写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る砂像の展示は、第1ステージと第2ステージに分かれています。第1ステージでは、めざましく発展し続けている今のアジアを、第2ステージではかつて栄華を誇った王朝の姿を表現しています。
まずは、じっくり作品を見る前に全体を把握しましょう! 1階が砂像展示室となっており、2階は全景を見渡せるスペースになっています。
上からみる砂像は圧巻! 砂だけで色がなくてさみしいのでは? という疑問は払拭。彫りが細かくて規模がとてつもなく大きいのです。
砂の美術館は通常、1月の中旬から4月の中旬がクローズになりますが、このクローズ期間が制作期間。そう考えるとたった3か月程度で仕上げたことになります。3か月でここまでの規模のものができるのかと驚きです。
2階に登ってすぐに目に入るのがミャンマーの首都ヤンゴンにあるシュエダゴン・パゴダ。約2500年前に建造されたと伝えられるシュエダゴン・パゴダの実際の色は黄金色。砂像の色は、金ではありませんが、同じような色のため砂像でもまったく違和感を感じません!
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る2階へ登り、目線の奥に見えるのがベトナムの国旗の中央にも描かれている世界遺産「アンコールワット」。カンボジアのクメール王朝によって建造されたものです。
アンコールワットのメインの入り口を精巧に再現した砂像は近くで撮影することをオススメ。砂像の展示室をぐるっと囲むようにスロープが作られているので、アンコールワットのすぐ近くまで行くことができます。
実際のアンコールワットは森の奥深くにありますが、その森も再現されており、どこまでも現物に忠実に作らていることがわかります。
室内のライトがあたっている様は、まるで朝日に照らされているかのよう。砂像なのに神々しさすら感じてしまいます。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る2階で全体像を把握したら1階に戻りましょう!
入り口真ん前にあるのが、一番最初にご紹介したシュエダゴン・パゴダです。
裏手に回ると僧侶たちがシュエダゴン・パゴダに向かって歩いている様子を見ることができます。
順路は向かって右から。東南アジア独特の青空マーケットや東南アジアでよくみられるライステラス(棚田)などを見ながら進んでいきます。インドネシアの遺跡なども見ながら進んでいくと、砂像の中になんとオアシスが!
その正体は沐浴場。アジアに多いヒンドゥー教徒は沐浴を行うことで罪を流し功徳を増すとされています。沐浴の壁面にも砂の絵が描かれているところが凝った演出です。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る沐浴場を背に上を見上げると、先ほどご紹介したアンコールワットがあります。
アンコールワットの下、目の前には「歓喜の行進!」というタイトルの砂像があり、これが迫力満点! 9世紀から15世紀にかけて栄華を誇ったクメール王朝は東南アジア広域を支配していましたが、この砂像は、戦いの後の勝利の行進を再現しています。
本物の象なみの大きさの象の砂像を前に誇らしげに行進する兵士や、祝いの舞を踊る女性、兵士を迎える人々・・・。人々の表情や体の向きなどが今にも動き出しそうな躍動感!
必見の展示物です。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る第2ステージから第1ステージに行くちょっとしたスロープのところにあるのが「影絵芝居 ワヤンクリッ」。インドネシアでは昔から影絵芝居が盛んに行われていました。
人形の後方から光をあて、その陰をスクリーンに投影して観客に見せるものですが、砂像では観客に見えてない裏方を再現しています。見どころはスクリーンといっても砂の壁に書いた人形の影。本物の影と錯覚してしまうほどリアル!
砂の美術館の展示作品は全部で19種類。今回すべて紹介できませんでしたが、どれも素晴らしい作品ばかり。あまりのリアルさにびっくりしてしまうほどです。写真撮影はすべてOKですので、好きなだけ撮れます。でも、観光客がいて、うまく撮れないかも・・・と思っていませんか? 大丈夫!砂像は真正面から撮るよりもちょっと横から撮った方がリアル感が増します!
砂像にはもちろん手を触れることはできないので、身を乗り出して見学する人はいません。ですので、砂像だけを撮影することができます。
来年1月までの期間限定のイベント!アジアに行きたいけど、時間がないという方は砂像でアジアを旅してみませんか?
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(2024/4/25更新)
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