絶対集めたい!京都「御朱印めぐり」個性的でアートな御朱印3選

絶対集めたい!京都「御朱印めぐり」個性的でアートな御朱印3選

更新日:2018/02/02 09:48

近年、神社や寺院を訪れ御朱印を集める「ご朱印ガール」が急増し、話題になっています。御朱印は、神社や寺院を参拝した証として頂くものです。一つ一つ手書きですので、同じものは二つとありません。御朱印は一期一会、自分のためだけに書いて頂ける世界でただ一つのものなのです。
今回、京都市内でも特に興味深く個性的な御朱印をご紹介します。
あなたもお気に入りの御朱印帳を手に、神社やお寺を訪ねてみませんか?

愛らしすぎる!?「今宮神社」花傘の押印!

愛らしすぎる!?「今宮神社」花傘の押印!

縁結びの御神徳で有名な「今宮神社」の御朱印は、500円をお納めして見開きでお願いすると、「やすらい祭」で使用される花傘の押印を頂けます。
「やすらい祭」は京都三大奇祭の一つで、毎年桜の散る頃、4月第2日曜日に行われます。散りゆく花びらとともに疫病も散る、と考えられていました。祭で使用される花傘の下に入れば厄除けになる、と言われていますが、押印のまわりに散りばめた花がとてもかわいらしいですよね♪
流れるような書体も美しく、今回は、今宮神社の所在地「むらさき野」と書いていただきました。その時々によって(相手に合わせて!?)「玉の輿」と書いてくださる場合も!!ご利益が期待できそうですね。

また、オリジナルの御朱印帳(後で詳しく説明)を購入すると、3面に渡って、今宮神社ゆかりの勅使・藤原長能(ながとう)が、神霊をなだめ奉った一首を書いて頂けます。

「白妙の とよみてぐらをとりもちて いはいぞ初むる紫の野に」
(意味:厳かにととのえた幣帛(お供えの白絹)を丁重にお供え申し上げて、都の北、紫色に煙る紫野の地の、真新しい神殿に初めてお祀り申し上げる祭礼のなんと雅やかなことでしょう。)

一緒に押されてる印は、装束の文様に使用されている松菱の印です。すべてが素敵な、今宮神社の御朱印です!ちなみに、墨や朱肉が付かないように挟んでくださる紙にも、花傘が描かれていますよ!

『伊藤若冲』生誕300年記念、「宝蔵寺」の御朱印はインパクト大!!

『伊藤若冲』生誕300年記念、「宝蔵寺」の御朱印はインパクト大!!

この春、東京美術館で開催された「生誕300年記念若冲展」を機に、大ブレイク中の奇想の絵師、『伊藤若冲』。
若冲の生家は、京の台所「錦市場」の青物問屋「桝屋」で、そこからほど近い裏寺町にある「宝蔵寺」は代々伊藤家の菩提寺でした。そこで、若冲生誕300年を記念して、今年限定で頂けるのが、若冲の拓版画『髑髏図』(宝蔵寺所蔵・通常非公開)をモチーフにした、強烈なインパクトの御朱印!!写真は春限定のピンク。5月中旬からは夏バージョンのグリーンになっています。

宝蔵寺では、普段は本堂の拝観はできませんが、伊藤若冲親族のお墓はお参りさせて頂けます。新しく建立された墓石にも、『髑髏図』が描かれていますよ♪

『髑髏図』の御朱印は紙朱印のみですが、ご住職がいらっしゃる時は、ご本尊「阿弥陀如来」の御朱印も書いて頂けます。ご住職の小島さんは大変気さくな方で、いろいろな質問にも丁寧に答えてくださいます。

二刀流・宮本武蔵の押印がかっこいい!!「八大神社」の御朱印

二刀流・宮本武蔵の押印がかっこいい!!「八大神社」の御朱印

剣聖・宮本武蔵ゆかりの八大神社の御朱印には、二刀流の立ち姿がグリーンで押印されていて、宮本武蔵ファンでなくても魅力的です!宮本武蔵は、一乗下り松(さがりまつ)での、吉岡一門との決闘の前、八大神社に立ち寄り、必勝祈願しようとしましたが、「神仏を尊んで、神仏を恃(たの)まず」と、思いとどまり、決戦場に向かったと言われます。

