軽井沢のビュースポット!光輝く緑が美しい碓氷峠を散策

軽井沢のビュースポット!光輝く緑が美しい碓氷峠を散策

更新日:2016/05/17 13:58

てっぴいのプロフィール写真 てっぴい 国内専門の絶景旅ブロガー
信州にある人気の高原リゾート地・軽井沢。
標高1000mの高地に位置する軽井沢は、駅前にある軽井沢・プリンスショッピングプラザなどに代表されるように、ショッピングや真夏の避暑地としても有名ですが、爽やかな高原の風が吹く新緑のシーズンも実に見事!
今回はそんな軽井沢で、美しい緑の自然を感じることの出来るおススメスポット、群馬・長野県境に跨る碓氷峠の観光名所について紹介します。

江戸時代より中山道の難所として知られた碓氷峠

江戸時代より中山道の難所として知られた碓氷峠

写真:てっぴい

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碓氷峠は、群馬県安中市と長野県北佐久郡軽井沢町を結ぶ標高およそ960mの峠になります。

群馬県側のJR横川駅では、『峠の釜めし』などが大変有名ですが、長野県側に向かって600m近くの標高差を一気に登っていくような格好となりますので、古来より“難所”として知られていました。
江戸時代には、五街道の1つである中山道の峠として整備され、現在でも国道18号線の碓氷バイパスに加え、上信越道や北陸新幹線などが通る主要な交通路として整備されています。

また、1997年(平成9年)に当時の長野新幹線が開通するまでは、現在のJR横川駅と軽井沢駅とを結ぶ信越本線もこちらの碓氷峠を通っていました。

国道18号線の碓氷バイパスと並行するように、国道18号線の旧道がやはり同じように長野県側の軽井沢まで通じていますが、今回おススメしたいのは、こちらの旧道です!

碓氷バイパスと比べても急なヘアピンカーブが多い国道18号線の旧道ですが、沿道には先程紹介したJR信越本線の遺構が残るほか、碓氷湖やめがね橋などと言った見どころも多いです。
現在では、交通量のほとんどが碓氷バイパスの方に流れていますので、こちらの旧道は車の往来も少なく、のんびりドライブや散策するにはまさにピッタリ。

さあ、美しい緑の季節を感じに、旧道散策へと出発しましょう。

“アプト式”鉄道時代を支えた旧信越本線の「めがね橋」!

“アプト式”鉄道時代を支えた旧信越本線の「めがね橋」!

写真:てっぴい

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群馬県側の横川地区で国道18号線の碓氷バイパスと別れ、江戸時代には中山道の宿場町として繁栄した坂本地区を過ぎて、うねうねした峠道が続く旧道区間をしばらく進んでいると、目の前に突如として立派なレンガ造りのアーチ橋が現れます。

思わず口をあんぐり開けて見上げてしまいそうになるこちらの巨大なアーチ橋こそ碓氷峠最大の見どころ「めがね橋」です!
全長91m、地面からの高さがなんと31mもあるこちらの「めがね橋」は、正確には“碓氷第三橋梁”と言って、1997年(平成9年)に廃線になったJR信越本線の横川―軽井沢間よりもさらに一昔前の国鉄信越本線時代に活用されていた廃線跡の遺構になります。

碓氷峠の急な斜面でも鉄道が走れるよう、レールに歯車を噛み合わせて峠を登る“アプト式”鉄道の区間として1892年(明治25年)に完成しました。
ちなみに、こちらの“アプト式”鉄道ですが、もとはヨーロッパの登山鉄道などで活用されていた方式を採用したものですが、現在では静岡県にある大井川鐡道の一部区間にしか使われていない大変珍しいものでした。

近年、すぐそばに駐車場も整備され、ドライブの途中でも気軽に立ち寄って散策出来るようになった観光スポットですが、下から眺めるだけでなく、なんと橋の上を歩くことが出来ます!

