橋梁マニア必見!世界初から日本一まで伊豆で見たい5つの橋

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橋梁マニア必見!世界初から日本一まで伊豆で見たい5つの橋

橋梁マニア必見!世界初から日本一まで伊豆で見たい5つの橋

更新日:2017/05/09 14:27

sachieのプロフィール写真 sachie 伊豆史女、伊豆専門ナビゲーター

伊豆地方は個性的な橋が多いことで知られています。狩野川に架かる世界初の新構造方式で造られた「あゆみ橋」。田中賞を受賞し、土木学会で高く評価されている河津七滝の名所「ループ橋」。歩行者専用として日本一長い吊橋として話題の「三島スカイウォーク」など、橋梁マニアも訪れるような個性豊かな橋の宝庫です。そこで、伊豆を訪れたら是非見学したい、橋梁好きや土木女には堪らない!5つの橋をご紹介します。

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世界初!特殊技術が詰まった、沼津市「あゆみ橋」

世界初!特殊技術が詰まった、沼津市「あゆみ橋」

写真:sachie

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最初にご紹介する橋は、伊豆半島の玄関口に当たる沼津市から。伊豆半島の中央部を横断するように流れる長さ約50kmの一級河川狩野川に架かる「あゆみ橋」です。

この橋は、自転車や歩行者専用。1999年に完成した長さ178mの橋です。難しい名前ですが「斜張定着PC張弦桁橋」という珍しい構造の橋で、世界初の施工例。簡単に言えば、橋のたもとの主塔から続く斜張PCケーブルを橋桁に通して作られています。主塔から延びるケーブルなどシャープで印象的。デザインも斬新で、大変珍しい構造で出来ており、橋フリークには堪らない橋でしょう。

戦争を生き抜いた!空襲痕残る歴史的な遺構が刻まれた「御成橋」

戦争を生き抜いた!空襲痕残る歴史的な遺構が刻まれた「御成橋」

写真:sachie

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こちらは、先ほどの「あゆみ橋」から下流約130mにある「御成橋」です。この橋の前身は「湊橋」と言う、1876年に作られた木造の橋でしたが、1893年に沼津御用邸ができると皇族の方達が通るようになり、1913年に鉄製の橋に変更。名前も「御成橋」と改称されました。

現在の橋は、1937年に竣工され、鉄鋼製の凛々しい橋。流れるような流線型が美しいフォルムのアーチ橋で、皇族の方が通るのに相応しく、重厚感溢れる立派なもの。陛下が愛でたであろう橋は、一見の価値がありですが、橋の美しさに加えてプラスαのものが見られてしまう橋なのです。

戦争を生き抜いた!空襲痕残る歴史的な遺構が刻まれた「御成橋」

写真:sachie

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ここで見て欲しいのが、こちらの橋上の柱です。この柱に残る窪みは、第二次世界大戦中の空襲で出来た爆弾の傷跡なのです。1945年4月11日にアメリカ軍に爆撃され、この空襲により死傷者は53人。130軒が全半壊。

橋は鋼鉄製で、とてつもなく硬い鉄をも曲げてしまう爆弾の脅威に驚かされる、生々しい傷跡が見られる貴重な戦災建造物。橋の美しさばかりでなく、戦争と平和を考えさせられる後世に残したい大切な橋は見物です。この痕跡は、狩野川右岸側で見られますよ。

河津の名所!土木学会田中賞を受賞した権威ある橋「河津七滝ループ橋」

河津の名所!土木学会田中賞を受賞した権威ある橋「河津七滝ループ橋」

写真:sachie

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変わってご紹介するのは、賀茂郡河津町を通る国道414号線上にあるループ橋です。正式な名前は「七滝高架橋」。ループ橋の直径は80m・総延長約1、1kmの巨大な二重らせん構造のユニークな形です。

東日本で初めて二重ループの工法を採用し、1981年に開通。1978年に発生した伊豆大島近海地震で、県道が崩れ死亡者が。その後、ここに断層がある事が発見され、高さ72m・高低差1000mの道路が必要になり、このようならせん状のループ橋が完成しました。

