松江城すぐそば!「興雲閣」で明治時代の雰囲気に浸る

松江城すぐそば!「興雲閣」で明治時代の雰囲気に浸る

更新日:2016/05/30 10:04

カジヤマ シオリのプロフィール写真 カジヤマ シオリ ヨーロッパ女子ひとり旅専門家、アートライター
2015年7月に、島根県松江城の天守が国宝認定されました。このことから注目度も上がり、日々多くの観光客が訪れています。

その松江城のすぐそばに、興雲閣という建物があるのをご存知ですか?松江城山公園にある、真っ白なフォルムが際立つ建物です。今回は、明治時代の雰囲気にどっぷり浸かることができる、興雲閣の魅力をご紹介します。

明治時代からの歴史を持つ、貴重な建物

明治時代からの歴史を持つ、貴重な建物

写真:カジヤマ シオリ

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興雲閣は、松江市内に残る数少ない明治建築です。その貴重さから、1969年に島根県指定有形文化財に、2011年には松江市歴史的風致形成建造物に指定されています。

興雲閣は、1903年に松江市工芸品陳列所の名目で建てられました。興雲閣という名前がつけられたのは1909年で、旧松江藩主家の松平直亮氏によるものです。2階のバルコニー出入り口、建物の真正面にかかっている「興雲閣」の看板は松平氏の揮毫によるものです。

明治時代は迎賓館や会合に用いられ、戦争が始まると松江地方海軍人事部庁舎や大日本防空協会島根県支部庁舎、終戦後は焼け出された島根県庁舎の代わりとしてその一部機能を担いました。1973年から2011年3月までは松江郷土館として利用されましたが、保存修理工事を行い、2015年より興雲閣として一般公開しました。建てられてから100年以上、松江の歴史を見守っています。

建てられた当時の雰囲気が残る、洋風の装飾

建てられた当時の雰囲気が残る、洋風の装飾

写真:カジヤマ シオリ

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興雲閣は、すぐそばに建てられている松江城とは対照的な、真っ白なフォルムが特徴的な建物です。

建物は、木造の2階建てです。柱には洋風の装飾が、玄関車寄せ上部の幕板には唐草模様や幾何学的模様がほどこされています。明治天皇の行在所に利用する目的で建てられたため、このような華やかな装飾や彫刻が多く用いられた華麗な建物に仕上がりました。

内装も豪華!和と洋が共存する、独特な空間

内装も豪華!和と洋が共存する、独特な空間

写真:カジヤマ シオリ

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興雲閣の魅力は、外観だけではありません。内装もとても豪華で、建てられた当時の雰囲気をそのまま後世につたえています。

2階の貴顕室は、洋風の絨毯が敷かれ、天井からはシャンデリアがつり下がっています。また、2階南隅の3部屋は、壁・天井に和紙が使われています。部屋の一部には、畳が敷かれています。外観・内装ともに洋風の建築としての特徴が目立ちますが、建物の細部に目をこらせば、和と洋が共存する空間であることがわかります。

大広間は開放感があり、イスで一休みすることができます。1階部分はカフェになっているので、そちらで休憩するのもおすすめです。明治時代の雰囲気に浸りながら、のんびりとした時間を過ごすことができます。

2階のバルコニーから眺める景色は格別!

2階のバルコニーから眺める景色は格別!

写真:カジヤマ シオリ

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松江城同様に高台にあるため、2階にあるバルコニーからは、松江市街を望むことができます。
たくさんの緑のすき間から、松江市街からはるか遠くの山々まで見えます。洋風の内装と、松江市街の景色を一緒に写真に収めると、観光の記念にもなりますよ。

松江城だけじゃもったいない!「興雲閣」も見どころいっぱい

興雲閣は、年中無休のうえ無料なので、気軽に立ち寄りやすくなっています。松江城だけでなく、興雲閣で過ごす時間も格別です。目の保養にもなる豪華な建物で、のんびりとした時間を過ごしてみては?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/04 訪問

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