体も世界遺産である魅力的な街です。そしてペルー南部のチチカカ湖は、汽船の航行する湖としては世界一標高が高く、葦で作った浮島に生活する人々がいることでも有名です。

この2つの見所を訪れる場合、せっかく遠路はるばるやって来たのですから、ただ移動するだけなんてもったいない!
せっかくなので移動と観光を兼ねちゃう、便利でお得なバスの旅をご紹介します。

快適な大型バスでクスコを出発!

快適な大型バスでクスコを出発!

写真:ジュマペル ヤマモト

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クスコからチチカカ湖のあるプーノまでは、約400km。ノンストップ便を含む複数のバス会社に加え、列車も運行されていて、移動の選択肢はいくつかあります。
その中でも、Inka Express社は、単なるアシとしてだけではなく、途中のいくつかの観光ポイントでバスを停めてくれる、観光客にはとてもうれしいサービスを提供してくれています。チケットは、市内の旅行会社や、Inka Express社のホームページなどで購入することができます。

バスは、快適な大型の観光バスで、トイレはもちろん、車内には酸素の供給がありますので、高山病の心配も少し和らぐかもしれません。朝6:50にクスコ市内を出発し、ほどなくして市街を抜けると、青い空の下、車窓に赤茶けたアンデスの山並みを眺めながらひた走ります。
「こんな所に・・・」と思うような荒れた大地にも小さな村落があって、村人がカラカラに乾いた畑を耕している姿が横切ります。

フォークロアな村と遺跡

フォークロアな村と遺跡

写真:ジュマペル ヤマモト

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バスは、いくつかの村や遺跡に停車して、15分前後の観光時間をとってくれます。遺跡は土に還りかけたようなこじんまりとしたものです。

その脇では、農作業かパート勤めかわかりませんが、とにかく仕事の合間の休憩といった感じの奥様達が井戸端会議をしていて、アンデスの民の日常生活が垣間見えます。ここでは、民族衣装がまだ当たり前のように普段着として存在していて、異国感が高まります。
バスは、ランチ休憩をとったあと、再びプーノへ向けて発車します。

標高4335mのラ・ラヤ峠

標高4335mのラ・ラヤ峠

写真:ジュマペル ヤマモト

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バスは、このコースの最高地点 ラ・ラヤ峠で停車します。富士山よりはるかに高い、この位の標高になると、空は旅客機の窓から見るような、濃い青になり、ギラッと照り付ける日差しの下、アンデス山脈の素晴らしい景観が眼前に広がります。とっくに森林限界は越え、もはや木も生えていません。

空気は明らかに薄く、「吸う・吐く」という繰り返しを意識しないと、呼吸がうまく循環しません。ポテチの袋は、ビーチボールのように膨らみます。当たり前にある空気のありがたみを実感することでしょう。
ここは、人間が日常生活を送ることができるボーダーラインを越えたエリアなのです。

と思いきや・・・

と思いきや・・・

写真:ジュマペル ヤマモト

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ビシッとよそ行き(?)用の民族衣装でキメた女性が、アルパカの親子を連れ、写真を撮ってチップを稼いでいます。当たり前ですが、苦しそうな表情は微塵も感じません。
この峠の手前にも先にもしばらく町はないはずですが、果たしてこの女性は、どこからやって来て、どうやってこの薄い酸素環境で暮らしているのでしょうか。

お土産屋だってあります

お土産屋だってあります

写真:ジュマペル ヤマモト

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真っ青な空と雄大なアンデスの山並みをバックに、アルパカやリャマの毛で編まれたセーターやブランケットなどのお土産を買うことすらできます。クスコ−プーノ間はノンストップ便の方が多く、ここで停車する車はそう多くはないはずにも関わらず、人々はたくましく生活していて驚かされます。

プーノに着いたら

プーノは小さな町ですが、チチカカ湖の湖岸にあります。浮島の家庭にホームステイしたり、1〜2泊は十分楽しめますし、すぐ先にある国境からボリビアに抜けることもできます。

クスコからプーノへの移動には是非、ご紹介した観光バスを利用してみてはいかがでしょうか!

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