写真:西藤 カオル
地図を見る「関西の奥座敷」とも呼ばれる福井県屈指のあわら温泉。その温泉街から車で10分ほども走れば、あたり一面は大麦・小麦畑を望む牧歌的な風景につつまれます。それもそのはず、あまり知られていないかもしれませんが、福井県は六条大麦の生産高が全国1位なのです。そんな日本らしい景色が豊かに残るところに『金津創作の森』はあります。
森の敷地面積は約20ヘクタール、およそ東京ドームが4つ分の広さです。ここに「創作工房」「ガラス工房」「アトリエゾーン」といった創作エリアと、ミュージアムやギャラリーを持つ屋内展示の「アートコア」があり、散歩が楽しめる広場「水辺の池」では各分野で活躍する創作作家の自然と融合した作品をみることができます。
写真:西藤 カオル
地図を見るこちらについたら早々に散策しましょう。森は午前と午後では陽のさし方も違うので、より爽やかな午前にまず歩いてみませんか。屋内展示「アートコア」の裏手に「水辺の広場」につながる道があるのでそちらを降りていきます。くねくねと蛇行する道に沿って歩き、チェックポイントのように所々に立つ杉の木を見上げては、その生命力溢れる姿に感動してしみたり。
直線で歩けば短い距離ですが、蛇行して歩くと物語のはじまりのようにワクワクしてくるから不思議です。この「水辺の広場」には野外作品として、現地滞在で制作された現代アート作品が13点設置されています。森と芸術のハーモニーにきっと芯から浸ってしまいますよ。
◆写真:アートドキュメント2002/「牀座」藤田 昭子氏作
写真:西藤 カオル
地図を見る野外作品の面白さは、無限の奥行きと背景の変化にあります。照明は陽の光のみ。だからといって晴れなければ楽しめないのかというと、そんなことはありません。雲が出れば作品を照らす光は加減され、雨天の薄暗さや湿気を含む空間は、晴天では味わえない別の一面をみせてくれるでしょう。四季折々に移ろう自然とともに、春夏秋冬さまざまに表情をかえる作品たちを楽しむことができる、それこそが野外作品を愛でる醍醐味なのです。
野外作品は1999年から2015年作のものまであり、経年変化をしているものもあります。草に覆われているものや、朽ちて形を変えはじめているものも。これらを退化とみずに進化とみられたら、野外アートを楽しみはじめた証拠かもしれませんね。
◆写真:森からはじまる物語/「森のアンリの小屋」眞壁 陸二氏作(2015年)
写真:西藤 カオル
地図を見る創作の森には散策路があるので、森といっても迷うことはありません。また、この散策路に沿って細長い池があり、森林浴を楽しみながら水辺を歩くことができます。池は池らしい広さを持つところもあれば、細く小川のようにせせらぎをたてるところも。涼やかな川の音にさそわれて足取りも軽くなります。
この池の奥に「創作工房」と「ガラス工房」があり、工房スタッフや創作の森入居作家の指導のもと、1日体験(事前予約要)もできます。粘土をこねて形成する手びねりの陶芸や、約1,200度で溶けたガラスからコップや一輪挿しをつくる吹きガラス講座など、モノづくりが好きな人には貴重な体験ばかり。専門的なのに小学生でも保護者同伴ならば参加できるような、門戸の広い講座が多く開かれているのも魅力です。
写真:西藤 カオル
地図を見る創作を“食”という視点から体現したレストランもあります。アートと森のレストラン「アンビション」は、食のジャンルにとらわれない新しい創作料理の数々を五感で楽しめるお店です。店内は50席ほど、森に囲まれ天気が良ければテラス席が最高です。
「アンビション」ではユニークなアイデアで密かな人気を集めている、お子様ならぬ“大人様ランチ”はいかがですか。オムライス、ハンバーグ、エビフライといったお子様ランチの定番が、味も見た目も大人仕様で提供されます。(2016年9月末頃までの期間限定)
また、こちらでは創作の森入居作家のオリジナル作品の展示もあり、作品を購入することもできます。 『金津創作の森』らしいお土産もみつかりそうですね。
『金津創作の森』では地の利を活かした粋なタイアップ企画を設けています。冒頭でもふれました様に、あわら温泉へは車で10分程。東尋坊で有名な三国温泉へは車で20分程度といった好立地。温泉&アートを存分に楽しめるよう、各温泉の指定旅館に前泊した方を対象に、陶芸・ガラス1日体験受講料を1割引としています。
対象となる、あわら温泉(16宿)・三国温泉(4宿)はMEMO欄リンクよりご確認ください。温泉宿に泊まってお得におでかけを!
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(2024/3/28更新)
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