全国でも珍しい胡麻を使った焼酎って?福岡県久留米市・紅乙女酒造工場見学

全国でも珍しい胡麻を使った焼酎って?福岡県久留米市・紅乙女酒造工場見学

更新日:2013/09/30 16:19

福岡県久留米市に位置する田主丸はフルーツの栽培が盛んで、時期によって果物狩りを楽しむことができる地域。そんなフルーツの宝庫・田主丸にある酒造会社・紅乙女酒造は、フルーツではなく全国でも珍しい胡麻を使った焼酎も製造しているのです。予約をすれば見学も可能な酒造工場。それでは胡麻焼酎の製法行程を覗いてみましょう。

胡麻でできた焼酎!

胡麻でできた焼酎!
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九州では焼酎作りが盛んです。特に芋焼酎や麦焼酎が有名ですね。

しかし、ここ久留米市田主丸町に位置する酒造会社・紅乙女酒造は、なんと胡麻を使用した、その名も「胡麻祥酎」なるものが製造されているのです! 全国的にも珍しいですよね。

でも、なぜフルーツの里・田主丸で胡麻焼酎が作られているのでしょうか。

それを調べてはみたものの、結果わかりませんでした...。特に田主丸は胡麻の生産が盛んな地域というわけではなく、99.9%が輸入された胡麻。きっと何かしら製造に適しているとは思いますが...。

見学をしてみて納得したですが、案内して下さった人によると胡麻焼酎は紅乙女酒造独自の細かい製法でつくられており、他の酒造会社さんでは真似できないほど難しいのだそうです。

胡麻焼酎の製造過程

胡麻焼酎の製造過程
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ここで、お酒の酒造過程をご紹介いたします(聞けた分だけ)。

案内されたのは、この樽の貯蔵庫。蒸留機で蒸留されたお酒は、まずこちらで貯蔵されます。長期間貯蔵されるほど独特な味へと変化していきます。

その間3%ほどアルコールが蒸発するそうですが、この蒸発の現象を「天使」が空へ上ると例えています。そのことから、蒸発後に残された焼酎のことを逆に「天使の分け前」と呼んでいます。ネーミングから、このお酒がどれだけ愛されて作られているかがわかるかのではないでしょうか。

成長してゆく胡麻焼酎

成長してゆく胡麻焼酎
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その後、焼酎はタンクへ移され、先ほどのアルコールが少々抜けた程よい状態で熟成されます。時間が経つほどにおだやかでまろやかな銘酒へと成長してゆくのですね。タンク数は92本、1本を1升(25度)とすると、なんと35,000本もの数になるそうです。

その後、素焼きの甕(かめ)で貯蔵しながら熟成し、独特の風味を持つ味となっていきます。

ゲストハウスで試飲ができますので、試してみてください。ほのかに香る胡麻は、しつこくなく、でもあっさりとして、鼻から抜けるほどよい香が試飲者の舌を魅了します。

工場見学をする前には予約が必要なので、下記へ連絡してから訪ねるようにしましょう。

・株式会社 紅乙女酒造
 福岡県久留米市田主丸町益生田270-2
 電話番号 0943-72-1050

フルーツの宝庫・久留米市田主丸で、ワインの製造

フルーツの宝庫・久留米市田主丸で、ワインの製造
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焼酎が苦手な方もご安心! この紅乙女酒造の近くには、巨峰ワインの製造所「巨峰ワイナリー」があります。最初にお伝えしたように、こちらではフルーツの生産が盛んで、巨峰をはじめ、ブルーベリー、イチゴ、さらには柿のワインまで作っちゃう、バラエティ豊かな製造所なのです。

製造所内にはアルコール以外にもお子様にも喜ばれるように、巨峰ソフトクリームが販売されています。個人的には巨峰のみだと酸味が強い気がしたので、バニラとのミックスで頼むのがオススメです。

・株式会社 巨峰ワイン
 福岡県久留米市田主丸町益生田246-1
 電話番号 0943-72-2382

胡麻焼酎って、何だかインパクト...。

何回も酒造には通っていましたが、焼酎の種類を知ったのは最近なんです。福岡の地元民でもなかなか知らないと思いますよ。ファミリーで行っても楽しめるスポットです。また、ここ、田主丸は果物狩りで有名ですし、雄大な自然はまるで九州の軽井沢といっても過言ではありません。カフェや雑貨屋さんも点在していて、ドライブにも最適です。

掲載内容は執筆時点のものです。

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