夜景遺産と恋人の聖地に認定!日没後の「千葉ポートタワー」

夜景遺産と恋人の聖地に認定!日没後の「千葉ポートタワー」

更新日:2017/12/12 18:14

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家
千葉市の海側に位置する「千葉ポートタワー」は、高さ137m、視界360°の景観専用展望台。昼間の眺めも素晴らしいですが、特に夕焼けから夜景へと変わりゆく眺めは絶品です!東京湾やその向こうの神奈川方面、京葉工業地帯の工場夜景、そして千葉市街と、多彩なジャンルの夜景を見ることができるため、見る者を魅了して止みません。恋人との千葉観光の締めくくりとして、きらびやかに輝く夜景を見に行ってみよう!

日没とともに南側の工場ライトアップの変化を眺める!

「千葉ポートタワー」からの最大の眺めとしては、夕焼け空!これを見るためには最低でも日没30分前には入館しておきましょう。日没時間は日によって変わりますので、ネットなどで訪問する日の日没時間を調べておくと便利です。特に、日没時間が早い冬場は空気が澄んでいるため、スカーッとした夕刻空を見れるチャンス!

そして、日没後はすぐに西側が見えるエリアへアクセスしたいところですが、ここは少し我慢して南側が見えるエリアへ!南側は製鉄所をメインとした工場エリアと、その背景にはきれいな曲線を描いた千葉港湾エリアと内陸の山並み!手前の工場が主演だとしたら、背景の港湾エリアや山並みがものの見事に脇役を演じてくれていて、千葉県の地形の素晴らしさを実感するでしょう。

日没とともに南側の工場ライトアップの変化を眺める!

写真:木村 優光

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そして、その主演脇役のバランスも日没後も崩れることなく、背景の極め細やかな灯りが点灯し始めると、手前の製鉄所の灯りも徐々に点灯する様子は感動的!そして赤く染まった南側の空も、立派に脇役を演じてくれています!雲が少し出ていると味がある夕景になります。真冬ですと外は極寒で鳥肌が立ちますが、展望台内ですので違う意味で鳥肌が立つほど素晴らしい夕景ショーです!

日没とともに南側の工場ライトアップの変化を眺める!

写真:木村 優光

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夜の帳が完全に落ちた頃は、写真のように工場エリアのオレンジ光が非常に目立つようになります。夕刻時はあまり目立たなかったものが見えてくるのも工場夜景の特徴で、写真のちょうど中央には煙突から炎が吹き出るフレアスタックと呼ばれるものが非常に印象的!そして風にたなびく煙突から噴出した煙!まるで高台からSFの世界を眺めているかのようです。

日没とともに南側の工場ライトアップの変化を眺める!

写真:木村 優光

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東京湾に浮かぶタンク群は精油工場のジオラマのよう!

東京湾に浮かぶタンク群は精油工場のジオラマのよう!

写真:木村 優光

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南側の工場夜景ショーに飽きたら、お次は神奈川県方面である西の眺めを見てみましょう。手前の千葉港にはたくさんの精油貯蔵タンクが見えますが、夜も深まるごとにその存在感を表し、それはまるで海上のジオラマ状態!そこだけ国があって人が住んでいるかのようなエリアに見えてしまうのも、昼と夜の境目の時間帯に見ているからでしょうね。

東京湾に浮かぶタンク群は精油工場のジオラマのよう!

写真:木村 優光

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さらに広角で奥を見てみると、相模湾の湾曲した陸地を一望できます。湾岸沿いに光り輝く夜景は人々が生きている証拠!そこへ降り注ぐトワイライトシャワーのカラーグラデーションが絶妙に美しいシーンです!写真では雲がかかっていて、その姿がわかりにくいかもしれませんが、空気が澄んでいれば小さいながらも富士山のシルエットが浮かび上がります。まさにここから見えているもの全てに命があるかのよう!

