ご当地グルメも充実!日本で唯一現存する反射炉・静岡「韮山反射炉」

ご当地グルメも充実!日本で唯一現存する反射炉・静岡「韮山反射炉」

更新日:2016/06/14 15:18

静岡県伊豆の国市にあり、2015年世界文化遺産に登録された「韮山反射炉」。反射炉とは、鉄を溶かすための溶解炉で、江戸時代末期の最先端の製鉄場が「韮山反射炉」でした。1600度の温度を確保し、構造だけで空気を吸い込む製鉄場。今回は、日本で唯一現存する、日本産業革命の基礎とも言われる貴重なスポット「韮山反射炉」をご紹介します。敷地内レストランの地ビールやご当地グルメもおすすめです。

反射炉とは

反射炉とは
地図を見る

「反射炉」とはその名の通り「炉」ですが、天井部分がドーム形になっていて、そこに熱を「反射」集中させて1600度もの高温を実現させるしくみです。石炭を乾留したコークスを燃料にし、温度をあげていました。1600度の温度を確保し、構造だけで空気を吸い込む製鉄場が「韮山反射炉」だったのです。

反射炉について

反射炉について
地図を見る

高さ15.7メートル、7キロのレンガを2万6千個積み上げて造られた二つの炉。石の層が二層、その上に炉が立っていますが、ここには江戸城の築城にも使われたという耐火性があり、丈夫で、熱を逃がしにくい「伊豆石」が使われているなど様々な工夫がされています。160年間倒れていないのも、お城を造る技術が生かされているからなんです。この技術は明治の産業技術で生まれました。

写真は鋳口(いぐち)で、溶解させる「銑鉄」などを入れる所です。「銑鉄」とは、鉄鉱石から造った不純物を含む鉄です。この「銑鉄」を横に置き、熱を反射させて溶かし、良質な鉄を生産します。

鉄の需要があったため反射炉は、各潘で造られましたが、必要がないと判断され壊されていきました。どうして韮山反射炉が日本で唯一残っているかといえば、ここが陸軍の軍用地だったことがその理由です。

江川太郎左衛門

江川太郎左衛門
地図を見る

この「韮山反射炉」を造ることを幕府に提言したのが江川太郎左衛門。江戸湾海防の責任者であり、韮山代官だった江川太郎左衛門は、1853年のペリー来航をきっかけとして品川台場に設置する大砲を作るため、反射炉建造の許可をとります。この江川太郎左衛門は、天然痘の予防接種の普及に努めたり、日本で初めてパンを焼いた人物とも言われています。この銅像が反射炉の近くにあるので、是非写真を撮って下さいね。また売店では、初めて焼かれたパンを再現したというパンも売られていますよ。

ここだけの地ビール!

ここだけの地ビール!
地図を見る

レストランでは、4種類あるここだけの限定地ビール「反射炉ビア」がいただけます。4種類(セゾン、アメリカンペールエール、イングリッシュペールエール、スタウト)飲んでみたいという方にはお試しセットがおすすめ。150mlの小さなグラスに入って4種お試しセットは972円、3種お試しセットは756円です。

レストランで味わう以外にも、店頭でテイクアウトは一杯500円、また瓶(一本480円)で販売されているので、お土産に持ち帰ることもできます。

レストラン&売店

レストラン&売店
地図を見る

富士の麓のFE発酵飼料で育てられた「ヨーグル豚」など地元のグルメも味わうことができます。写真の「ヨーグル豚」の網焼きランチは1058円。このほか「ヨーグル豚」のカレーランチなどもあります。

またレストランに隣接する売店では、反射炉Tシャツや関連の本、メモ帳などの文房具、反射炉の形をしたパッケージのお菓子などグッズがたくさん並んでいます。反射炉限定の静岡茶などもあります。静岡のお土産探しに是非立ち寄ってみてくださいね。

日本で唯一残る「韮山反射炉」

日本独自の技術をベースに、西洋の技術を取り入れて造られた反射炉。実は反射炉建設の工程でも色々な技術を生み出しながら造っていることが認められ、日本産業革命の礎といわれ、世界文化遺産に登録されました。皆さんも日本で唯一残る反射炉を見に出かけませんか。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/06 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -