写真:島塚 渓
地図を見る月照寺は松江藩主の菩提寺として、松江城を望む小高い丘の麓に建てられています。初代松平直政(まつだいら なおまさ)公から九代斉貴(なりたか)公までの霊を安置し、境内には藩主それぞれの廟所が造営されています。
このしんみりとした景観に文字通り花を添えているのがアジサイの花。柔らかくしっとりとした花弁と控えめな甘い匂いはこの空間にピッタリだと言えます。
そして塔楼や廟門とアジサイの組み合わせもなかなか印象的です。日本的な静けさを感じられて、しみじみとした感動を味わえますよ!
写真:島塚 渓
地図を見る植えられているアジサイはおよそ3万本!境内には所狭しとアジサイが咲いています。みず色や青、紫など数種類の色の花が見られるのもポイント!
例年、6月中旬から7月下旬がアジサイの見頃。ぜひこの時期を逃さずに訪れてみてください!
写真:島塚 渓
地図を見る月照寺にある松江藩主の廟は、それぞれがとても個性的なんです。その1つが不昧公として親しまれる松江藩7代藩主、松平治郷(まつだいら はるさと)のお墓。不昧公は松江に茶の湯文化を根付かせたことから、いまでも松江市民に馴染みのあるお殿様です。
そんな不昧公の供養塔の前に建てられた廟門には葡萄の飾りつけが施されています。これは小林如泥(こばやし じょてい)という不昧公お抱えの大工の作だとされています(異論もあるようですが……)。葡萄は不昧公の大好物だった果物。それを自分のお墓の飾りつけにするなんて、茶目っ気たっぷりの人だったのかもしれません。
写真:島塚 渓
地図を見る迫力のある亀の石像は、6代藩主宗衍(むねのぶ)公の廟所に置かれたもの。さきほど名前が出た不昧公のお父さんにあたる人の墓です。この石像は宗衍公が50歳になったときに、息子である不昧公が父の長寿を願って建てたものだと伝わっています。
そして、この大亀には恐ろしい伝説が残っているのです。夜になると歩き出し、城下町に出没するようになったという伝説です。しかも、城下で暴れただけではなく、人を食べてしまったとか。あくまで伝説ですが、亀の表情を見ていると、どことなく不安になるのはあなただけではありません……。
写真:島塚 渓
地図を見る境内に入ったすぐのところに雷電為右エ門(らいでん ためえもん)の手形入りの石碑があります。雷電為右エ門とは江戸時代に活躍した力士です。その生涯の勝率は9割6分2厘というから、まさにレジェンド!彼の手形が月照寺の宝物館に残されているのです。
月照寺は藩主それぞれの廟所が個性的なので、今回の記事だけでは紹介しきれなかった点もあります。ぜひみなさん足を運んで、自分の目で確かめてみてください。
そして、忘れてならないのがアジサイが咲くシーズン。例年、6月中旬から7月下旬までが見頃なので、ぜひこの時期に出かけてみては。雨の日でもアジサイとの組み合わせなら、良い雰囲気が出ると思いますよ。
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(2024/4/25更新)
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