右の方は都心から幕張などへ通ずる湾岸線沿いで、綺羅びやかなビル夜景が目立ちます。高層ビルのてっぺんにはそれ自体の存在を知らせる赤い明かりが点滅し、都会夜景に華を添えています。

千葉みなと駅周辺の街並み夜景を見る!

千葉みなと駅周辺の街並み夜景を見る!

写真:木村 優光

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今度は北東方面の眺めです。JR京葉線の千葉みなと駅を中心として、周辺のオフィスビルやマンションなどが夜景により一層効果をもたらしています。背景には千葉近郊の住宅街夜景なども見え、見ごたえある夜景になっています。

ポートタワーの真下から北東方面へ伸びるまっすぐな道路は、JR千葉駅へと続いていて、千葉みなと駅より北側の道路上には、タウンライナーと言って千葉郊外の都賀などの住宅街を結ぶ、いわばモノレールが走っています。

なお、この方角の夜景は、ランドマーク的存在の建物が少ないため、真っ暗になる前、つまり空にまだ青い色が残っているときに見ると、よりきれいに見えるかもしれません。

千葉みなと駅周辺の街並み夜景を見る!

写真:木村 優光

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次は北側に目を向けてみると、幕張方面のきらびやかな夜景を背景に、手前には千葉港の倉庫やサイロ群が目立ちます。昼間は単なる工場設備の1つでしか認識なかったものが、夜間になるとその無機質さに磨きがかかり、非常に目立つ存在になります。

昼間の工場風景も錆び具合など見どころ多数!

昼間の工場風景も錆び具合など見どころ多数!

写真:木村 優光

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昼間の南側はごく普通の工場エリアを見ることができますが、高所のポートタワーから見るため、工場の奥まった部分も見ることができます。これは夜景が見える時間帯とは違って、工場の詳細パーツがよくわかり、ある意味関心度が増すでしょう。

昼間の工場風景も錆び具合など見どころ多数!

写真:木村 優光

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そしてなんと言っても工場施設の内部は、日常的に稼働しているため、汚れ具合や錆び具合が非常によくわかります。新品の工場施設にはない味に興味津々!そして工場施設が稼働している様子も見ることができるかもしれません。

つまり我々一般の家庭には届かないようなものを作っている工場が多いため、小学生のお子さんがいらっしゃる場合、連れてこられると社会の勉強にもなります。そして西側の風景を見せれば、簡易版3Dマップの出来上がり!こちらは地理の勉強にもなります。

昼間の工場風景も錆び具合など見どころ多数!

写真:木村 優光

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南側には非常にインパクトのある煙突がありますが、これは千葉火力発電所のもの。その手前は鉄工所の船積みエリアで、通称キリンと呼ばれる紅白のクレーンがあります。つまり、工場で造った大きなものはここから船で運ばれるわけで、運が良ければ船積みシーンなども見ることができますよ。

景観以外にも盛りだくさん!「千葉ポートタワー」

景観以外にも盛りだくさん!「千葉ポートタワー」

写真:木村 優光

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「千葉ポートタワー」は最高高さで137mですが、展望階は113m!眺めも素晴らしいですが、展望階が4階にあるのに対し、109mの3階はレストラン、105mの2階は「恋人の聖地」に認定されています。したがってデートには最高のスポット!もちろん家族連れでの訪問もオススメできますので、千葉中心部の観光に千葉ポートタワーを外すことはできません。

そして外観もこだわりのある、ハーフミラー構造!したがって昼間に訪問すれば、その外観の美しさに目を引くでしょう。360°の眺めが自慢の展望室内部構造も頭上から足元まで、ほぼ全域がガラス張りと、眺めを重視した構造になっています。そのため、窓際まで近寄ってみるとスリル感を味わえるかもしれませんね。

「千葉ポートタワー」の基本情報

住所:千葉県千葉市中央区中央港1丁目
電話番号:043-241-0125
アクセス:
利用料金:高校生以上:420円、中学生以下:200円、小学生未満:無料
利用時間:9:00〜21:00
休室日:12/28〜1/4

2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2010/02/06 訪問

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