土木学会に於いて高く評価され、優秀な橋梁や構造物に授与される「田中賞」を受賞。橋下の中央部は、無料の町営駐車場になっているので、じっくり観察することも可能。また、橋を通ると壮大な景観と共に、まるで遊園地の乗り物に乗っているような感覚も楽しめますが、制限速度30kmを守って走行して下さい。

橋の近くにある河津七滝温泉では、橋を眺めながら入れるとっておきの温泉もあるので、温泉に浸かって眺めても良し!通っても良し!の橋マニアにとっては極めつけのポイント。

新旧対決!見比べが出来る「大仁橋」

新旧対決!見比べが出来る「大仁橋」

写真:sachie

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こちらは、伊豆の国市大仁の狩野川に架かる「大仁橋」です。1880年の初代の橋から数えて、現在5代目の2007年に竣工した橋です。この橋は、トラス橋と呼ばれ、部材をピンで結合。三角形の骨組みを一単位とし、これを橋桁に用いた橋です。赤色が印象的で規則的に並んだ骨組みが美しく、大正から平成に渡って歴代続く素晴らしい橋なのです。

新旧対決!見比べが出来る「大仁橋」

写真:sachie

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現在の大仁橋に目を奪われがちなのですが、こちらで注目したいのが、橋のたもとにある小さな公園「大仁ポケパ」です。この公園では、1915年〜2008年までの94年間使われていた、3代目・4代目の大仁橋のモニュメントを展示。

大正時代の1915年にトラス橋が出来た当時は、橋梁技術の最先端を行く画期的なものでした。ここでは、貴重なトラス橋の歴史が見られるお宝スポットで、しかも現在の橋と見比べができる珍スポなので必見です。

日本最長!歩行者専用のつり橋「三島スカイウォーク」

日本最長!歩行者専用のつり橋「三島スカイウォーク」

写真:sachie

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こちらは、三島市山間地。笹原新田に2015年12月にオープンした「三島スカイウォーク」です。全長400mの歩行者用の吊り橋で、大分県の「九重夢大吊橋」を超えて国内最長の吊り橋です。

橋の中央は「グレーチング構造」となっており、眼下の景色が楽しめると同時に、地表から吹き上げる風の影響を和らげる造りをしています。橋から地表までの高さは、70.5m。富士山や駿河湾が一望できる雄大な景色や、足がすくんでしまうようなスリル感も味わえます。橋の幅員は1.6m、車いすでも通行可能。車いすがすれ違えるように考えられたバリアフリー設計になっています。

全国から大型バスで来場するなど、観光客が絶えない目玉スポット。マニアであっても、このように多くの人を引き付ける魅惑な橋は、やっぱり見逃せません。

まだまだある!バラエティーに富んだ橋

ご紹介した以外に、面白い橋はまだまだ存在! 伊豆市湯ヶ島にある本谷川と猫越川に架かる男橋・女橋の出会い橋は、橋で出会った男女は幸福になれるという伝説がある橋。熱海市伊豆山にある「逢初橋」は、北条政子と源頼朝が会ったと伝わるロマンティックな橋。伊東市城ヶ崎海岸にある門脇吊り橋、通称「海のつり橋」では、眼下に波が砕ける様子や、断崖絶壁のスリリングな景観が楽しめる橋。同じ伊東市内では、北里柴三郎がプレゼントした通学橋。

また、構造物はありませんが、西伊豆町堂ヶ島では、不浄の人が通ろうとすると、橋が揺れて渡ることができないと伝わる奇妙な「ゆるぎ橋」など、構造物の素晴らしさ以外に伝説や歴史があるマニアックなものも。ご紹介した橋は、ほんの一例にしかすぎません。陸と陸を結ぶ橋は、道路になくてならない存在。

橋のおかげで、交通網がよくなり、発展を遂げてきたと言っても過言ではなく、感謝の気持ちを込めて見学してみても良いかも知れません。「橋」と一口で言っても、色々な橋があるので、伊豆を訪れてご自身でお気に入りを見つけてみては如何でしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/30−2017/03/13 訪問

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