泊まる?それとも暮らす?「ホテル アンテルーム 京都」は学生寮をリノベしたホテル&アパートメント

泊まる?それとも暮らす?「ホテル アンテルーム 京都」は学生寮をリノベしたホテル&アパートメント

更新日:2016/05/27 20:25

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
京都駅の南側、地下鉄九条駅の近くに学生寮をリノベーションした「ホテル アンテルーム 京都」があります。館内の至るところに当時の面影を感じる新しいホテル&アパートメント。ギャラリーや共有スペースを兼ね備え、京都の“今”のアートを発信するスポットでもあります。館内の展示も定期的に入れ替わり、常に新しく常に変化するホテル。宿泊しながら「京都に暮らす」という感覚も楽しめるホテルです。

「ホテル アンテルーム 京都」とは

「ホテル アンテルーム 京都」とは

写真:東郷 カオル

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「ホテル アンテルーム 京都」は、2011年に京都駅の南、九条エリアに誕生したホテル。ホテルとしての機能と長期滞在のアパートメントの空間を併せ持ち、更に京都の“今”のアート&カルチャーを発信するギャラリーを兼ね備えたオシャレな複合施設です。

もともとは学生寮だったこの建物を、中目黒の「CLASKA」を手がけたUDSが企画・設計から運営までを手掛け、館内の至るところに学生寮時代の面影を残しながらも新しく生まれ変わったのがこの「ホテル アンテルーム 京都」なのです。

アートの中に身を置く

アートの中に身を置く

写真:東郷 カオル

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「ホテル アンテルーム 京都」ではエントランスを入るとすぐにアート作品の展示スペースが広がります。ここはギャラリー9.5。ホテルが九条と十条の間に位置することから「ギャラリー9.5」と名づけられた空間です。
正面を飾るのは彫刻家・名和晃平氏の作品。この作品の向こう側には自然光いっぱいの中庭が広がります。この見せ方は京都の有名な庭園が使う手法に似ていますよね。こんなところにも古い京都と新しい京都の融合が垣間見られます。

このギャラリーでは共有スペースまで展示を拡張し、企画展も開催。年に10回程度の入れ替えがあり、いつ訪れても新鮮で変化に富んだアートの中に身を置くことが叶います。

居住者と宿泊者の交流

居住者と宿泊者の交流

写真:東郷 カオル

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エントランスから更に奥へ進むと中庭とラウンジが広がります。中庭の大きな木は学生寮時代からもの。周りに枕木を組み、オシャレな中庭として再生。

中庭を望むラウンジは宿泊者と居住者が交流できるスペース。絶えず人の行き来があり、月一度ライブイベントも行われる自由度の高い空間。
ラウンジ中央の大きなテーブルには古材が再利用されていたりチェス盤が置かれていたりと、遊び心もいっぱい。

シンプルだけどオシャレ!

シンプルだけどオシャレ!

写真:東郷 カオル

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こちらは「ホテル アンテルーム 京都」のシングルルームの一例。まるで気の置けない友人のアパートメントに遊びに来たような、居心地のいい部屋です。シンプルだけどオシャレ。初めて来たのになぜか落ち着きます。

ベッドの周りの壁二面にはクッションが備わっていて、ベッドの上で足を伸ばして寛ぐにも心地の良いデザイン。デスクも一般的なビジネスホテルのようなタイプではないので、開放的で仕事や観光情報収集の作業もはかどります。

外来にも人気の朝食

外来にも人気の朝食

写真:東郷 カオル

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「ホテル アンテルーム 京都」の朝食は、地元の人々の間でも「絶対食べてみるべき!」と話題。朝食だけの利用もOKで、フロントで朝食券が購入できます。

具材が日替わりで変わる2種類のピタサンドとラップサンド、地産の野菜、スムージーにスープ。食後にはヨーグルトやお菓子まで。サンドイッチとスムージー以外はブッフェ形式ですのでお好きなだけどうぞ。野菜がとっても新鮮で美味しいので、みなさんサラダを山盛りにしているのが印象的。野菜チップスや湯葉チップスをトッピングすると楽しい食感に。
この日のメニューはスクランブルエッグのピタサンド、アボカドとエビ、フレッシュトマトのラップサンド。
ヨーグルトはジャムを添えても美味しいですが、是非黒豆ときなこと黒蜜で食べてみてください。カフェで出されるようなレベルのスイーツも期間限定で楽しめます。

古いアートと新しいアート

京都を旅すると、他ではお目にかかれないような長い歴史を持つ美術品や工芸品に出会える機会も多く、それが京都の魅力でもあります。
伊藤若冲は「千載具眼の徒を竢つ(自分の作品を理解する人が現れるまで1000年待つ)」という言葉を残しています。そういう目で現代のアートの100年後、200年後を想像するのもおもしろい旅ですね。

ライブラリーにはアートブックや恵文社一乗寺店セレクトの書籍が並び、京都だけではなく関西の美術館のパンフレットも数多く置かれていますので、これを機に京都や京都ゆかりの作家の作品めぐりも楽しんでみてください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/07−2016/05/08 訪問

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