写真:下川 尚子
地図を見る報国寺は建武元年に仏乗禅師が開いた古刹。開基は足利家時と伝わっていますが、上杉重兼も寺の創設に関わったといわれます。古くから境内の孟宗竹林が有名で「竹庭の寺」として、現在も鎌倉で有数の人気を誇ります。
報国寺の山門をくぐり境内へ入ると、広がるのは美しく整えられた庭園。まっすぐに進み、まずは本堂へ向かいましょう。
こちらが報国寺の本堂。すぐ脇に竹林への入口がありますので、まずはお参りを済ませ、その後、入口にて拝観料を払って進みます。竹林の中のお茶席「休耕庵」でお抹茶をいただくためには、こちらでお抹茶券を購入しておくことが必須。拝観料は200円、抹茶券(干菓子付)は500円です。忘れずに購入しましょう。
写真:下川 尚子
地図を見る入口を抜けると、そこには見事な竹林が広がります。約2000本の孟宗竹がまっすぐに伸びる姿は、力強い美しさを感じさせる光景。竹の見頃は一般的に秋と言われますが、夏のひんやりとしたたたずまいや冬の凛とした静けさも趣があり、それぞれの季節によって異なる表情を見せてくれます。
竹林の中には遊歩道が整備されていますので、四季折々の風情を感じながら散策を楽しめます。あちこちに石塔や石仏なども配置されていますので、探しながら歩くのも良いですね。
写真:下川 尚子
地図を見る竹林の間を歩いていくと、奥にたたずむ「休耕庵」が見えてきます。休耕庵は、もともと報国寺開山の仏乗禅師が修行をした場所。その休耕庵の跡に孟宗竹が生え、現在の「竹の庭」になったのだといわれています。
現在の休耕庵はお茶席として利用されており、竹の庭を眺めながらお抹茶をいただける場所として人気。竹林や、小さな滝の流れる「天岸の岩」を眺められる特等席で、ゆったりとした時間を過ごせます。
写真:下川 尚子
地図を見る休耕庵でいただけるのは、お抹茶とお干菓子のセット。心静かに竹庭を眺めながらお抹茶をいただく時間は、何にも代えがたい安らぎがあります。
報国寺の開門は9時、休耕庵も9時に開きます。おすすめは、なるべく朝早い時間に訪れること。朝の竹林は清々しく、そして比較的人が少ないため、静かな雰囲気を堪能できるからです。開門後すぐなら休耕庵で座る場所も選びやすく、竹林を間近に眺められる特等席を確保できます。
11時頃を過ぎると報国寺を訪れる人は多くなり、徐々に休耕庵も混み合ってきます。ぜひ朝一番に訪れて、清々しい情緒を味わいましょう。
写真:下川 尚子
地図を見る休耕庵を出たら、しばし散策を。足利氏・上杉氏の菩提寺として栄えた報国寺は関東における足利氏終焉の地としても知られ、足利一族の墓所であるやぐらなど、見どころが多数。写真は、本堂のそばに配置された茅葺きの鐘楼です。
また、竹庭だけでなく、春の桜や初夏のあじさい、秋の銀杏など、四季折々の植物が美しく境内を彩ります。緑の苔庭も美しいので、ゆっくりと散策を楽しみましょう。
人気のお寺ですが、敷地はそれほど広くはありません。散策時間は、見どころを巡りながら休耕庵でお茶をいただいて、だいたい1時間程度を見ておけばOKです。
報国寺は鎌倉駅から徒歩40分ほどの場所に位置します。まっすぐ報国寺を目指すなら、鎌倉駅からバスで向かいましょう。鎌倉駅東口から京浜急行バス「鎌倉霊園正面前太刀洗・金沢八景行き」もしくは「ハイランド行き」で約12分、「浄明寺」下車です。
マイカーの場合、駐車場は数台分のため、停められない可能性も。なるべく公共交通機関の利用をオススメします。
周辺には、浄妙寺や杉本寺など見どころも豊富。併せて立ち寄りながら、ハイキング気分で歩くのもおすすめです。
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(2024/4/26更新)
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