また、こちら八大神社でも今宮神社と同じように、500円の初穂料で見開きの特別御朱印を頂くことができます。こちらには、御神号の「八大天王」の墨書きと押印、5月5日の大祭に担がれる八角形の御神輿(みこし)、祭礼の先導として悪霊を鎮める、菊鉾、龍鉾、柏鉾の三本の剣鉾(祇園祭の山鉾の原型と言われる)が、金色の御神紋とともに押印されていて、とても素敵です♪

この特別御朱印は、昨年春からの頒布が始まったばかりで、「御朱印を通じて、多くの方々に歴史と祭礼に触れていただきたい‥」という思いからだそうです。こんなに素敵な御朱印を頂くと、次はお祭りに来てみたい‥と思ってしまいますよね!

お気に入りを見つけて♪個性的な寺社オリジナル御朱印帳!

お気に入りを見つけて♪個性的な寺社オリジナル御朱印帳!

御朱印を頂く御朱印帳も、お気に入りのものだとテンションが上がりますよね!御朱印だけでなく、京都の神社や寺院には、素敵なオリジナルの御朱印帳を販売しているところが沢山あります。
今回、特に可愛く、個性的な御朱印帳をご紹介します。貴方もお気に入りの素敵な御朱印帳を見つけてくださいね!

上段左は、御朱印を紹介した「今宮神社」の、京野菜の刺繍が施された御朱印帳です。西陣の八百屋の娘だった「お玉」は、3代将軍徳川家光に見初められて側室になり、やがて5代将軍綱吉の母「桂昌院」となって、究極の出世を遂げました。誰もが夢見る「玉の輿」という言葉は、そこから生まれたのです。その桂昌院が、応仁の乱で荒れ果てた今宮神社の復興に力を尽くし、立て直したことから、「今宮神社」は縁結びにご利益のある「玉の輿神社」として有名になりました。
そういうわけで、今宮神社の御朱印帳には「八百屋お玉」にちなんで、京野菜の賀茂ナス、金時人参、聖護院大根、万願寺唐辛子の刺繍が‥‥。とってもキュートですよね!

右は、世界遺産「仁和寺」の御朱印帳!表には名勝の「御室桜(おむろざくら)」裏には重要文化財の「五重塔」が刺繍された、桜色のとても美しい御朱印帳です。
「御室桜」は遅咲きで背丈の低い桜。江戸時代の頃から庶民に親しまれ、数多く和歌にも詠まれています。また、「五重塔」も「御室桜」と共に「仁和寺」のシンボル。日本に現存する55基の五重塔の中でも、映画やテレビに最も頻繁に登場する名塔です。こんなにやさしく、美しい御朱印帳を手に寺社を巡ると、穏やかな気持ちになれそうですね。

下段は、こちらも世界遺産「高山寺」の御朱印帳。「高山寺」が伝える現存する日本最古の漫画、国宝「鳥獣人物戯画」甲巻より、ロバに乗る兔が描かれています。少し大判で使いやすく、和紙の表紙が素敵です!取材時には、3種の色と2種類のデザインがありましたが、色やデザインは変更することがありますので、確認してください。

さあ、お気に入りの「御朱印帳」を見つけたら、貴方も御朱印めぐりに出かけましょう!

「御朱印めぐり」を楽しんで、神社仏閣の魅力を発見!!

御朱印を頂きながら神社やお寺を巡り、一つ、二つと御朱印が増えてくると、だんだん楽しくなってきて、もっともっとほしくなるものです。「御朱印集めはスタンプラリーではない」というネットの書き込みをよく目にしますが、「御朱印」は神社やお寺を参拝した証に頂くものですから、先ずは参拝をしてから‥‥というルールを守ればいかがでしょうか。先に御朱印帳をお預けして、お参りしている間に書いて頂く、という神社やお寺も沢山あります。
日々の雑踏を離れてゆっくりと拝観すると、それぞれの神社やお寺の素晴らしいお庭、襖や天井などの絵や所有する美術品、仏像など、貴方を引き付ける何かに出会えるはず。御朱印めぐりを楽しみに、「京都」を訪れてはいかがでしょうか。

貴方も「ご朱印ガール(ボーイ?)」の仲間入りをしませんか!?

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/13−2016/05/29 訪問

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