写真:Hiroko Oji
地図を見るギザギザ頭の岩山群が魅力の北イタリア・ドロミテは、最近日本人にも人気が出てきた観光地。その起点となる町の一つがボルツァーノ(Bolzano)です。ここからレノン高原へはゴンドラと高原列車を乗り継いで行くことができます。
先ず、ボルツァーノの鉄道駅近くにあるゴンドラ乗り場からゴンドラに乗って、ソプラボルツァーノ(Soprabolzano)まで一気に1000メートル高度を上げましょう。眼下には葡萄畑が斜面を覆う山と町並み、遠くには切り立った岩山を眺めながらの空中散歩が楽しめます。
到着する町は山上のソプラボルツァーノ。葡萄畑に囲まれた長閑な町並みが広がります。ここで100年以上もの歴史のある高原列車・レノン鉄道に乗り換えます。外観も内装も木造りの愛らしい列車で森の木立を抜け、遠くには素晴らしいドロミテ山塊の雄姿を眺めながら、コラッボ(Colabbo)の町までの移動です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るコラッボのカフェを併設した鉄道駅を出れば、いたる所にピラミデ・ディ・テッラへの標識があって、迷いようがない道筋を辿ります。夏ならお花が咲き乱れる家並みが続き、途中には教会や睡蓮の花咲く池を眺めながらのミニハイキング。教会では、運が良ければ、催し物で行う旗を持っての演技の練習風景を見ることができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るやがてアスファルトの道から山道へ入る表示があるので、それに従って長閑な牧草地に入って行きましょう。緩やかに下って、途中の木の橋などをいくつか通り過ぎていきます。山道の途中には道祖神のように、キリスト像が設置されていたり、木々の間から見えるドロミテの眺めにもついつい見惚れてしまったり、と飽きないコースになっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る遊歩道となる山道をしばし進んでいくと、谷間に細長い三角錐の上にちょこんと帽子のように石を乗せた赤茶色のピラミッド型のきのこ岩たちが姿を現します。これが「ピラミデ・ディ・テッラ」!氷河時代からの自然の風化作用でできた芸術品です。谷のあちこちにも浸食された奇岩群があり、一種独特の荒涼とした景観を見ることができる一角になっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るこのコースからは、常に遠くのドロミテ山塊が見渡せます。とんがり頭のシリアル山塊の奥に、サッソ・ルンゴの岩山もかすかに見え、シウジ高原なども望む風景をたっぷり楽しみましょう。
帰りは住宅街を抜け、コラッボやソプラボルツァーノの町で、オープンカフェやレストランに立ち寄り、道草も楽しめます。特にドイツ風のケーキがおいしいと評判のお菓子屋さんもありますので、訪ねてみて下さいね。
今回ご紹介した「ピラミデ・ディ・テッラ」があるレノン高原は、ドロミテのリヴィエラと言われるくらい、明るい太陽の光が眩しい所です。可愛らしい列車に乗るのも一つの楽しみとなることと思います。緑に覆われた高原で、美味しい空気とお料理をたっぷり味わってくださいね。
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(2024/4/20更新)
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