14年連続日本一!足立美術館の庭園と茶室で日本の美に迫る

14年連続日本一!足立美術館の庭園と茶室で日本の美に迫る

更新日:2017/05/08 13:21

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
足立美術館の日本庭園は、米国の日本庭園専門誌で14年連続で庭園日本一と称されるほどの美しい庭園です。意外なことに場所は山陰・島根県。京都や東京のように日本庭園が沢山ある地域ではありません。それでも大勢の人が一目見てみたいと訪れます。
レストラン評価で有名なミシュランの観光スポット版『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』でも最高評価の三ツ星を獲得。日本人なら一度は訪れて欲しい庭園です。

足立美術館と足立全康

足立美術館と足立全康

写真:東郷 カオル

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足立美術館は、美術館がある島根県安来市(やすぎし)出身の実業家・足立全康が収集した美術品をもとに設立された美術館。「大観美術館」と呼ばれることがあるほど、近代日本画を代表する横山大観の名品が数多くコレクションされています。大観に魅了され、長い交渉の末、泣き落としで大観の作品を手を入れるほどの惚れ込みぶり。

足立全康の思いが伝わってくる人間味溢れるエピソードも含め、彼の情熱に思いを傾けながら鑑賞すると、横山大観の作品もまた違った印象を受けるかもしれませんね。

足立美術館のポストカードやガイドブックの撮影スポットはここ

足立美術館のポストカードやガイドブックの撮影スポットはここ

写真:東郷 カオル

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足立全康は平成2年91才で亡くなるまで、「足立美術館を世界の足立美術館にしたい」という夢とロマンを持ち続けました。朝に夕に庭を見て、少しでも気に入らないことがあると庭師を呼んでは陣頭指揮をとっている姿がよく目撃されたそうです。

今では足立全康の思い描いた通り、素晴らしい美術館と庭園には世界中から観光客がやってくるようになりました。駐車場には観光バスも乗り付け、タイミングによっては大変な混雑。

写真はよくポストカードや写真集に載っている角度で撮影したものです。手前の木と奥に広がる緑の濃淡が素晴らしく、この撮影スポットには多くの人が同じ構図で撮影しようとカメラを構えていますので、美術館へ行かれたら是非挑戦してみてください。混雑時は通行の邪魔にならないように。そして多くの人がこの景色を撮影できるように譲り合って楽しみましょう。

裏千家のお家元命名の茶室「寿立庵」

裏千家のお家元命名の茶室「寿立庵」

写真:東郷 カオル

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美術館内にはいくつか休憩できる喫茶室があります。でもせっかくですので、敷地内のお茶室「寿立庵(じゅりゅうあん)」でお茶をいただいてみてください。京都の桂離宮にある「松琴亭」の写しで、裏千家15代前家元・千宗室氏(現千玄室大宗匠)によって命名された茶室です。

混雑している美術館内とはうってかわって、お茶室は訪れる人も少なく静かです。運が良ければ貸切状態ということも。一人でも、係の方が茶室について丁寧に説明してくださいます。広間で庭を眺めながらお茶とお菓子をいただいた後は、庭(お茶用語で露地といいます)に降りてよく手入れされた草木を楽しんでください。ここは足立美術館で唯一庭に降り立つことができる場所なのです。

お庭では苔を踏まないように注意してお楽しみください。

アクセスに関して

足立美術館へはJR安来駅から無料シャトルバスが運行されています
美術館へ到着したら、帰りのバスの時刻を確認しておきましょう。シャトルバスの時刻が書かれたカードが何種類もありますので、希望の時刻のカードを受け取っておくと、優先的に乗車できますので混雑した時でも安心です。
足立美術館には、一般的に美術館に併設されているミュージアムショップの他に、島根のお土産が買える建物もあります。内容は充実していますので、帰りのバスの時刻までに是非立ち寄ってみてください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/07/27−2013/07/28 訪問

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