現在、JR横川駅から旧熊ノ平駅までの約6qの区間が廃線跡を活用した『アプトの道』として整備されています。
もちろん『アプトの道』のスタート地点であるJR横川駅からここまで、ずーっと歩いて来ても良いですが、橋のたもとにある遊歩道から橋の上まで登っていくことも出来ますので、先程紹介しためがね橋駐車場に車を停めて、気軽にチャレンジしてみるのもOK!

体力に自信のある方は、橋の上から眺められる景色を楽しみに、ぜひ登ってみましょう。

群馬県と長野県の境にある旧碓氷峠見晴台

群馬県と長野県の境にある旧碓氷峠見晴台

写真:てっぴい

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「めがね橋」で旧国鉄時代のノスタルジーに触れた後は、そのまま峠道を登り切り、いったん軽井沢の市街地へと出て、新たな新緑スポットへと向かいましょう。

お次は、標高約1,200mの旧碓氷峠の頂上にある見晴台です!
群馬県と長野県境にあるこちらの旧碓氷峠見晴台からは、ギザギザとした山肌が特徴的な妙義山や、雄大な八ヶ岳の山並み、遠く南アルプスの山々までを一望することが出来る素晴らしいビュースポットになります。

ちなみに、見晴台の名称が“旧”碓氷峠見晴台となっているのは、最初の段落の説明でも少し触れましたが、実は江戸時代の中山道として整備された碓氷峠は、こちらが本道でした。
群馬県側の横川地区からずーっと登って来る国道18号線の旧道区間は、明治時代に整備されたいわば“2代目”碓氷峠とも言うべき『新道』にあたるワケですが、現在、こちらの旧碓氷峠見晴台へは、自動車では長野県側である軽井沢の方からしかアクセスすることが出来ません。

また、軽井沢の街中からは少し山を登ったトコロにある旧碓氷峠見晴台ですが、軽井沢を代表する観光スポットである旧軽井沢銀座などからバスが出ていますので、公共交通機関でも気軽にアクセスすることが出来ます。
レトロな感じが軽井沢の街並みにしっくり来る“真っ赤”なバスが目印です。

見晴台から振り返れば雄大な浅間山の山並みが!

見晴台から振り返れば雄大な浅間山の山並みが!

写真:てっぴい

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見晴台を奥まで散策して行くと、目の前に雄大な浅間山を望むことが出来ます。
天気が良ければ浅間山の山裾にチラッと北アルプスの山々が見えることも。

光輝く緑が美しい風景と共に、雄大な山々の山並みを見渡すことが出来る旧碓氷峠見晴台からの景色を、じっくりと目に焼き付けていきましょう。

また、このほか旧碓氷峠の頂上には、境内のちょうど真ん中で群馬県と長野県の県境が通されている熊野皇太神社や、名物“力餅”が有名な茶屋「しげの家」さんなんかもありますので、併せて観光していくとイイでしょう。
(ちなみに、旧碓氷峠見晴台は、眺めが良い見晴らし側が群馬県、手前が長野県です!)

軽井沢の街中にも美しい新緑の名所あり、時間に余裕があればぜひ散策を

碓氷峠を巡る新緑の季節の旅はいかがでしたでしょうか。

今回は、数ある軽井沢の新緑スポットの中でも碓氷峠に焦点を当てて紹介してきましたが、軽井沢の街中にもまだまだ素晴らしい新緑スポットはたくさんあります!
1周20分ほどで気軽に散策することが出来る雲場池や、旧三笠ホテルへ至るカラマツ並木が美しい三笠通り、あの有名なジブリ映画『風立ちぬ』で登場した「草軽ホテル」のモデルになったとも言われている万平ホテルなどなど。

高原に早い夏の訪れを知らせるエゾハルゼミの鳴き声を聞きながら、軽井沢を1周するサイクリングプランなんかも良いかもしれませんね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/05/19−2015/05/30 訪問

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