もやしっ子でも安心!知床八景・体力別おすすめ絶景ガイド!

もやしっ子でも安心!知床八景・体力別おすすめ絶景ガイド!

更新日:2016/08/10 16:02

咲田 みつるのプロフィール写真 咲田 みつる 千葉県1周ランナー、鈍足のトレイルランナー
世界遺産の町、知床の斜里町には知床八景と呼ばれる絶景地があります。秘境のイメージから「体力がないと行けないの?」と考えがちですが、実はそういう場所ばかりでもありません。八景のうち5つは、実は車で簡単にアクセスできる場所(積雪期除く)なのです。
またアクティビティとして人気の高い残り3つ「フレペの滝」「知床五湖」「カムイワッカの滝」も3段階で体力レベルなどについてご紹介!旅の予習にお役立てください。

国道のすぐ横!最も手軽な「オシンコシンの滝」「プユニ岬」「知床峠」

国道のすぐ横!最も手軽な「オシンコシンの滝」「プユニ岬」「知床峠」

写真:咲田 みつる

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八景のうち「オシンコシンの滝」「プユニ岬」「知床峠」の3つが知床観光のメインルート国道334号線沿いにあり、最も手軽に見られます。

知床半島は知床峠を境に、西側が斜里町、東側が羅臼町となります。知床峠では、知床連山の最高峰の羅臼岳を望むことができ、爽快の一言!登るとなると体力も必要ですし、登山口もここからは遠く離れていますが、駐車場から大迫力で望めるため、「登った気」になれます!

■「オシンコシンの滝」日本の滝100選。観光バスもトイレ休憩に使う。売店あり。
■「プユニ岬」岬から見下ろす海が絶景。駐車場がない。路肩に停めるなら充分注意。
■「知床峠」駐車場の眼前に1660Mの羅臼岳。遠く北方領土を望む。冬季は道路閉鎖。
体力★☆☆(車を降りて目の前にあります)
※写真は知床峠・駐車場から羅臼岳を望む

実は市街地にある!「オロンコ岩」「夕陽台」も国道からすぐ

実は市街地にある!「オロンコ岩」「夕陽台」も国道からすぐ

提供元:斜里町観光協会

http://www.shiretoko.asia/地図を見る

知床半島の西側・斜里町のウトロは、ウトロ港エリアと、高台エリア(ウトロ港を眼下に望む)に大きく分かれます。これらの市街地に八景のうち2つ「オロンコ岩」「夕陽台」があります。

オロンコ岩は、すぐ近くに駐車場があり、アクセス自体も国道からわずかにそれた場所と容易。一見して想像できませんが、岩にトンネルがあいており、トンネルをくぐった先の景観(ウトロ港)を眺めるのもまた良し。ただし岩に登る場合はまるでビルの非常階段を登るような急坂です。

そんな体力はない!という方におすすめしたいのは、岩に登るよりもむしろ、高台エリアの「夕陽台」からオロンコ岩を見おろすこと!夕陽台はオロンコ岩からは車で5分ほどの高台にあり、その名の通り夕陽の名所です。知床国設野営場の一角にあり、展望台は宿泊者でなくても利用できます。

■「オロンコ岩」ウトロ港近く。170段ほどの急坂を登ると、知床連山やプユニ岬を望める。
■「夕陽台」ウトロ港やオロンコ岩を望む高台にある。キャンプ場の一角の展望台。
体力★☆☆(ただしオロンコ岩に登るなら★★★)
※写真はオロンコ岩を国道方面から望む

老若男女問わず散策可能!爽やかな草原を行く「フレペの滝」

老若男女問わず散策可能!爽やかな草原を行く「フレペの滝」

写真:咲田 みつる

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ここからは歩くことを前提としたアクティビティスポットをご紹介します。平坦な道を進むだけで到達できるフレペの滝。駐車場から滝まで徒歩約15分という道中で、森林→草原→断崖絶壁と、めくるめく変化を楽しめます。手前の森林一帯は、かつて開梱されていた土地に再生した二次林です。林をぬけると見晴らしの良い草原の中の道を、爽快に進むことができます。

