写真:泉 よしか
地図を見る鳥海山の麓、海からも近い秋田県にかほ市の里山の風景の中に金浦(このうら)温泉 学校の栖(すみか)は建っています。門のところに「大竹尋常小学校」の文字が見えるでしょうか。実はこの温泉、明治7年から昭和55年まで小学校が建っていた場所なのです。統廃合で廃校になったこの場所を買い取り、温泉施設にしたのは実は地元の新聞社の会長でした。
そんなわけで始めは新聞社の社員のために作られた温泉施設でしたが、役目を終えたのちは療養のために温泉を利用した温泉病院となり、現在の経営に移ったのはその後です。今では昭和の雰囲気を残したノスタルジックな温泉宿として誰にでも、宿泊はもちろん気軽な日帰り温泉として利用できるようになりました。
写真:泉 よしか
地図を見る館内もレトロな雰囲気抜群ですよ。ロビーにあるストーブや囲炉裏に懐かしい一昔前の空気を感じます。それにロビーの床や食事処に続く廊下が畳敷きだったりするんです!
中庭には比内地鶏が放し飼いになっています。この辺も秋田らしさを感じませんか?
そして何より二宮金次郎像です。薪を背負い本を読みながら歩く二宮金次郎と言えば学校の象徴。学校の栖の建物の横をちょっとのぞいてみれば、今も勉学に励む青銅の二宮金次郎がこの温泉を見守っていることに気づくでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見る次は学校の栖の温泉を紹介しましょう!
浴室に足を踏み入れれば浴槽が三つあることに気付くと思います。
まずとっても綺麗なミルキーブルーのお湯が入った一番大きなお風呂。ここには加熱した硫黄泉が入っています。ゆで卵のにおいに白濁したお湯、多くの人が温泉に行くなら入りたいとイメージするのはまさにこんなお湯じゃないでしょうか!
二番目に大きなお風呂に入っている無色透明なお湯はラジウム鉱泉です。こちらは有名な玉川温泉の北投石を使っています。今でこそ特別天然記念物として法律で採取が禁じられている北投石ですが、学校の栖で使っている北投石は、ちゃんと禁止される以前に採取されたものを使用しています。
写真:泉 よしか
地図を見る三つ目の一番小さなお風呂についても説明しましょう。こちらには青みがかったひんやりした温泉が入っています。
実はこれ、一番大きなお風呂に入っている硫黄泉の非加熱源泉掛け流し水風呂なのです。夏でなければ足を入れたとたん、「冷たぁい!」と驚くかもしれません。でも加熱していない生源泉ですから効き目も折り紙つき!頑張って温かい他のお風呂と交互に入ってみることをぜひともオススメします。
小学校跡地に建てられた二種類のお湯が楽しめる温泉宿「学校の栖」いかがでしたでしょうか。
学校の栖のあるこのあたりは、夕日の美しい日本海の海岸線からも、出羽富士の異名を持つ雄大な鳥海山からも近い景勝地です。療養に滞在するも良し、観光の途中に立ち寄るも良し、ちょっと覚えておいてほしい温泉です!
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(2024/4/25更新)
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