美馬市脇町にある「脇町うだつの町並み」は、江戸時代から明治、大正時代に建てられた商家が軒を並べる町並みです。
ジャパンブルーと呼ばれる藍色の染料は、明治中頃まで、徳島でほとんどが生産されていました。その原料となる「藍」の栽培がこの地域でも盛んで、それを取り扱う豪商でこの町並みも大いに繁栄をしたそうです。
その繁栄の名残が今に伝わる町並のちょうど真ん中あたりに、お茶処「茶里庵」があります。歴史を感じさせる建物には、藍染めの暖簾がかかり、花がいけられ、一昔前の日本の風景が見られます。
町並は、道の駅「藍ランドうだつ」へ車を駐め歩いてすぐ近くの場所です。JR穴吹駅からバスも運行しています。
「そば米雑炊」とは、ソバの実を塩茹でしてから乾燥させ、殻をとった「そば米」を用いて雑炊としたものです。山間地で米の採れない徳島県祖谷地方で、米の代わりにこのような食べ方が行われていたと伝わります。現在は、徳島県内で、家庭料理として食べられています。
美馬市脇町の「脇町うだつの町並み」にある、お茶処「茶里庵」では、そば米雑炊とお豆腐のセットメニューが提供され人気です。
全国でもソバを粒のまま食べるのは珍しく、そば米のプチプチとした食感と、野菜や鶏肉がたくさん入り、出汁のきいた味わいは、記憶に残る美味しいものです。
このお店オリジナルとして、そば米雑炊の中には、お餅が入っていて、ボリュームも満点です
この町並みには、本来防火壁の役割を担う土壁でできた「うだつ」が、二階部分の軒下に作られた家々が並んでいます。
藍で栄えた豪商たちにより、段々と豪華に作られ、商売繁盛の証しとなっていたようです。
「うだつの上がらない・・・」という慣用句がありますが、ここではたくさんの「うだつ」が上がっています。
その「うだつ」を描いたお煎餅がお土産としてお店に並んでいます。
「遊山箱」とは、この中が三重の重箱となっていて、これに料理を詰めて花見などの遊山に持って出かけるためのもので、徳島に伝わる伝統文化です。
これも、藍で栄えた地だからの文化かもしれません。
美しく細工された「遊山箱」は、最近では小物入れとして利用されたりもするようで、徳島を訪れたお土産にお勧めの逸品です。
徳島の郷土料理「そば米雑炊」を食べた後は、歴史文化の残る町並みを散策してみてください。
まるで江戸時代に戻ったかのような風情を味わえます。
また、町並みには、藍染めや和傘作り体験の出来る施設もあり、ゆっくりとした時を過ごせます。
「そば米雑炊」は、ソバの実の食感と優しい味わいの徳島の郷土料理です。旅館や料理店などで提供している所もありますが、もともと家庭料理なので食べられるお店が限られています。
脇町うだつの町並みでは、必ず食べることが出来るので、是非味わってみてください。
徳島の山間部の暮らしを感じることができます。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/19更新)
- 広告 -