「吉原祇園祭」は、富士市の「吉原商店街」で開催されます。祭りは通称「お天王さん」と呼び親しまれており、悪霊退散・疫病追放などを願って行われ、350年以上受け継がれている伝統行事です。祭りは、毎年6月第2土、日曜日の2日間にかけて行われ、宮太鼓の競演、人形山車や舞台屋台の引き回し、御神輿などが催されます。
宮太鼓の競演は、初日に披露され、突如、商店街で繰り広げられる太鼓の音に引き寄せられるように、多くの見物人が集まり、祭り気分を盛り立ててくれます。
【吉原祇園祭】
2016年6月11日(土)・12日(日) 午後1時〜午後9時
祭りでは、各町内から全21台の山車・屋台が出され、引き回しが行われます。この商店街は、東海道の宿場町「吉原宿」として栄えていたところで、東西の文化的影響を受けたため、色々な山車や屋台を見られるのが特徴的。
こちらは、舞台屋台の「切妻破風舞台屋台」。座敷のように人が乗れ、何とも艶やかで可憐です。山車は、少しずつ違いがあって、同じ形をした山車がないので、お気に入りを見つけて写真に写してみても面白いかもしれませんね。夜になると、明かりが灯って、より綺麗な山車を見られるのでお勧めです。
祭りを盛り上げる山車の練り歩きには、お囃子も欠かせません。山車に乗りながら「チャンチャン、ドンドン、チャンドンドン・・・」などと、太鼓や笛、鐘などを鳴らしながらやって来ます。江戸の「神田囃子」をモチーフにしたお囃子で、何ともリズミカル! この曲を聞くと、何故かウキウキワクワク。心を躍らせるかのようなリズムで、見ているだけでも楽しい気持ちにさせてくれます。
この囃子にも、各町内によってアレンジがされ、微妙な違いがあるので、是非、耳を傾けて比べてみて下さいね。因みに、山車には「王将駒」や「おかめ」を乗せたユニークなものなど、多種多様な山車があります。
祭りの最終日の夜ともなれば、誰もがヒートアップして、祭りが益々最高潮に達します。祭りのクライマックスとも言える山車の競り合いは、一番の見せ場です。
それぞれの山車が一ヶ所に集まり、にらみ合うように囃子を打ち鳴らす「競り合い」が始まります。人々の掛け声や熱気、鐘や太鼓の音が辺り一面響き渡り、テンションは最高潮! 祭りを彩るように山車が一堂に集結し、見応えがあります。勇壮な競り合いは、祭り一番の見所なので、お見逃しなく!!
祭りが行われる「吉原商店街」は、B級グルメで知られる「つけナポリタン」の発祥の地。元祖「つけナポリタン」のお店、喫茶「アドニス」などもあるので、祭りと併せて楽しまれても良いですね。
吉原祇園祭は、独特の日本文化に触れられるような祭りなので、外国の方にもお勧めです。見ているだけでも熱くなれるので、もしかして自分の中にいる悪霊も退散してしまうことでしょう! ストレスを抱えている人でも、吹き飛んでしまうような祭りなので、是非、足を運んでみては如何でしょうか?
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(2024/4/25更新)
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