そうしてたどり着いたフレペの滝は、なんと断崖絶壁!専用の展望所から覗き見る形になります。付近に川がないのに、絶壁からしみだした地下水が海に向かってホロホロと流れ落ち、別名「乙女の涙」と呼ばれています。

ただしヒグマ出没時は散策が不可となります。知床自然センターが駐車場であるとともに、情報発信基地となっていますので、必ず最新情報をチェックしましょう。尚、鹿にはかなりの確率で出会えます。

■フレペの滝
体力★★☆ 所要時間およそ40分

木道を歩くだけなら楽々&知床連山も見られる「知床五湖」

木道を歩くだけなら楽々&知床連山も見られる「知床五湖」

写真:咲田 みつる

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知床五湖は、多様な自然環境を残しながらも、大型駐車場を伴う名所です。ハイシーズンには道も渋滞し、シャトルバス利用が推奨されるほどです。

知床はヒグマが高密度に生息する地域ですが、五湖のうち第一湖に関しては、ヒグマ対策の電気柵が施された高架木道(無料・冬季閉鎖)が設置され、安心して散策が楽しめます。高架は平坦で歩きやすく、車いすも通行可能です。

一方で、ほか4つの湖を散策する地上遊歩道は、ヒグマ活動期( 5/10 - 7/31)は ガイドツアー(有料・要予約)で訪れることが前提となっています。ヒグマ出没時はツアーも見合わせとなりますが、野生生物に出会えるケースも多く、知床の中でも屈指のスポットと言えます。

■知床五湖 
体力★★☆ 所要時間およそ40分(ただし地上遊歩道ガイドツアーに参加するなら★★★)

沢登りの領域!十分に気をつけたい「カムイワッカ湯の滝」

沢登りの領域!十分に気をつけたい「カムイワッカ湯の滝」

提供元:斜里町観光協会

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知床八景の中では、最も森の奥深くへ入った場所にあります。カムイワッカとはアイヌ語で「神の水」を意味します。硫黄山の中腹から流れ出る温泉が、岩肌をなめるように流れる、神秘的な珍スポットです。

ただしお湯の温度は30度くらいで、混雑時はちょっとつかる程度になります。温泉に入るというよりは、あったかい川で沢登りと言った方が近いでしょう。バランス感覚が必要ですので、かさばる荷物は持っていけません。ぬれても良い服装で臨みましょう。

以前は数段ある滝つぼまでの道程を楽しめましたが、現在は落石の危険などから、一の滝より上は立ち入り禁止となっています。またハイシーズンは一般車の乗り入れが制限されており、知床自然センターなどからシャトルバスを利用する形になります。(6月初旬〜11月初旬以外は、道も閉鎖)他の八景と比べれば制約が多いのですが、全国的にも温泉の渓流瀑は珍しく、一度は訪れたい名所です。

■カムイワッカ湯の滝 
体力★★★(バランス感覚が必要)一の滝まで所要時間約10分

アクティビティは欲張りすぎないで!自然との一期一会を楽しもう

後半でご紹介したアクティビティスポットは、沢山の場所を巡ることよりも、ガイドツアーなどに参加して、一つ一つのスポットをより深く堪能する「一点豪華主義」がおすすめです。それでもハシゴしたい場合は、午前中に一か所、午後に一か所…くらいの時間配分で考えておきましょう。

また知床八景は、斜里町が選定したスポットで、同じ知床世界自然遺産の町・羅臼町側にも沢山の景勝地があります。夕景や星空を楽しむことも考え、知床観光には是非一泊以上はしたいところです。

※本稿は基本的には無雪期に訪れることを前提としています。冬季や積雪期に訪れる場合は、下記関連MEMOなどから最新情報などを確認の上、お出かけください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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