写真:西野 ネリ
地図を見る民宿「マツミ荘」は、島の集落中心から少し離れた池ノ沢方面へ向かう道沿いにあります。島の玄関港「三宝港」から宿までは、車で15〜20分程かかり、港からは、オーナーの佐々木宏さんがお出迎し、行きも帰りも送迎してくれます。
初めて青ヶ島に到着したら、そこは未知の世界。島の暮らしや自然など、知りたい、聞いてみたいことがでてきたら、道中いろいろ質問してみるとよいでしょう。島のことならなんでも教えてくれます。
宿の外観は、一見普通のお家ですが、なんだか田舎の実家に帰ってきたかのような、ほっとする雰囲気が漂っています。
写真:西野 ネリ
地図を見る宿の外は道を挟んで、一面海が広がっています。部屋は全部で5部屋、定員は13人程のつくりになっています。その中でもオススメの部屋は、2階にある「窓から海が見えるお部屋」です。
部屋の中は、民宿らしい素朴なつくりになっていますが、2〜3日も泊まると、まるで自分の家のように思えてくるかもしれません。観光客以外にも、建設工事等の業者さんが長期で利用するケースも多いので、部屋の中にハンガーや小物がそのまま置いてあったりすることもあります。
「窓から海が見えるお部屋」は2室しかないので、運が良ければ泊まれるくらいの気概であたってみましょう。そもそも部屋数が5部屋と非常に限られているので、観光の場合は、1ヶ月前を目安に予約することをオススメします。また、青ヶ島は宿泊施設自体が限られており、連休シーズンともなればどこもすぐに埋まってしまうので、早めの計画、早めの予約は必須です。
写真:西野 ネリ
地図を見る食堂は玄関に入ってすぐ左の1階にあります。ここは宿泊者が集う憩いのスペースでもあり、食卓を共にすることで、同じ旅行者同士、交流を深めていくことができます。
青ヶ島は2軒の居酒屋を除いて、レストランやカフェはないので、どこの宿も基本は朝、昼、晩の3食付きです。「マツミ荘」では、食事の時間帯も決まっているので、宿泊者は必ずここで顔を合わすことになるでしょう。
また、島の情報もこの場で仕入れることができます。先に上陸している旅行者が詳しく解説してくれたり、オーナーの佐々木宏さん直々に、隠れスポットや道のり等、ネットにはない貴重な情報を教えてくれます。
佐々木宏さんは、なんと、1832年、島民の先頭をきって青ヶ島への還住を果たした佐々木次郎太夫さんの末裔です。さらに、以前は青ヶ島村長も務めており、青ヶ島の「生字引」とも呼ばれるほどの人物なのです。観光以外にも豊富な人生経験から、話題が尽きることはないでしょう。
1泊3食付き8,000円
写真:西野 ネリ
地図を見る青ヶ島の特産物の目玉は、なんといっても「あおちゅう」。「あおちゅう」は特産のサツマイモを原料に、青ヶ島だけで代々醸されてきた焼酎です。
その製造工程は、昔ながらの方法かつ全て人の手で行われているため、わずかな量しか搾ることができず、大量生産はできません。本土の居酒屋等で飲む機会はなかなかないでしょう。そのため「幻」のお酒ともささやかれています。お酒が飲める人は、青ヶ島に来たら、必ず飲みましょう。お味は、年数が高いほどまろやかで、「あおちゅう」独特の味わいがあります。割って飲む場合は、サイダーがベストマッチします。
「あおちゅう」は島で唯一の売店で購入できます。また、オーナーの佐々木さんに頼んでも、仕入れがある時は販売してくれます。「幻」のお酒ともあれば、お土産のネタにもなること間違いないでしょう。
提供元:佐々木 宏
地図を見る「マツミ荘」は集落中心から少し離れた海沿いにありますが、観光スポットへも行きやすい場所にあります。
島全体を見通せる「尾山展望公園」へは徒歩20〜30分程度で行けるので、手始めに目指すと良いでしょう。続いて、30分程歩くと標高423mの青ヶ島一高い「大凸部(おおとんぶ)展望台」で360°大パノラマの絶景を楽しめます。
また、「地熱釜」や「ふれあいサウナ」のある池ノ沢地区の二重カルデラ周辺へは1時間〜1時間30分程度かかりますが、島の大自然を堪能しながらハイキング感覚で歩けばあっという間に到着します。星空観測スポットにオススメなヘリポート奥にある「金毘羅山」周辺にも近く、夜でも宿から歩いて行くことができます。
その他、青ヶ島ならではのオススメのスポットについては、オーナーの佐々木さんに尋ねてみるとよいでしょう。きっと素敵な場所を教えてくれますよ。
「マツミ荘」の最大の魅力は、一言でオーナーの佐々木宏さんにあるといってもよいでしょう。そして、その人柄は訪れたお客さんにも伝染し、同じ日に宿に泊まった者同士も自然と仲良くなり、気づけば一緒に島を冒険していることでしょう。
また、佐々木さんの豊富な人生経験と話題で、青ヶ島の歴史から、島の暮らし、秘密のスポットまで話が尽きることはありません。
青ヶ島を訪れて、青ヶ島の「生字引」とも呼ばれる、魅力たっぷりの佐々木さんに会いに行ってみませんか。
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(2024/3/28更新)
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