2016年大河ドラマ真田丸・真田幸村の隠れ里 和歌山県九度山

2016年大河ドラマ真田丸・真田幸村の隠れ里 和歌山県九度山

更新日:2015/04/27 16:24

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
世界遺産高野山の麓にある九度山という村に、戦国武将の中でも圧倒的な人気を誇る「真田幸村」の隠れ里があります。この九度山には真田昌幸・幸村父子にまつわる史跡が数多く残っています。関ケ原の合戦後、父子は高野山蓮華定院にて蟄居を命じられますが、あまりの冬の厳しさのため、麓の九度山に移ったといわれています。駅を降りると至る所に六文銭の御紋を目にします。六文銭の旗が揚がる道をたどれば迷わず史跡を辿れます。

六文銭に込められた真田幸村の覚悟

六文銭に込められた真田幸村の覚悟

写真:東郷 カオル

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南海電鉄の九度山駅に到着するとまず目に入るのが六文銭の御紋が入った緋色の幟。幸村といえば六文銭や緋色をイメージする方も多いでしょう。六文銭とは三途の川の渡し賃と言われています。幸村は大阪夏の陣で、家康に自害を覚悟させたほどに追い詰めた勇猛な兵です。その武勇で今もなお根強い人気を誇っています。六文銭は、400年経った今でも幸村の決死の覚悟を伝える神聖なシンボルと言えるでしょう。幸村の史跡を巡るのは簡単。この六文銭の幟を辿っていけばよいのです。まずは駅前のトイレから。トイレももちろん六文銭です。あ、銭は要りません^^

お食事は六文銭と緋色にかこまれた「幸村庵」で!

お食事は六文銭と緋色にかこまれた「幸村庵」で!

写真:東郷 カオル

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静かな町並みの中に突如、白壁をバックに六文銭の緋色の幟が揚がる建物が現れます。幟がなければ気付かずに通り過ぎてしまいそうなまでに町並みに調和した建物ですが、2010年の秋にできた「幸村庵」というお蕎麦屋さんです。
幸村が、自分の生まれ育った信州上田の「信州そば」をこの地に伝えたと言われており、こちらの幸村庵でも本場信州のそば粉を使用して、全く同じ打ち方で作られています。

中は広々としていて、隣のお客さんも気にならないほどゆったりとしたスペースが取られています。
座布団も緋色で六文銭。画像の右手にあるのは幸村の鎧のレプリカです。
庭の緑と緋色のコントラストが美しい幸村庵で美味しいお蕎麦をお召し上がりください。

真田父子ゆかりの善名称院、通称「真田庵」

真田父子ゆかりの善名称院、通称「真田庵」

写真:東郷 カオル

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幸村庵のすぐ隣に、真田父子の屋敷跡に建てられたお寺、善名称院があります。通称「真田庵」と呼ばれ親しまれています。
敷地内には幸村が、落ちた雷を閉じ込めて村人を救ったという言い伝えが残る「雷封じの井戸」や、真田庵宝物資料館などがあります。
門には六文銭、屋根瓦にも六文銭、いたるところに六文銭を見ることができます。画像は六文銭の絵馬。デザイン的にも優れていますよね。

幸村グッズの宝庫!招福庵

幸村グッズの宝庫!招福庵

写真:東郷 カオル

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真田庵から徒歩5分ほどの場所に、ネットショップ「紀州九度山六文銭」の直売所「招福庵」があります。
このお店は、ネット上で六文銭グッズ、幸村グッズを販売しているお店で、紀陽銀行九度山支店のすぐ横の「やま物産」内で営業をされています。
六文銭のイラストが入ったタオルやうちわ、メモ帳、シールなど、マニアの方も大喜びしそうなグッズが勢ぞろいです。
お店の方は幸村に関して大変詳しく、ガイドブックや地図に載っていない村の人しか知らないレアな場所や歴史をご存知でいらっしゃいますので、幸村ファンならずとも、是非訪れたいお土産所です。

少し足を伸ばして蓮華定院へ

少し足を伸ばして蓮華定院へ

写真:東郷 カオル

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最初にご説明したように、関が原の戦い後、幸村が蟄居を命じられて暮らしていたのは高野山の蓮華定院です。九度山観光の後は是非高野山まで足を伸ばして宿泊してみてください。宿泊先はもちろん蓮華定院に決まりです!高野山ではお寺に泊まることができます。山内には「宿坊」と言われる、宿泊施設を備えた寺が数多く点在します。
お寺の門にはやはり六文銭。幸村が滞在した部屋が「上段の間」として今も保存されています。

最後に

九度山では毎年5月に幸村父子を偲んで「真田まつり」という、武者行列が騎馬姿で歩くお祭りがありますが、最近では「コスプレイベントIN九度山」や「九度山コスプレ冬の陣」といった、流行に乗ったイベントも催されています。
いろいろな世代が楽しめる九度山に是非足をお運びください!

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/14 訪問

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