ドローンいらずの大パノラマ!愛知・新城「四谷の千枚田」

ドローンいらずの大パノラマ!愛知・新城「四谷の千枚田」

更新日:2017/04/29 20:49

名古屋城や熱田神宮のほか、産業関連のスポットでも有名な愛知県ですが、大自然に囲まれた奥三河には標高1,000m級の山々がそびえる絶景があるのをご存じでしょうか?そんな自然に恵まれた新城市の山あいにあるのが「四谷の千枚田」。約1,300枚もの棚田は開墾400年の歴史があり、眺望はドローンいらずの絶景!訪れる人すべてに、惜しみなく大パノラマを見せてくれます!四谷の千枚田の見どころをご紹介します。

鞍掛山からの湧き水が棚田に満々と水を満たします

鞍掛山からの湧き水が棚田に満々と水を満たします
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背後の標高883m鞍掛山の湧き水が、四谷の千枚田を潤します。千枚田への入り口から棚田に入り、中央の径を登っていくと、棚田に引かれた湧き水があちらこちらから吹きだしているのを見ることができます。それらの湧き水は小川となって径沿いを流れていきます。

鞍掛山からの湧き水が棚田に満々と水を満たします
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対面の山にウグイスなど野鳥の鳴き声が響き渡ります。棚田を潤す水音、野鳥の鳴き声を堪能してください。減農薬の環境保全農業が営まれ、視線を田んぼに落とすと、オタマジャクシ、タガメなどの水生生物を見ることができます。季節とともに、カエルの鳴き声や虫の音が加わります。

鞍掛山からの湧き水が棚田に満々と水を満たします
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水がたたえられた棚田は、日本が古くから例えられた「鏡の国」そのままにキラキラと光を反射します。夕陽や朝陽に輝く棚田の色を楽しんでください。秋には棚田が黄金色に変化。刈り取った稲が棚田一帯で稲架(はさ)干しにされる風景も見事です。

俳句の投句箱も!

俳句の投句箱も!
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棚田の入り口や、坂道沿い、石積みの中に俳句が刻まれています。坂道を登り始めるとすぐにある一つ目の東屋には投句箱もかかっています。17文字に風景を読み込んでみてはいかがでしょう。

俳句の投句箱も!
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千枚田の中央の道を上がって行くと、ところどころに電線が張られています。害獣防止用の電線なので、注意が必要。

俳句の投句箱も!
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更に登っていくと、千枚田の大きさは大小さまざま、小さいものは和室一部屋ほどの極小サイズ。平均は0.9アールほどです。千枚田と呼ばれますが、実際には1,296枚。一部、休耕田もありますが、『鞍掛山麓千枚田保存会』が中心となって、棚田の維持管理に取り組んでいます。

水車や石積みは見どころ!

水車や石積みは見どころ!
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せせらぎを渡る小橋の手前にあるのが水車小屋です。振り返ってみるのどかな風景を堪能してみて下さい。

水車や石積みは見どころ!
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坂道を上がるにつれ、すこしずつ斜面の角度が増し、棚田の石積みが高くなります。500mほど歩くと二カ所目の東屋があります。開墾400年の歴史がある四谷千枚田の石積みの見事さに驚かされることでしょう。棚田を満たした清水が流れる音に癒される瞬間です。

水車や石積みは見どころ!
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この周辺の棚田は、城跡かと間違うほど石積みの高さがあり、見どころとなっています。

「癒されたかん?」にいやされます!

「癒されたかん?」にいやされます!
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二つ目の東屋あたりで振り返ると、「癒されたかん?」のカエルがあいさつする看板。この看板の登り側は、「リフレッシュ出来たかん?」、こちらもカエルがあいさつします。のんびりした雰囲気にリラックス。日本の農村原風景と三河ことばに、癒されることでしょう。

「癒されたかん?」にいやされます!
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登る時に気が付かないかもしれませんが、棚田から降りてくると簡易トイレがあります。車で来られる方は新東名新城ICから25分程度で到着できますが、その間トイレは、新城IC出口の「道の駅もっくる新城」や到着までに幾つかあるコンビニなどが頼り。清潔なトイレなので、ゆっくり散策ができます。トイレは檜皮葺屋根で目隠しされ、足元に手水桶も準備され風情があります。

「日本の棚田100選」に選ばれた四谷の千枚田。新東名開通などで、関西、関東方面からのアクセスが良くなり、観光客は年間2万人から2万5千人位に増加中です。環境保全により、希少種の昆虫や動植物も見られ、撮影スポットとしても、いろいろな見どころがあります。じっくり眺めて、カメラを構えてはいかがでしょう。

「癒されたかん?」にいやされます!
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トイレのすぐ上にはフクロウの展望ベンチがあり、ここに腰かけ、もう一度全体を眺めるのがオススメ。

片道20〜30分でゆっくり散策できます

片道20〜30分でゆっくり散策できます
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ふくろうのベンチから上の道路に戻ると、50mほど絶景が続く場所があるので、交通に注意しながらもう一度ゆっくり眺めながら最高の角度を見つけてみて下さい。

片道20〜30分でゆっくり散策できます
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無料駐車場前の「よう来たのん!」の三河ことばは、棚田を散策したあと一層のリラックス感があります。

おわりに、

無料駐車場前に「よう来たのん!」の大看板があるので、すぐにわかります。10台ほど駐車可能。周囲にはコンビニなどないので、ペットボトルのお茶、ミネラルウォーターなど持参をおススメします。棚田で農作業されている方がおられたら、挨拶してみるといいですよ。

周辺には、鳳来山、長篠の合戦場、阿寺の七滝、湯谷温泉、東海自然歩道など観光スポットがたくさんあり、組み合わせて訪れてみてはいかがでしょう。圧倒的な緑に癒されこと間違いありません。関連情報をMEMO欄に入れておきます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/08 訪問

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