フランス西海岸のサン・マロ湾上の周囲約900mの島にあるのがモン・サン=ミッシェル修道院です。モン・サン=ミッシェルの意味ですがモンが山であり、サンはSaintで聖なるという意味、ミッシェルは七大天使の天使長であるミカエルのことです。
朝日を浴びたモン・サン=ミッシェルは神々しい美しさとなります。宿泊の翌朝でなければ見ることが出来ないこの光があるのです。
なぜこの地に修道院が作られたのかは、伝説が残されています。10世紀のベネディクト会士の手による文献「聖ミカエルの教会の啓示」で、西暦708年、アヴランシュ司教であった聖オベール (St. Aubert d’Avranches)の夢に大天使ミカエルが現れ、島に聖堂を建てるよう告げました。
しかし司教はそのようなことがあろうか、と信じません。それが2度続きます。3度目になってミカエルは、司教の額に指を当てるのです。強烈な衝撃で目覚めた司教が手を当ててみると、指の痕が残っていたというものです。
大天使ミカエルが啓示を与える場面は、修道院の中に銅像として残されていますので見落とさないようにして下さい。
修道院は長い歴史の中で様々なことがありました。13世紀になるとゴシック様式の建築で増築されており、美しき回廊を含んで必見です。しかしながらこの地は1789年に始まるフランス革命の頃から刑務所として利用され、1863年に閉鎖されるまで続きました。美しさだけでは無い歴史もあり、その複雑さも含めてのモン・サン=ミッシェルなのです。
対岸から続く道を含めて、その美しさはあまりにも素晴らしいものです。朝日を浴びる美しさと異なり、人工的に作り出された光が幻想的で、時間のたつのを忘れてしまうことでしょう。
島内は日が落ちてからも歩くことが出来ます。島内に飲食店、売店が多くあり、こちらで楽しむことが出来ます。暗くなってから石畳を歩き、モン・サン=ミッシェル独特の雰囲気の中に溶け込んでしまいましょう。時に迷路にも感じられる独特な空間は、忘れられない思い出を作ってくれるはずです。
モン・サン=ミッシェルの様々な美しさを楽しむためには、島内の宿泊よりも対岸での宿泊をお勧めします。その理由ですが島内で宿泊すると、モン・サン=ミッシェルを遠くから楽しむことが困難となるからです。
到着したその日の日中はモン・サン=ミッシェルそのものを楽しみます。夕方からは島の外からその幻想的な美しさを眺め、夜になって島内を散策し、宿泊場所に戻って遠景のライトアップを楽しみます。その翌朝には、朝日の見事な光を楽しむことが出来ます。
いかがでしたか?見どころが多いモン・サン=ミッシェルですが、もちろん、有名なオムレツを楽しみ、様々な味の「クッキー」や「キャラメル」、「シードル」や「ゲランドの塩」等のお土産品の購入も忘れないようにしましょう。
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