写真:島塚 渓
地図を見る加茂川は米子の水運を支えていた重要な川。川の下流には船で運ぶ荷物を備蓄しておく土蔵があります。物資運搬の水路だった加茂川は、水運の中継地点としての役割も与えられ、今でも米子を代表する風景として親しまれています。
この川岸に立ち並ぶ土蔵には、なまこ壁と呼ばれる白と黒のでこぼこのついたレトロな模様が見られます。商港として栄えた江戸時代の様子を偲ばせてくれる建物として、一見の価値ありです!
そして、みなさんが気になっているであろう手前に写っているカッパ!これは加茂川に出没していたという伝説が伝わるものです。女性がトイレに行くと、厠の下からぬっと出てきて、お尻をなでて逃げて行ったという、奇妙な話しが残っています。ちょっと不気味な顔をしていますが、今では観光客を迎え入れるためのゆるキャラのような役割を果たしています。
ちなみに甲羅には、よく来てくれましたという意味の方言で「ようきなった」という文字が刻まれています。
写真:島塚 渓
地図を見る加茂川を下っていくと「中海」という場所に出ます。「海」という字が使われていますが、ここは湖。正確には淡水と海水が混ざり合った汽水湖という湖の1つに分類されます。中海は北にある境水道から日本海に繋がっているので、海水の約1/2ほどの塩分濃度になっています。そして、海との行き来があることから、加茂川とともに水運に利用されてきました。
この中海が最も美しくなるのが夕方の時間。穏やかな水面に夕日が沈む情景は息を飲むほどの美しさ!ぜひみなさんもご自身の目で確かめてみてくださいね。
写真:島塚 渓
地図を見る加茂川から北に5分ほど歩くとお寺ばかりが連なる通りに出ます。この寺町通りには、現在でも9軒のお寺が連なっており、情緒たっぷりの雰囲気を醸し出しています。
これらのお寺は、江戸時代のはじめに米子の城下町が作られたときから存在している歴史のあるお寺ばかりです。古地図にも記載されており、城下を守る防衛ラインとしての役目もあったと言われています。
写真:島塚 渓
地図を見る大きな看板が目を引く「岡本一銭屋」は昔ながらの駄菓子屋さん。創業は明治元年だということなので、なんと150年近くも続く老舗のお店です。
店のなかではお菓子を選ぶ子どもたちの声が聞こえてきます。そして、その様子を優しい眼差しで見つめる老夫婦の姿がとても印象的な場所です。「岡本一銭屋」は今も変わらず、地域の人たちに愛されるお店となっています。
米子の町の雰囲気をもっともよく感じられる場所は、今回紹介した加茂川周辺になります。江戸時代からの建物がいくつか残っており、趣のあるスポットとなっています。
それと同時に、昔の町割りが残っているので、道が狭く車で奥まで入ることは難しいです。駐車場が周りに設置されているので、車を止めてゆっくりと町歩きをすることをおススメします。
それでは、気の赴くままに米子の町を楽しんでください!
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(2024/3/19更新)
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