初夏と初秋が美しい!“にほんの里百選”京都「越畑・樒原」の棚田

初夏と初秋が美しい!“にほんの里百選”京都「越畑・樒原」の棚田

更新日:2016/05/11 11:06

京都市の西に位置する愛宕山の山麓に、「にほんの里百選」に選ばれている「嵯峨越畑(こしはた)・嵯峨樒原(しきみがはら)」の棚田があります。たんぼの水が光る初夏の田植えの時、初秋の稲穂がたわわに実り黄金色になる頃が特に美しい時期。また、夕日が美しい場所としても知られていて、棚田と里の花と清流とあわせて撮影できるので、四季折々シャッターチャンスを求める多くのカメラ愛好家も訪れています。

にほんの里百選

にほんの里百選
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にほんの里百選は、朝日新聞と森林文化協会が「人の営みが育んだすこやかで美しい里」を全国から100カ所選び、2009年に発表した場所です。

京都府からは、「越畑・樒原」の他に、丹後半島の東側にある伊根湾沿って立ち並ぶ約230軒の舟屋群の「伊根湾の舟屋群」、京都府北部の丹後半島、宮津湾へ注ぐ世屋川に沿って入母屋づくりの古民家が並ぶ「上世屋の里」が選ばれています。

写真の「越畑・樒原」の棚田は、初夏の田植えの頃。水田の水が陽射しに光り、美しい時期です。

京都越畑・樒原の棚田 初夏景色

京都越畑・樒原の棚田 初夏景色
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京都市右京区の嵯峨越畑・嵯峨樒原は、ちょうど市内からは愛宕山の西の陰の山麓に位置します。(この両地区を合わせて「宕陰(とういん)」という呼び名もつけられています)

京都市右京区はその愛宕山の麓の観光地の嵐山・嵯峨野一帯から、愛宕山を回り込んで反対側の麓まで広がっています。京都駅ビルを背にして、市内北方向を眺めると左手(西)に標高924mの愛宕山、右手(東)に標高848mの比叡山が見えます。

広々とした棚田の中に入ると、小さく区切られた畑の様子が手に取るように見ることができます。

京都越畑・樒原の棚田 初秋景色

京都越畑・樒原の棚田 初秋景色
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秋が近づくと、およそ標高400メートルに位置する越畑・樒原の棚田では、稲穂がたわわに実り、夏の緑の色が秋の黄色に変化します。山里に広がる棚田はおよそ800枚。越畑には、京都市有形文化財に指定されている河原家住宅があります、大きな銀杏の木の下にあるので、その木が目印になります。また、樒原は、扇状に広がった棚田が武士のよろいのように見えることから「鎧田(よろいだ)」とも呼ばれています。

京都越畑・樒原の棚田 初秋のコスモス景色

京都越畑・樒原の棚田 初秋のコスモス景色
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初秋には棚田の中に、コスモスや曼珠沙華が彩を添えます。

水尾・保津峡

水尾・保津峡
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越畑・樒原へは、アプローチ方法が2通りあります。

一つは京都市から山陰地方へ向かう国道9号線方面から京都縦貫道千代川ICを出て車で30分、あるいはJR山陰本線八木駅からバスで45分ほどで行く方法。もう一つは、嵐山渡月橋から歩いて小一時間程度の嵯峨野の奥に位置する「平野屋」近くの鳥居本からトロッコ保津峡駅(JR保津峡駅もほど近い)、水尾を経由して約15Km、車で30分強程度(頑張ればハイキングも可能です)で行く方法。ただし、この道は所々山道となり狭いため、車が行き交うのに苦労するので十分注意してください。

水尾を経由する道は、途中トロッコ保津峡駅近くを通り、保津川下りの遊覧船を眺めることもできます。

特産手打ちそばが絶品

越畑では、地域の活性化を目指して地元の有志により設立された交流施設の「越畑フレンドパークまつばら」で、特産の手打ちそばを食べることができます。閑静なレストランで「挽きたて・打ちたて・ゆがきたて」の十割蕎麦を味わうことができます。
特産の果樹(りんご・ぶどう)や地元産の米・野菜等の販売もあるので、越畑・樒原の棚田を訪れた際には、目の前に広がる棚田の景色を眺めながら、特産品も楽しんでください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/06/01−2014/09/14 訪問

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