写真:bow
地図を見る三陸・金華山沖という恵まれた漁場が目前に広がる石巻市は遠洋漁業の基地として栄えてきました。かつてはたらこの生産量日本一を誇っていた石巻市で、30年以上無着色にこだわったたらこを造り続けてきた「愛情たらこのみなと」こと湊水産株式会社。
2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた「たらこのみなと」は、工場や店舗だけでなく会社の宝とも言える顧客名簿すらも全て失ってしまいました。しかし、希望を失わずに自主再建の道をひたすらに歩み、2014年にはなんと新社屋が完成!震災前と変わらぬ味を届けているのです。
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地図を見る新社屋が完成した「たらこのみなと」ですが、敷地内をよく見てみるとまだまだ震災の爪痕が残っているのがわかります。これは「たらこのみなと」に限らず、石巻市内全体的にも言えること。既にあの日から5年が経つというのに、完全なる復興はまだ遠いということがよくわかります。
なお、津波避難ビルにも指定された社屋裏の建物。ここは会社の冷蔵庫で、実はその2階部分は震災の日から瓦礫などで帰宅が困難になった近隣住民などが避難をし、まさにサバイバル生活を送っていた現場でもあるのです。しかしここは、非公式な避難場所。当時はこういった物資などが届かないところで避難生活を送っていた人が多数いたのです。
そんな震災からの足取りは店内でも掲示されています。ぜひ、目を通して被災地の現実を目の当たりにしましょう。
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地図を見る「たらこのみなと」ではたらこが生産される工場内を覗くこともできるのですが、その姿を見た瞬間に度胆を抜かれるかもしれません。
『港町にある水産加工場』という言葉から導き出されるイメージ。それはきっと黒い長靴を履き、カッパを被ったオバサマが水をジャブジャブ流しながら魚などを捌いている・・・。そんな感じではないでしょうか。
しかし、ここ「たらこのみなと」の加工場はまるでスイーツでも作っているかのようなパティシエ的なスタイルの作業員さんがいるではありませんか!とてもたらこを作っている現場とは思えない程のスタイリッシュさ。しかも、床が乾いていることから水がほとんど使われていないということも理解できると思います。スタイリッシュなだけでなく、エコにも配慮された「たらこのみなと」の作業場、ぜひ覗いてみましょう。
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地図を見る工場見学でもその一旦が見ることができますが、みなとのたらこの製造方法は生産性やコストを重視する一般的な機械漬けではなく、あえて手間暇のかかる手作業・手漬け方式にこだわってつくられています。味を均一化させたり、熟成度を管理するには機械より人の手の方がはるかに優れているという「たらこのみなと」の強いこだわりなのです。
その実力は楽天市場のたらこ部門売上で何度も第1位になるという輝かしい称号からもわかります。また、それだけでなく石巻市のふるさと納税のお礼品でも人気ランキング1位を獲得するなど、その実力は折り紙つき!贈答品としても喜ばれること間違いナシ。お土産にはピッタリですね。
一般的に売られているたらこには着色料が使用され「きれいなたらこ」に仕上げられています。それに対して「たらこのみなと」ではより美味しく、安全なたらこを作るために創業から一貫して無着色にこだわった生産が続けられています。
中には無着色だけでなく無添加の商品もラインナップ!小さなお子様にも安心して食べて頂けるようにとの愛情がいっぱい込められたたらこ。また、塩分もひかえめの「4.5%仕上げ」とされていて、老若男女問わず安心して食べることができます。
肝心のお味はというと、みなとのたらこは全て完熟卵である「真子」が使われているだけあって、たらこの粒の一つ一つが生きているような食感!そして、優しく旨味に溢れたたらこはきっとあなたを虜にしてしまうことでしょう。
「たらこのみなと」は石巻駅から車で約10分程の距離。国道398号線を女川方面へ走っていれば看板が目に入ってくると思います。おそらく、その道中でもまだまだ石巻は復興途中なのだということは痛感するのではないでしょうか。そうやって「現地の今」を知ることは非常に大切だと思います。震災ツーリズムや復興ツーリズムという言葉もある昨今、物見遊山の観光でも現地にとってはありがたいもの。そして現地で何かしらのお金を落とすことが復興の手助けにもなるのです。
そして、せっかくお金を落とすなら石巻の名物であるたらこを!さらに愛情いっぱい「たらこのみなと」でお求めになるのはいかがでしょうか?
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(2024/4/24更新)
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