石柱が林立するアバターの世界!中国の世界遺産「武陵源」で地球規模の絶景を見よう

石柱が林立するアバターの世界!中国の世界遺産「武陵源」で地球規模の絶景を見よう

更新日:2016/05/08 15:29

Kaycom Dのプロフィール写真 Kaycom D 秘境絶景トラベルライター
「武陵源」は中国の湖南省に位置する世界遺産。巨大な石柱が深い谷に林立する不思議な光景が見られる景勝地です。映画『アバター』の惑星のモデルにもなり、山の上から見る景色はまさにあの世界。気の遠くなるような長い年月をかけて創りだされたダイナミックな絶景を、ぜひ楽しんでください。

巨大な石柱が林立する武陵源

巨大な石柱が林立する武陵源

写真:Kaycom D

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中国の湖南省に位置する武陵源(ぶりょうげん)は、200メートルを超える石柱が約3000本も立ち並ぶ珍しい光景が見られる場所。総面積は264平方キロメートルにも及び、石柱以外にも湖や渓流、鍾乳洞など様々な大自然の景観が楽しめます。

広大な武陵源は、張家界国立森林公園、索渓谷自然保護区、天子山自然保護区、楊家界自然保護区の地域に分かれていて、主な見どころとしては、迷魂台、天下第一橋、賀龍公園、黄石寨、宝峰湖、黄龍洞、金鞭渓など。要所要所に展望台が設けられていて、そこから様々な名前が付けられた石柱群を見ることができます。

1992年には世界遺産にも登録され、映画『アバター』の惑星のモデルともなったことから、日本人観光客の数も数年前から増えてきています。

トゥチャ族の歌を聴きながら遊覧できる宝峰湖

トゥチャ族の歌を聴きながら遊覧できる宝峰湖

写真:Kaycom D

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山の上にある宝峰湖では、小舟に乗って湖を遊覧することができます。ここにも数々の石柱や岩山が聳え、凪いだ湖面に映る様はまさに水墨画のよう。

湖には所々に小屋が建ち、船が近づくと中から歌が上手な少数民族トゥチャ族の若者が出てきて伝統的な歌を歌ってくれます。その時は船のエンジンも切ってくれるので、透き通るような歌声だけが静かな山間に響きます。彼らが身に着けている色鮮やかな民族衣装もこの風景に映えてとても美しい。

山を下りると湖から流れ落ちる一筋の滝や、大きなオオサンショウウオが見られる公園もあります。

幻想的な黄龍洞

幻想的な黄龍洞

写真:Kaycom D

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黄龍洞は、アジアでも最大級の巨大なカルスト鍾乳洞です。中は歩いて周ることもできますが、途中からボートに乗って行くことも可能。歩くと3時間ほどかかり階段ばかりなので、ラクして見たい場合はボートがおすすめです。

色とりどりにライトアップされた洞内は、無数の鍾乳石などが独特の風景を形成していてとても幻想的。最初は天井も低く狭い通路を通って行きますが、そこを過ぎると洞窟内とは思えない広い空間に出て、見事な石柱が現れ始めます。

その先にボート乗り場があるのですが、行列の出来たその光景はなんだかディズニーランドのよう。ボートに乗って奥まで進んでいくと、龍の頭の形をした岩や切れ込んだ裂け目などが見られ、歩いて周るのに比べると距離的にだいぶ短いですが、これだけでも十分満喫できます。

森林と渓流が気持ちいい金鞭渓

森林と渓流が気持ちいい金鞭渓

写真:Kaycom D

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金鞭渓では森に囲まれた渓流沿いの道を歩き、天に向かって立ち並ぶ石柱の峰々を下から眺めることができます。道も平坦で直射日光も遮られるため、武陵源観光の中では体力的にも負担なくホッと一息できる場所。

形に特徴のある岩山には色々な名前が付けられているのですが、中でも渓谷の名にもなっている「金鞭岩」は、まさに天を貫くように聳える石柱で必見。他にも、西遊記のロケ地や吊り橋などもあり、小さな子供からお年寄りまで誰でも楽しめる場所としておすすめです。

断崖に建つエレベーターとロープウェイ

断崖に建つエレベーターとロープウェイ

写真:Kaycom D

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武陵源の保護区内には一般車両は入れないため、徒歩以外の移動は主にシャトルバスなどになりますが、中でもぜひ乗ってほしいのが、高低差が約326mの百龍エレベーターと、石柱の間をすり抜けるロープウェイ。

どれもまったくよくこんなところに設置したものだと驚かされるような場所にあり、そこからの景色はかなりすごい。特にロープウェイは、足がすくむような高さの中、巨大な石柱がすぐ横に見られるので迫力満点です。(たまに止まることもあるのでスリルも満点)

最後に・・・

武陵源はしっかりとした遊歩道が設置されているので、簡単な山歩き用の恰好で観光できます。シャトルバスの乗り場や、山頂の公園などにはトイレや売店もあるので散策にはとても便利。歩くのが苦手な人には篭も用意されています。
主要な見どころだけでも2日くらいはかかり、休日や春秋のシーズン中はかなり混むこともあるので、時間に余裕を持って行くといいでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/29−2016/04/30 訪問

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